映画感想

2016年12月 5日 (月)

この世界の片隅に(観賞中)

いつも感想というよりも
印象を書くだけのわたくしですが、
今回はとても言葉にできないという状態でした。
それでいて、
何を書いてもほぼ絶賛になってしまうなあと思っていたら
世間の反応も似たようなものらしいので、安堵しております(^^;)。
まだ、いいものが評価される世界であるらしいとわかって、また安堵。


結局、
・原作を読む(キンドル)→気が付くと毎日読んでいる。
・呉での原作展にでかける→なんと全原画展示の大盤振る舞いだった!!
                                         がっつり見て(読んで)ふらふらになり、
                   美術館周辺のほか、バスでぐるりと市内も周ってみる。
                                          (呉を訪れるのはこれが2回目です。)
 (※全原画は収蔵されているらしいので、、いずれまた展示があるかも??)
・とりあえず初日に映画館へ。→観終わって、友人にメール送りまくり。
                                            自分用の記録に珍しくつぶやきも残す。
・・・というありさまとなっております(^^;;)。


見終わった瞬間、今年の私的ベストに決定したのですが
私にしてはものすごーく珍しいことでした。
全方向から見て文句のつけようがない。
原作を読んでいたので、つい思い浮かべながら見てしまったのですが、
ここをこうしたんだ、わーこうしてるんだ、
なんてわかりやすいんだ!
なんて的確な補足なんだろう、という
手の付けられない絶賛状態でした。
凝りようがもう半端ない。
絵もセリフも何もかも、正確を期し、凝っている。
そして、最後にもう一つ物語を付け加えてくださったことに感謝。
一番見たかった、原作で読むことのかなわなかった
みんながこれからも生きていく、幸せになっていこうとするお話の片鱗。
一か所だけ、ん?という違和感があったけど
それを除いても、あらゆる点において完璧。
史料としても一級品になりうるもので、誰が見てもよし、
本当にすべての方に見てほしい。
若い人はもちろん、子供にも、若者でなくなった人たち、
それから戦争体験者の方にも。
歴史の記録としても、もちろん物語としても。
あまり語られないまま時間の経過とともにまもなく失われるはずだった事実を
淡々とみられる有難さ。幸福感。
それも笑いとともに。もう天才的!!
人は記憶の器、という言葉は
ここ数年、痛切に感じていることの言語化をみる思いでした。
何を言っても言葉足らずになるのですが、
「頭で勉強してきたことが感覚で理解できるとはこのことか」
という感じ、でした。


話が少しずれますが、
先日オープンした
原爆ドームそばの「おりづるタワー」という建物がありまして、
先日思い立って、展望台(有料)に上ってみました。
(1階のおみやげエリアに映画グッズやリンク商品が置いてあります。)
果たして、わが街ながら、こんなに美しいと思ったのは初めてでした。
この年にして・・・;;。
やわらかい秋の光、川の水面の反射、紅葉した木々がちらほら、
山も空もかこまれた中州も、遠くに見える海や島も。
公園の緑や紅葉のエリアには
かつてたくさんの人の住む街並みがありました。
映画ではそのさまが一目でわかる俯瞰で描かれています。
一瞬で焼かれ、
現在残っているのはドームと現レストハウスの一角だけなのですが、
上からと見ると、その「すさまじさ」がはっきりとわかりました。
当時は道も川もあらゆるところが生き物の死体で埋まり、
その上をたくさんの人が助けを求めて必死に歩いた場所。
背中に太陽の温かさを感じながら、様々なことを考えていました。
タワーの案内の方に伺ったことですが、
全国のあちこちから来られた人たちに説明をする一方で、
逆に実際に被爆体験をした人からお話を聞くこともあるとのことでした。
当時の記憶がつらすぎてどうしても来たくなかったけど
もう年だからとえいやっと来られた方が、
ずっと涙しておられたとか、
呉から見たキノコ雲がピンクのようなオレンジのような色で
キレイだねえと言い合っていたとか、
いろいろなお話を聞くきっかけにもなっているとのことでした。
いい場所にいいものを建てていただいたと思います。
マツダさんありがとう・・・。


映画公開初日と、次の週の週中に出かけてみて
あまり込み合っていなかったので心配で、
結局毎週観に行って、すっかりはまってしまっておりますが、
少なくとも三週目からの週末はずっと満席になっているようで、
ああよかった。
地元(広島・呉)の人にもどんどん見て欲しいです。
これは自分たちの記録でもありますから。
そして、あの時代の日本の市井の人たちの記録です。
どの世代の方にも見ていただきたい。
できる限りずっとロングランになってほしいです。


映画の中でほぼ唯一、何度見ても違和感があるのは、
飛び去って行くのが正義ではなく「うちらのこれまで」、
「体がよその国からの食べ物でできているから」の箇所でした。
そこに向かう伏線として付け加えた場面(セリフ)かもしれないものに
「ヤミ市での台湾米」
「なんでもあるもので生活していくのがうちらの戦い」
というのがあるのはあるのですが、
そんとな暴力に屈するもんかね、というセリフを受ける先としては
・・・私には何度聞いても違和感をぬぐえませんでした。
できれば変えないでほしかったです。
改変の理由は読みましたが、
そういう風には変えないでほしかった。
(↑のセリフは記憶で書いていますのでやや怪しいです、すみません。)
 
