映画感想

2019年1月27日 (日)

映画再開~。

この週末はいきなり冷え込みまして、
お正月以来の積雪となりました。
とはいえ、うっすらと白くなる程度で、
今年は(このあたりでは)、
今のところ暖冬かなあと思っております。
二月が来るのが怖いですけど・・・。

今年に入って、映画通いを再開しました。
一言ずつ置いていこうと思います。

一本目。やっと!見られた『ボヘミアン・ラプソディ』。
積極的なファンではなかった私でも、
知っている曲(サビだけ(^^;;)?)がたくさんあり、
そもそも見ようと思ったのは
予告編で WE WILL ROCK YOU を聴いたからで(確か)、
体の奥にある根源的な何かを揺すぶられますよね、あれは。
主演俳優を筆頭にリアリティに満ちていたこと(いや凄かった)、
お話運びに無駄がなく、シャープで的確(?)だったこと、
そして何よりまさに、音楽の力そのもの。
演出もなにもかも良かった。
クラシックバカで(しかしそんなに詳しくもないという;)
和洋とも他のジャンルにまったく造詣がない私としては、
ついピーター・アレンの人生も思いつつ観てしまいました。
ライヴ・エイドのシーンは本当に素晴らしかったです。

うう一言では終われませんでした。

二本目は『モリのいる場所』。
樹木希林さん追悼上映の一環で観ましたが、初見。
懐かしいような(ドリフネタ満載)、
ほんわかとしつついろいろと不思議な世界。
もう少し生きていてほしかったなあとないものねだり。
樹木さんはかつて辺野古のテントにも来てくださって、
俳優のお仲間に現状を伝えると話してくださったとのこと。
力を抜いて、自分を貫いた、素晴らしい生き方、逝き方。
見習いたいことばかり。

市原悦子さんの凛とした言葉への敬意。
録画を見ることはできるけれど、もうこちらにはおられない。
梅原猛さんも逝ってしまわれました。
ひたすら寂しい。

三本目は『パッドマン』。
物凄い愛妻家にして、人として素晴らしすぎる夫。
貧しいけれど腕のいい職人で
手作りで問題を解決しようと奔走し、
ついにはインド中の女性の問題を解決してしまう・・・とは
どういうことかと思っていたら、
ただ問題のものを作ってしまうだけではなくその先がありました。
その先というのが本当に素晴らしく、
しみじみと感動してしまいました。
最後はちょっと切ないような、やり切れないような。
久しぶりに観たインド映画でしたが、
恋におちるときにはやはり音楽が入るのか~と
妙なところで腑におちてしまいました。
なんというか、人にはやはり愛がないと、でした。

四本目『家に帰ろう』。
アルゼンチンからポーランドに70年ぶりに「帰る」偏屈爺さんのおはなし。
(偏屈というか、なんというか、
初めあたりの孫娘との会話で唸ってしまったもので。)
比較的短い映画でしたが、
端々に深さが垣間見られ、
次々に会う人の温かさに観ているこちらがほっとする。
(しかし会う人がなぜみな美人で魅力的なのか;;。)
ラストシーンはシンプルに胸に迫りました。
人が人を出自で傷つけることなどあってはならないことです。
様々に思うところあり。

今月観たかったのに観られなかったのが『共犯者たち』。
こちらはいつかどこかで観たいです。


そして来月は、いよいよヒューの主演映画、
『フロントランナー』が公開されます。
本人とある意味正反対の役柄のようで、
大変楽しみです(^^)。

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2018年10月21日 (日)

オーケストラ・クラス

秋が深まってまいりました。少し肌寒いけれど快晴。

今日はオーケストラ・クラスを観てまいりました。
大きなドラマはなく、
フランスの学校で、
悪ガキを集めたクラスに手を焼きつつ
最初は辟易していた先生(プロの音楽家)が
いつしか一緒になって音楽を作り上げていくというお話。
口の減らないガキどもにも先生たちにも事情があり、
学校の施設もくたびれていたりして;;、
子供たちの親もいろいろ事情をかかえているけれど、
それぞれの優しさがあり、
最後は乗り越えてしまいます。
淡々とお話は進んでいくのですが
いつの間にかじわーっと感情移入が進み、
最後には涙腺にきてしまいました。
ここのところヴァイオリンを聴き続けていたのもあり、
劇中にメン・コンやシャコンヌが流れ、
音楽に縁のなかった子供たちや親たちを
演奏で説得してしまうのも凄かった。
というか、音楽で説得される親御さんたちも素敵。
子供たちが挑戦するのが
リムスキー=コルサコフのシェヘラザードというのも、
自分的にはツボでした。
(学生時代に格闘したことが;;。)
吹奏楽だったので、ヴァイオリンのソロはクラリネットで、
何度もフレーズを繰り返して
取り組んでいた友人の音を思い出しました。
ちなみに我が家にあるのはコンドラシン指揮の
アムステルダム・コンセントヘボウ管弦楽団(レコード!)。
もう長いこと聴いていません・・・。