 
いろいろカットされている場面もありましたが、
前後の場面で関連する絵はカットされていませんでした。
大ヒットして、コンプリート版を作っていただきたいと切望します。
制作前のクラウドファンディングは全く知りませんでしたが、
もしSEE?を作るのに・・・というものがあれば
喜んで参加したいです。
たぶんそんな方はたくさんおられる?と思いますので、
是非!!
(そして↑の場面だけはセリフを元に戻してください、お願いします。)
それにしても、       
全国公開が決まって本当に良かったです。
最初に、このCG全盛の時代になぜアニメ化なんだろう、と思った私はバカでした。
このアニメーションで本当に、本当に良かった。
徹底したリサーチをはじめ、すみずみまで心血を注がれた
まことに「贅をつくした」素晴らしい職人技の集大成のような作品でした。
3度めを観たあとでサントラも購入しましたが、
こんな方(コトリンゴさん)がいたことを教えてもらったことに感謝しつつ
毎日聴いています。


本日4回目の鑑賞にして、一番涙腺が壊れてしまいました。
つい昔の風景をまじまじと観ていたはずが、なぜだろう・・・。
お墓の灯篭が白かったのが今日は目につきました
(みな初盆ということ?(TT))。
指輪映画といい、
情報量の多い物語、
職人芸が徹底的に光るお仕事に
私は弱いのかもしれないと思い当たりました;;。
これからもまだまだ観ます。めざせSEE(違)!
(ほかに観たい映画があるときははしごかな;;。)
ああ、こんなことは本当に、指輪映画以来だなあ・・・。


(本日ツイを見ていたら
「興業収入10億行ったら「完全版」を制作する」との記事がありました。
真偽はとにかく、私もまだまだ観ます(^^)。)

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2015年12月19日 (土)

12月に観た映画。

続いて12月です。
『黄金のアデーレ』と『母と暮らせば』を観ました。
蓋を開けてみると、どちらも戦後のお話でした。
戦後70年ですから、いい締めになったと思います。
そういう映画ばかり頑張ってかけてくださった映画館に感謝。

しかしそれらの半分は見逃した気がします(TT)。

 

『黄金のアデーレ』は、

ヘレン・ミレン様主演で、
かつてナチスに奪われたクリムトの絵を
戦後にオーストリアから取り返した実在の女性のお話。
共演はライアン・レイノルズ。

皆さん熱演で見ごたえがありました。
そして思いのほか、戦争映画としての色が強かったです。
理不尽な被害に遭わされて生き残った人たちが
個人として自分に関わるものを取り戻すことがなんと難しいことか。
戦争を生きた(または亡くなった)人と歴史がしっかりと描かれ、

その後の絵をめぐる人間像も
関わった人たちの描き方もきっちりとしていて良かった。

人間ドラマとしても、観るべき歴史を描いた映画としても
満足した一本でした。

 

『母と暮らせば』
なんといっても小百合さまの映画ですし、
なんといっても山田洋次監督ですので
これは観ておこうと思って選びました。

舞台は長崎。

ちょうど秋に行ったばかりで、
地元ガイドさんにがっつり案内していただいたので
怖いくらいに臨場感は抜群でした。
原爆投下、敗戦から三年が経ち、
骨すら返ってこない息子のことを諦めると決めた母のもとに
当の死んだ息子が訪れるというファンタジー。
戦争に巻き込まれた結果、国民の大多数が死傷し

虐殺された記憶が薄れていきつつある中で
人々がどれだけ戦争が終わったことを歓迎していたか、
戦争が終わったあともどれだけ過酷な生活を強いられたか、
どれほど戦争が普通の人たちの命を踏みにじっていったのか。

「戦中戦後を生きた人たちが語る言葉」を伝えていただける
映画というメディアの有り難さをひしひしと感じ、
今公開してくださってありがとう、と心でつぶやきました。
そして、やはり観ていてつらかった。
生き残った人は亡くした人を思うことをやめられず、
生き残った人もまた
戦後の食糧不足や生活環境の悪化などであっさりと命を落としていきました。

一見、母と息子の二人劇のように見えますが、
実は母が見ているのは母の想像なのだ、というコメントを
どこかで見たように思います。
私には母が心配で仕方ない息子が
母を迎えにきたように見えました。
家族皆を亡くし、最後に一人残った彼女の台詞は「嬉しい」でした。
カトリック教会で送られ、天に昇っていく母は
幸せそうに見えました。
・・・最後は息をするのも苦しかったです(TT)。
戦後日本が平和国家になるという誓いは

戦争で亡くなっていった人たちへの約束であり、

戦中に犯した他国に対する戦争犯罪への免罪符でもあるのだと

私は思っていますし、教わってきました。
それを嘘ごまかしであっさりと壊してしまおうとする動きに
どうしてこんなに一般の人たちが無関心なのだろうかと
考えずにはいられませんでした。
やはり「見えない、気がつかない」からなのでしょうか・・・?