まさか全曲演奏するのか??と思ったら、
適当なところで終わりました(そりゃそうか)。
フランス映画らしく、
淡々としていて、とても「大人」な作品でした。

実は、ひそかに猫映画でもありました。
おっきな愛らしい猫が登場。
台詞にも出てきましたが、
さて、本当に飼ったのだろうか。姿を見たかった・・・。

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2018年5月10日 (木)

グレイテスト・ショーマンその後。

The Road Goes Ever On・・・

いつまでも続いてほしい上映でしたが、
今週で地元での公開は終了ということで、
見納めをしてまいりました。
応援上映にも参加?したので、
それを含めて7回。
多いのか少ないのか、微妙な回数ですが、
どれもしっかり楽しめました。

舞台のように拍手ができないジレンマから
もしくはお祭り騒ぎに参加したくて
応援上映にも行ってみましたが、
映画を「応援」するという意味だったとは(驚)!
・・・一度だけ参加したロッキーホラーショーの上映を思い出しました。

歌はもちろんのこと、
手を打ち鳴らしても足を踏み鳴らしてもよく、
初体験のサイリウムもゲットしてみましたが
(そして大変楽しかったですが)、
ちっこいシルクハットが歌詞の字幕の上を跳ねていくのを
ついつい眺めてしまって、
舞台を観る聴くの体験とはまったく違うものになりました。
集団カラオケかコンサートか、これは一体なんだ、という(^^;)。
(繰り返しますが、楽しかったです、本当に。)
PC画面で見ていたビハインドシーンを
大画面字幕つきで見られる嬉しいおまけもありました♪

いつまでも終わってほしくなかった~~と思ったのは
もう随分遠くなった指輪映画三部作。
あのお祭りは長かったです。リーフレットツッコミからはじまりましたし・・・;;。
その後にもたくさんお楽しみがありました。
延長版とかコンサートとか指輪展とか、
今思うと尋常ではなかった・・・。
あれこれが終わって、
ファラミア卿の面影が見たくて出かけた先で
予想だにしていなかった方にコロッとはまってしまい、
そのまま今に至る・・・なのでした。
ヴァンヘルもまた、気が付くとふらふらと4回観に行き、
そのあとの「お祭り」ぶりは
以前このブログにいくらか書いたとおりです。
あの時も上映が終わってほしくなくて、
映画館で観られなくなったあとは
ネットで片っ端から情報を追っていました。
あれから一体何年経ったのか。
そして今や
当時の私と同じように
まだまだ観たくて仕方ない人たちが
きっとたくさんいるのでしょう。

日本の津々浦々で、
誰より似合うシルクハット姿で舞い踊るヒューの姿が見られ、
大ヒットを飛ばしているという
もう嬉しいばかりの状況なのですが、
狐につままれたような心持なのも確かで;;。
彼の実力(人間力含む)からすれば、必然だったのかもしれませんが。
おかげで、遠出をすることもなく
地元の映画館で「舞台」の彼に会うことができるのでした。
それなりにいろいろあったけれど、
元気で観ることができて、本当に幸せなことでした。

そんなわけで、
その後、もう一度、じっくり観て(聴いて)まいりました。
今回最後の鑑賞でさらに思ったことを箇条書きで。
またいつか、映画館で会える日を楽しみに。


・次女最強!!いつでもまっすぐものをみているのは彼女。

・ガールズがとにかく可愛い、可愛い!!