二本しか観られなかったのは残念でしたが、
観てよかった、と思える映画でした。
できれば、来年以降もぜひ、
こういう映画をどんどんかけてほしいと思います。


続きを読む "12月に観た映画。"

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2015年11月30日 (月)

11月に観た映画。

秋以降、いろいろ映画を観ましたが、
一つもアップできませんでしたm(_ _)mので

今頃(2016年年頭;;)ですが、遡ってアップさせていただきます。

この一年、私としては結構なペースで観たのですが、
12月に入って失速してしまいました。

観たいものが短期公開でかつ重なっていたのと、

最後は通い?の映画館がSW一色になったこと。

それに単純に忙しくなったこともありました。

さて、
11月は4本を観ました。
以下、簡単な感想です。

『PAN』は例によって観方がずれておりますが
(目的がやや不純につき;;)、
すみずみまできめ細かく行きとどいた
ゴージャスな遊園地のような映画でした。
ちょっと心配していたのですが、
ちゃんとヒューが悪役に見えました(オイ;;)。
ドロドロ感がないところがむしろファンタジーには合うのかも(爆)。
いきなりアイーダばりの大舞台での大合唱の中にソロで登場、
長台詞あり、立ち回りありで、
舞台の役のようでした。
ピーターのお母さんがアマンダということに気がつかなかった
間抜けな私でした;;。


『シャーリー&ヒンダ』は、まさかのドキュメンタリー
(←気がついていなかっただけですが^^;)。
年配のお二人のスローながら前向きな歩みっぷりに、
退屈することもなく、いろいろ考えさせられてしまいました。
信念に従って黙々とやり続ける姿に脱帽いたしました。
トシをとることは悪いことばかりではないようです。


そして、『顔のないヒトラーたち』。
震えがきました。見ごたえがあり、
最後まで食い入るように観てしまいました。凄かったです。
ドイツでアウシュビッツが一般に知られるようになったのは
戦後からずいぶん経ってからのことだったことを知りました。

普通に暮らしている人の多くが
実は加害者(またはその家族)としての痛みを持っていて、
戦争の記憶はその誰にとっても思い出したくないものであったところを、
若き主人公がこつこつと真実を探り当てていくのですが、
彼自身も実は痛みと無縁ではありませんでした。

後半の展開に涙しつつ、
自分のこととしても、

すなわち「責任をとらなかった」、
総括をしなかった国の国民として胸にこたえるものがありました。

ハンナ・アーレントで観た「悪の凡庸さ」は
今この国にもあります。

過去を記憶しておく責任を明確に持ち続けようと努めている
ドイツという国を
尊敬せずにはいられません。

『パリ3区の遺産相続人』

フランス映画かと少々かまえましたが、ほぼ英語でした。

ケヴィン・クラインとマギー・スミスの贅沢な顔ぶれ。
一筋縄ではいかないお話でした。
一見地味なようで、したたかで、愛に溢れ、
ああ、さすがフランスだ・・・と

またも置いていかれた私でした。
小さな世界で語られる舞台劇を思わせるお話でした。
しかし、住人付きのアパートという制度があるんですね。
売買する人にはえらいギャンブルですが。

さすがフランスでした(私的なオチはここ^^;)。

次回は、12月に観た映画につづきます。

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2015年10月12日 (月)

お誕生日おめでとうございます。

有り難いことに三連休で一息ついております~。
朝が急に冷えてきまして、秋らしくなってまいりました。

この週末は、『ヴィンセントが教えてくれたこと』を観てまいりました。
(なんとほぼ満席でした!)
ビル・マーレイの不良ジジイ振り(最大級に褒めてます)が
予想たがわず素晴らしかったですが、
出てくるキャラそれぞれに持ち味や歴史があって、
最初から最後までぎっちりきっちり盛りだくさんの印象でした。
離婚前の母と一緒に引っ越してくる少年オリヴァーの
礼儀正しく口が立ち、
弱そうなのに実は負けん気が強いキャラも味があり、
彼を取り巻くいじめっ子も学校の先生も
ヴィンセントの周囲の人たちも
皆の人生が絡み合っていて
キビシイけれど暖かさが通い、
荒み具合よりも命の輝きがはるかに勝る
とても素敵な映画でした。
最後のそれぞれのおさまり具合(落とし所)も絶妙で、
ところどころに結構笑いどころもありましたし、
実はハッピーなお話かもしれない・・・(多分そう;;)。
そして、ナオミ・ワッツが大変良かったです。
つくづく誰にでもなってしまえる方です。

そして。
日本時間では、ヒューのお誕生日となりました!
なので、これだけは置いていきたい一言を。

HAPPY BIRTHDAY,HUGH!!

この一年は映画を観るだけでせいいっぱいで、
予想どおり、「追っかけ」る時間は作れませんでした(TT)。
今年はチャッピーを観たくらいでしたが、
10月31日にはPANが公開になります!!
大変楽しみにしております。
(悪役ですが、悪役に見られないだろうなあ私・・・;;。)
先日は偶然でしたが、
ブランチにてお姿を見られたのも嬉しかったです。
オーストラリアでの舞台のお話も耳にしつつ、
素晴らしい舞台になるといいなあと片隅で願っております。
そして、観に行かれる方たちが
どうぞ素晴らしい時間を過ごされますように!
2006年のOZ公演は
なんと幸せなことに観にいくことができたのでした。
今思うと夢のようですし、
あれから9年も経ってしまったということが信じられません。
日々やっていることは変わらないようで、
実は激変しましたから・・・。
(実質、海外一人旅は(今のところ)これが最後になっております(TT)。)
なので、ファン生活もなんと11年目に突入しますが、
ふと名前を目にしたり、
声を聞くだけでも気持ちが暖かくなって、
いつも元気をいただいています。
これからの一年もまた、
お仕事に恵まれて、
素敵な奥様と子供さんたちと
幸せに過ごしていただきたいなあと願っております。
ウルヴィー役も今度こそラスト、ということで(ですよね)、
今の彼に相応しい役柄や舞台に立って
大いに輝いていただきたいなあと思います。
どうぞ素晴らしい一年になりますように。
感謝をこめて、
日本の片隅から祈っていますhappy01

2015928_pan_promo_hongkong
9/29 香港のファンイベントにて(Just Jaredより)

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2015年10月 3日 (土)

ふたつの名前を持つ少年

やれやれ、やっと「今」に戻ってまいりました。
(日付をさかのぼり終えました・・・。)
今朝はたまたまつけていたブランチで生ヒューが登場し(!)、
あら、来日してたのね、と気がつく大間抜けぶりを発揮しておりました。
とはいえ、かぶりつきでは観られず(TT)、
声を聞けただけでもラッキーでした。
結構長い間出演したようでしたので、
これはまりちゃんが某番組を降りたからなのかなと
どうでもいいことを邪推しておりましたm(_ _)m。
ヒューは相変わらずの気配り満点、
素敵な笑顔も全く変わりないようでした。
ああ、お元気そうでよかったです~。

さて、10月になりまして、
とりあえず(とりまというんですかこの頃は)観ておきたかった
ふたつの名前を持つ少年を観てまいりました。
あらかじめわかってはいましたが、
戦争中にいわれのない迫害を受ける側に立たされ、
名前を変えて一人でひたすら生き延びた少年の実話は
やはりつらいものでした。
必ず生き延びろというお父さんの言葉どおり
必死で生き抜く彼の勇気、賢さは凄かったですが、
彼を庇い、助けてくれる大人たちもいて、
彼らの優しさに泣きました。
パルチザンのお母さんを筆頭に
人として大事なものを譲らない姿にもうたれました。
とはいえ、戦争は始めないのが一番だということも
よくよくわかりました。
弱い者が理不尽に容赦なく苛められ殺されても(必ずそうなります)
簡単に終えることは絶対にできませんから。
置かれた状況に翻弄され続けた少年が、
いざ戦争が終わり、
あらたな国の建設のためだといって
やっと落ち着いた農場での生活からまたもや引き離されそうになって
力の限り抵抗します。
最後に少年が自分の意思で決めた行く先は
お父さんの言葉とその時の記憶によるものでした。
彼は自分の人生を取り戻すことができましたが、
ラストは複雑な思いがよぎりました。
人はなにもかも自分で状況を選べるわけではないけれど、
現在のガザの子供たちのことを考えずにはいられず・・・。

少年役はなんと双子のきょうだいが演じたそうです。
全く気がつきませんでした(^^;)。

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2015年9月30日 (水)

9月に観た映画。

さらに続きまして、9月に見た映画の覚書を置いていきます。
今年は夏の焼けつくような暑さが去るのが早かったです。
例年お彼岸になってもまだまだ気温が下がらないというのに、
今年はお盆にはもう猛暑がおさまったように思います。
体力がないもので正直ほっとしましたし、有り難かったのですが、
つくづく、やたらと雨の多かった夏でした。


チャップリンからの贈りもの

非常に間抜けな話ですが、
完全に一週間先の予定と勘違いして映画館に着き、
お目立ての映画を観ようと思ったら、まだ始まってない・・・;;。
さて、何を観よう、と悩んで決めた一本でした。
実話ベースで、
当事者(遺族)の方も出演しておられましたが、
トンデモ話なのに、しみじみと人生の悲喜こもごもとおかしさを
感じてしまった一本でした。
ほろ苦いけど笑える。寂しいけれど暖かさがある。
「犯人」の二人も、彼らの家族も、
チャップリンの秘書さん(ですか?)もよかったです。
ラストでほんのりと暖かい気持ちになって終わりました。
ああこういうことだったんだなあ、と。
見て良かったなあ、とややしんみり思った一本でした。

天空の蜂

快作!というには重すぎるかもしれませんが、
そういいたくなる一本でした。
社会派でありながらエンタメが成立する凄みのある作品でした。
よりによって、9月19日に観賞したのもあり、
ジエットコースターよろしくエンジン全開で突っ走る展開に現実を忘れ、
しばし吹っ飛ばされてしまいましたが、
少し過去から始まるお話が現在につながれたところで、
一気に現実に引き戻され、
再び忘れていた怒りが噴き出してきました。
自衛隊員をアメリカの侵略戦争の捨て石にするな、
真摯にレスキューを体を張って行っている人たちを
戦地に送りカネのための人殺しに加担させるなんて
絶対に許さない!!と・・・。
全編で語られる言葉の豊かさ、的確さに、
心の底から癒される思いがしました。
(乾ききった土に水がしみこむ思いというのはまさにこれ、と。)
毎日のように歪められ中身をカラカラに干された言葉たちが
投げやりに消費されていくのを虚しく見ていた時だったので、
ほんとうに沁みました。
最後の最後まで目を離せない展開でしたが、
最後の、送られることのなかった「メッセージ」はもう圧巻。
綿密周到に計算したうえで、
実は誰一人殺さないよう傷つけないように仕組んでいた「犯人」。
彼の目的が、明らかに、
その「語り」のとおりだったことがわかって最後に戦慄しました。
ターゲットは沈黙の群衆自身でした。
官邸にも社会にも伝わることなくメッセージは黙殺され、
ただ無事に収束したことだけが伝えられる。
その気になった「テロリスト」の手によっては
原発破壊など容易なことなのだと知らされることなく
ただ事件は意識の中で消費され、たちまちなかったことと同じことになる。
これは怖い。
リアルに分かるだけに怖い。
真摯な、「犯人」の負った、自ら選んだ重荷はつらすぎる。

号泣しました。


しあわせへのまわり道

人生は・・・続いていくのですよね。
いろんなことがあるけれど。
あちこちつまづきながら不器用に前を向いて
生きることを続けていく人たちに元気をいただける、
少しビターなお話でした。
少しだけ、これもインド映画の「お弁当」を思い出しました。
ドラマチックなハッピーエンドはこない。
少しずつ前へ進んで生きていく人の物語でした。


猫侍 南の島へ行く

完全に予定外でした(^^;)
シネコンのカードの期限の都合で見られるものを探した結果、
観ることになりました。
という、果てしなく後ろ向きな動機で見ましたが
(それでも見たいと思うものを探した結果、って、
どれだけ見たいものがないんだろう私)
のんびりと、ゆっくりと、和みましたとも。
玉之丞の可愛さはそれはわかっていましたけど、
ほぼ見放題ですよ、見放題。
大画面で!!
・・・いえ、その、お茶目な侍のご家族の方々とか、
妙に安心して見られるところとか、
何故に南の島??という疑問に
まっこうから分かりやすく答えてくださる画面とか
ベタさ加減も、よかったです(ははは)。
事件解決の最後がそれかあ、と思ったり、
お茶目な忍者も妙に笑えました。
昔のかわみなみさんの某漫画みたいで、
しみじみと和みました。

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2015年8月30日 (日)

8月に観た映画続き。

ひきつづき、8月に見た映画です。
スケジュールが詰まっていたので、結構はしごもして、計8本。
観たいものをうまくつなげなかったので、
観損なって残念となったものもありました(TT)。

約束の地
うーん・・・・・・難解すぎ(私の頭には~)。 
詩のようだ、としか感想が出てこない貧困すぎる。
パタゴニアの風景が懐かしいという向きは
始めのあたりでは少々ありましたが、
やはり、これは、詩、または写真による絵物語。
不条理が当たり前の顔をしていすわっている世界。
フレームの形が独特で、そこに思い入れのようなものがあるのかも。

この国の空
茨木のり子さんのこの詩はすごいなあと思いました。
恥ずかしながら知りませんでした。
(聞いたことはあったかもしれないけど記憶になし。)
つい思ってしまったこと。
・・・ラブ&ピースをあとに観たほうがよかったかもしれない;;。
ええとー、長谷川さんですが、見事に別人だったんですが、
やはりその、同じ俳優さんでしたので、ゴメンナサイm(_ _;)m。
でもこの人すごいと思いました。
本当に別人でした、というか、
あまりにかけ離れているキャラクターで
(←ラブ&ピースの方が;;)、
しばらくあっけにとられてしまったところがありました(^^;)。
そして二階堂ふみさん、熱演でした。
戦争を本気で振り返る(というか知らないことも多かった)週間につき
思うことは沢山ありましたが、
見ごたえのある一本でした。

バケモノの子
時間の都合で予定外でしたが入れました。
予想を上に行く良作でした。すみません。
この監督さんの映画は初見だったので、
推測が追いついていかないところがあり、楽しかったです。
お隣の異質な知らない世界にひょいっと入っていける
フットワークの軽さ、というか、
異世界もの好きとしても
世代の違いをやんわり感じた気もしました。
あれ、これでいいのか、というような、そんな感じ。
ラストも、あれそうなの、と
ちょっと置いていかれたところも楽しかった。
今のアニメってこういうふうなのかと思い(誤解の可能性もあり)。
不思議に伸びやかで、
予想外に共感できるところがあって、泣けたところもありました。
向こうの世界にはまりこんで(異世界と映画の中の現実世界の両方に)
充実した時間を過ごせました(^^)。

奇跡の2000マイル
オーストラリアの砂漠を徒歩で縦断した脅威の実話の映画化。
想像以上に淡々としていまして、
あるがままのドキュメンタリーを思わせるところもありました。
しかし、オージーのミア・ワシコウスカの体当たり!という感じがしました。
2時間近くの上映でしたが、
見ごたえがありました。


映画メモが続きます・・・。

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2015年8月 9日 (日)

8月に観た映画 その一。

今朝、なにげなくつけていたブランチで
いきなりアップのヒュー=黒ひげが登場してびっくり。
まもなくコミコンのレポートがはじまって
おお今年もやってるのか~と思って見ていたら
PANの絡みで(多分)ヒューのスピーチが入って
思わぬ幸運に嬉しくなりました。
公開は10月31日。これもなんとなく嬉しい。
いろいろしんどいこの頃ですが、
ひととき幸せな気持ちでありました。
(※加筆している今はすでにプレミアに入っているはず(多分)。
全く情報がとれていませんが、劇場予告だけは見ました^^。)


まずヒロシマモナムールをお初で観てまいりました。
記録映画として観たところもあり、
あまりに前衛的で
多分私は理解できていないな~と思いつつ
(のっけからの会話がそもそも私には難解で;;)
いろんなメタファーのようなものが沢山あるのだろうと
思いつつ見ました;;。
自分が生まれる前に作られた映画なので、
記憶の中の戦後広島よりも少し前の様子が興味深くもあり、
懐かしさも覚えました。
「カサブランカ」というお店はかつてあったの・・・でしょうね
(さすがに存じ上げず;;)。
少し趣の似たモロッコのレストランの様子をふと思い浮かべました。
カサブランカで『カサブランカ』の映画を流していたお店に
連れて行ってもらったことも。
(もう随分前のことです。)
いろいろ気持ちが横道にそれましたが、
まあ主演の女優さんが美しいです
来日されておられたなあという記憶が遠くない過去にあります

続いて原爆の子、これも初見 。
いままで観ようとしていなかったので今回ようやっとトライ(^^;)。
これも街のアーカイブ感あり(地元ですので)。
被爆する瞬間までにあった普通の生活の「普通」度、
生命に満ち溢れている感の描写が物凄く、
その後との対比が凄まじい。凄すぎる。
淡々と描かれている現実がこれでもか、と観ているものに語りかける。
たたみかけてくる。
スクリーンに映るこの人たちだけではない、
この後ろに沢山の住んでいる人たち、
かつて住んでいた(消されてしまった)人たちがいる。
見えない痛みが無数にあるのだと。
戦争が終わっても
放射能の後遺症で次々に命を奪われていく恐怖の中で
必死に生きていくしかない。
映画の中の人の所作が端正で美しく、
子供たちもまた礼儀正しく逞しい。
それが胸に痛い。
戦争で日本中が皆ぼろぼろに傷ついていた時代。
ヒロシマが声をあげるのは
自分の痛みを訴えるためではなく、
いまや世界中に増殖してしまった核を使えばどうなるか、
たった一発の爆弾で一瞬のうちに
膨大な人が尋常でない高温の熱で焼き殺され
目に見えない放射能で被爆させられ
子子孫孫に至るまで心身ともに苦しめられることを伝えるため。
8月6日周辺のNHKの原爆特集も
今年は的確に伝えてくださるものがありました。
私自身、あれは
戦争終結前に駆け込み実験をしたものと思っていますが
(ABCCが被爆者の治療をしなかったのは地元では周知のことです)、
敗戦70年、まともに総括されないままきてしまいました。

毎年夏に地元小学生は徹底的に平和学習を叩きこまれましたが
(今の事情はわかりません)、
今のような時代が来たときのためだったのかと思うこの頃です。
核戦争が起こりうる世界で戦争を起こせば
ジ・エンドだと。
もっとも、戦争は悪、と大雑把に教わってきたのは
ごまかしだったと認識したのは割合に最近でした;;。
現在の戦争は国同士の戦争という形態ではなくなっています。
(戦前思考のままの政府は
その時代遅れの考えを必死にアピールしていますが)
どの国かにかかわらず
戦争に加担、巻き込まれる大半の人間にとって、
どの国かにかかわらず
戦争を起こして利を得る一部の人間が悪。
歴史をひもとけばいつもそうだったのだとわかります。
知性を否定し、貧困な精神論を煽る層こそが敵です。
ほんの100年もさかのぼらないこの国がそうだったように。

さすがに二本続けてみたところで消耗してしまい、
もう一本をと
ヴィゴの『涙するまで、生きる』を観ました。
これもまたアルジェリア戦争のお話でしたが(TT)、
国境を越えて生きるヴィゴらしいお話でした。
大戦後の独立戦争にアラブの血の掟。
命が軽く扱われ、簡単に失われていく厳しい世界。
ヴィゴは逮捕されたアラブ人を
なりゆきで護送させられることになる
フランス語教師の役どころでしたが、
集団のどちらにも属しどちらにも属さず、自分の足で立ち、
一貫して生き抜くことを体を張って訴えかける彼は
やはりヴィゴ本人を思わせるところがありました。
ロードムービー的な要素があり、
ちょっと映画アラゴルンを思わせる気配もありました。
大分違いますが、
乗手から身を隠すシーンも(これはホビットたちか;;)。
実は凄腕少佐(元)という設定で
立ちまわりも様になっておられました。さすが!

そして、少し明るいものが観たいよあ~と思い、
その後ラブ&ピースを観てきました。
凄かった!いや、濃いし、
隠しテーマががっつりありそうだし、
イントロから、なんだこれは!というところで
出ている面子に唸り
これは妄想なのか?(いやありえないし)と疑いつつも
えええ~~と思っているうちに
なぜか物語はファンタジーに突入し
(はじめからそうだったのかもしれないけど)
最後はなんと怪獣映画!?
お話の勢いも内容も撮影技術もてんこもりの
お腹一杯で幸せ、でも胸の痛みがほろ苦い。
観てよかった~とあとでしみじみ思いました。
(↑ネタばれしないようにと書いてみたらなんのことかわからなくなりました;;。)
観たあともタイトルを聞いただけで
あの音楽が止まらなくなって困りました。
壊れたステレオよろしくいつまでも頭の中でリフレインするのですが、
でも誰にも話せないもどかしさあり(TT)。
結局パンフレットも買ってしまいました(^^;)。
しかし、この映画もまた戦争を考える?月間に
ものすごくふさわしいところのある作品でした。
展開が凄すぎてそんなことは忘れ去ってしまいそうでしたが。
最後まで亀愛、でした・・・。

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2015年7月26日 (日)

「戦後」70年の夏映画。

そして、また映画の世界?へ戻ってまいりました。
すごーく久しぶりだなあと思いつつ映画館に入ったら
とんでもない人の波に
なにがおこったのかとしばし呆然といたしました。
なんでこんなに混んでいるんだろうと(失礼な)。
復帰(?)一作目は『靴職人と魔法のミシン』。
アダム・サンドラーのコメディ映画だったのですが、
タイトルの「魔法」の文字はなんなんだろうと思っていたら、
まさかの本当の「魔法」っぷりで、
ラストはえええ、本当に「ファンタジー」だったんですね、と。
すみませんでした~・・・となぜか謝りたくなりました(何に)。
しがない靴職人のちょっとしたいたずらや冒険は
指の間から画面を見たくなるはらはらぶりでしたが、
いや、参りました。すみませんでした(なぜ謝るんだろう自分;;)。

そして、今週から『野火』が公開になりましたので、
行ってまいりました。
この監督さんの映画は初見だったのですが、
圧巻、でした。
等身大の「戦争」を可視化してくれた。
どんな想像力のない人間にでも見えるように。

他の人がどう感じるかは全くわかりませんが、
私にはそう思えました。
そのことにとてつもない価値があると。
大変いまさらですが、映像の力は凄いです。
言葉や語りだけでは伝えきれないものを伝えられる。
たった何十年しか生きられないヒトが、
世代間にあっというまに失われてしまう記憶を
同じ身の丈、同じ目線、同じ感覚で伝えてくれる。
生き地獄にたたき込まれるのは市井の普通の人間で、
「戦後」も途切れることなくずっと、今この瞬間にも、
世界のどこかで膨大な数の人たちが「棄てられ」続けている。
どこかの誰かがつくった理由によって
沢山の命が誰かのために棄てられ、蹂躙され続けていて、
始めた本人たちは決して地獄には行かない。
たった75年前の歴史の中に答えはあります。
その時代を懐かしみ、戻そうとしている
自分は決して地獄に行かない誰かへの怒りがより鮮明になったのが
今の私の「見方」でした。
この頃は街中で立っているときに
同じ地面の上で70年前に起こったことを思います。
この下には理由なく一瞬で殺された誰かが今もいるのだと。
スクリーンに広がる圧倒的に美しい大地の上で、
兵士たちに沢山の現地の罪なき人たちが殺され、
兵士たちもある者は機銃に吹き飛ばされて肉塊になり、
多くが食料の供給もなく次々に斃れ、
圧倒多数が餓死させられました。
映画のコピーは「なぜ大地を血で汚すのか」。
どうしてその時代に戻れるでしょう。
なんの「誇り」があるでしょう。
それは恥と呼ぶほかはないものではないですか。

観る人によって感じ方は違うと思います。
是非一度、誰にも観ていただきたいと思う作品です。
(心構えは若干必要と思います。
いろいろ飛び散ってはきますので・・・m(_ _)m。)

8月にかけて、戦後70年に合わせた映画が沢山上映されますが、
できるだけ観たいと思っています。
新作では
『日本のいちばん長い日』
『この国の空』
旧作では
『ヒロシマ・モナムール 二十四時間の情事』
『原爆の子』
『ひろしま』
・・・と続きますが、
なにしろ上映期間が短いので忙しくなりそうです。
この期間にイラン映画週間も重なるので、
もうどうすればいいんだろうという状態;;。

そのほかに、
8月半ばには『チャイルド44』が公開になりますし、
ヴィゴの
『涙するまで、生きる』『約束の地』も公開に。
うーん、本当にどうしよう・・・。
ミア・ワシコウスカ主演の『奇跡の2000マイル』も観ておきたいし、
『しあわせはどこにある』も観たかったなあ(←ほぼ諦めています)。

とりあえず、
体調を整えつつあとは運任せということで
頑張ってみたいと思っております(^^;)。

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2015年5月10日 (日)

今更サウンド・オブ・ミュージック(感涙)。

といいつつ、一週間限定公開の日本語吹き替え版、
『サウンド・オブ・ミュージック』を観てまいりました。
TVで何度か観ているはずなのですが、スクリーンで観るのは始めて。
冒頭の俯瞰から惹きつけられ、インターミッションもはいる長丁場の間、
ずーっとくぎ付け状態になっていました。
(指輪映画に慣れているのでこのくらいは実は軽いです;;。)
なあんて美しい映像だったのか・・・と入りからすでに感動していました。
映画というよりは極上の舞台、
映画ならではの良さももちろんあり、
こんなに素敵な台本だったのか~と終始目を(耳を)見張り続け、
心身共に満ち足りました。幸せでした。
お話のテンポがゆったりとしていて、
歌も感情もユーモアもどれもが豊かで、
素晴らしい院長先生といい、修道女さんたちの存在がもう最高で!
何といっても描かれているまっすぐな愛情。
これと思ったら言うことも行動も辞さない意思。
ミュージカル映画史上不動の人気を誇る理由が
いまさらにして分かった気がしました。
まさか涙腺が壊れるとは思いもしていなかったラストシーン。
(とてもよく知っているはずのお話なのに!)
お話の力なのか歌の力なのか、
ユーモア、サスペンス、家族愛、それに歴史。
全てが心地よく融合していました。
何度でも劇場で見る価値のある、まさに不動不朽の映画でした。
今回映画館で観られて本当に良かったです。
終わってすぐにまた観たくなり、
一言コメントを置いていこうと思いましたが
あいにくロビーにアンケート用紙が見つからず。
またネットででも、
感謝の気持ちとリクエストをお伝えしたいなあと思っております。
そうそう、日本語吹替えの歌は素晴らしかったです
(元はこれが観た動機でした;;)。
本当に舞台を観て満ち足りた、あの感覚を覚えました。
若かりし頃のクリストファー・プラマーをスクリーンで観たのは初めてでしたが、
まー、ハンサムな方ですね!(←これは死語?)
今の渋さはここから始まったのか~と・・・
(これもあまりにも今さらですみませんm(_ _)m)。
是非また上映していただきたいし、
「映画館で」未見の方には是非!ともお勧めしたいです。

さて、冷静になって先に観た映画について少しだけ。
(本当に少しになってしまった・・・。)
『イミテーション・ゲーム』と『はじまりのうた』ですが、
まず驚いたのがお客さんの多さ!でした。
何が起こったのかと思うくらいに
どちらもいつになく人があふれていました。
これはベネさん人気の影響なのでしょうか。
この二作のどちらにも出ているのがキーラ・ナイトレイなのですが、
彼女の評判もあったのか?としばらく考えていましたが、
評判どおり、まことによかったです。
『イミテーション・ゲーム』の方は文句なく映画としてはよかったし、
ベネさんの演技に圧倒され続けましたが、
個人的には素直に撮られた(と思われる)
『はじまりのうた』がとても良かったです。
等身大に感じられる彼女の「前に進んでいく姿」がとても良かった。
観る人の背中をそっと押してくれるような
力のある映画だったように私は感じました。
どちらも心に残るもののある映画でした。

そして四季の美女と野獣、地方公演。
連休中にやっと行ってきました。
新生ベルはどうかな~と思っていたのですが、
とても、よかったです(^^)。
野獣もいいお声でしたが、あまり印象に残らず(すみません)。
あとで思うに、実は野獣よりもガストンの方が
役柄としては重いのかなという気がしてまいりました。
(ベテランの技が光っていました。もううっとうしいくらいに←褒めてます。)
・・・映画版のベル、ガストン、コッグスワースのキャストは聞いたのですが、
   野獣は決まったんでしたっけ、そういえば(薄情な)。
さすがは四季だけに、
誰が演じても同系の声に聞こえるという技?全開でしたが(本当か?)、
これまで聴いたベテランさんのベルと比べても
今回の鳥原ベルはむしろずっといいかもしれない、と私は思いました。
以前聴いたときとくらべると、
少々演出が変わっているなあと思うところはありまして、
ややテンポがいい、
もしくは軽めでポップになっている感じがしましたが、
若いベルと野獣が脇をがっちりとベテランの技に固められて
相変わらず鉄壁のアンサンブルが盛り上げていく舞台でした。
終幕まで見ごたえは充分で、お客さんも大喜び。
気持ちよくスタンディングして帰りました。
以前はガストンの不遜ぶりがブッシュ氏に重なって見えていましたが、
今は我が事に感じられて仕方なかったのが大きな違いでありました(TT)。
(あんなに「実力」はなく、どこまでもこそこそしていますけど。)

5月はこれから観たい映画が目白押しになってきました。
下旬の『チャッピー』は前売りゲット済みですが、
『百日紅』、『駈込み女 駆出し男』、
久しぶりにヴィゴ主演『ギリシャに消えた嘘』もはじまりますし、
『パレードへようこそ』ももうすぐ公開。
6月に入ってもまだまだお楽しみは続きます。
思ったことを迷うことなくに口に出せる、
映画も舞台も自由に楽しめる世の中でありますように。

先日からレミゼの博多公演も発売がはじまりました。
今年も行ってまいります!

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