・子供時代のP.T.が一瞬
 フロド(イライジャ)のように見えることがあったのですが、
 ジェニーと馬車だか汽車だかに揺られて眠っている彼が
 やはり港に向かうフロドと重なり(→絵面が似ているだけ;;)

・気のせいか、時々ヴァンヘルを思い出すシーンもあり。
 しかし、もっとハッピーな状況・物語なので嬉しい(^^)。

・ほかにも指輪映画を彷彿とするところがありました。
 限りなく気のせいなのだと思いますけど。
 あれ、これはどこかで、と思うことが時々あれど、
 一体何を連想(誤解?)させられているのか、
 その元の映画の名前が出てこない・・・(TT)。

・映画全体のバランスがとても良い。
 無駄な芝居部分がほぼない。
 キャラがどの方も立っていて魅力的。粒ぞろい!
 (セリフがあってもなくても。)
 歌とダンスはもう最高!
 メロディーラインもリズムも奇抜さはないのに印象的で、
 自然にテンションが上がるのがスゴイ。

・シルクハットと燕尾服、ステッキで舞い踊る舞台のヒュー!
やはりこれ以上似合う人は思いつかない。
(今更ですがここに尽きる。) 


片隅から、いつまでも応援しています(^^)。

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2018年3月21日 (水)

寒さが戻ってきています。

例年にないくらいの極端な「三寒四温」で、
東の方では雪が降り、
西の地でも雨とはいえしみじみとつめたく、
疲労がとれないお休みを過ごしております。
文字通り休んでおりますが、
本当は寝ている場合ではなく・・・。
(しかし無理をすると余計に動けない時間が長くなり・・・(TT)。)
寒さの中奔走する皆様に敬意を称しつつ、
どうかよい一日を過ごしておられますように。

最近気になっていることなのですが、
某ロトのCMについて。
何度見ても私にはキリスウンゴルのパ○にしか見えない;;。
家にいる(しかない)時間を利用して
何年か振りにDVDを引っ張り出して見てみたのですが、
やはり雰囲気が似ているような・・・。
そういう話を世間でまったく耳にしないので、
まったくもってただの「気になったこと」なのですが、
1人でつぶやいてみましたm(_ _)m。

さて、話題の『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』を観てまいりました。
原作のタイトルとも
映画の原題『妖猫伝』ともまったく違う邦題なので、
いろいろ物議をかもしたのではないかと推測しますが、
黒猫ではじまり黒猫で終わる化け猫映画で、
王妃(ではなく貴妃?)の「謎を解く」お話でした。
(先にノラネコさんのツイを見ていて
邦題に騙されて呆気にとられるということがなくて良かった;;。)
原作は未読ですが、
つい獏さんだなあ・・・とつぶやいてしまう妖しさ満載でした。
当時の大唐・長安を歩いているような心持のする
素晴らしい映像がどこまでも続き、
すみずみまで見応えがありました。
お話の展開は、
それこそ昨今のホームズ映画を思い起こすような
テンポの良さで、
中国の歴史を必死で頭の中で掘り起こしつつ
「猫」と一緒に心で泣いたりしておりました。
ああ、長い「旅」だったなあ、と
見終わって嘆息できる映画でした。
ただ、なんで吹き替えしかないの?という違和感は拭えず。
言葉がわからないにしても、
耳から受ける情報が「生」であるのとないのとでは
大違いだと思うのですが。

と思っていたところ、
字幕版の公開が始まるという広報が出ていました。
とりあえず、めでたし。
ですが、初めから普通に公開していただけなかったのは
しみじみと残念でした。

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2018年2月25日 (日)

そして二回目。

映画(お芝居)は二回観ないとよく理解できない、という、
自分の体質(能力(TT))は変わっていませんでした;;。

先日とは観る席を変えたところ、
音声が段違いに良くなって、がっつり心を掴まれたのに加え、
物語が頭に入ってから見直すと
何の瑕疵もないストーリーラインではないですか(←あくまでも自分的に)!
・・・と納得しつつ、やっと没頭できました。
ショーマンとしてのヒューファンとしては、
ただただ幸せ。眼福、耳(?)福そのものでした。
こんな日が来てくれて本当に良かった。

以下、昨日書き落としていた印象(自分突っ込み)をいくつか。

今更ながら、新婚の二人のシーンは
ニューヨークの恋人の「超」バージョンアップかと。
(マンゴールド氏が関わっていることを観ながら思い出しました。)

夢が踊り出す、どころか、「夢が暴走しっぱなし」。
歌とダンスの完成度の高さ、疾走感に加え、
バーナム氏の天才的な想像力と実行力万歳!!

まったく関係はないと知りつつも、
燃え上がるビルに飛び込んだ時に
ウルヴィーだからきっと大丈夫、と
つい無意識に思ってしまったりしました(^^;)。


もう一つ、今日しみじみ見直した点ですが、
バーテンダーさんが凄かった~。
なんというスピード、なんというタイミング。
どの方もそうですが、全てにおいてキレが素晴らしいです。

そもそも、これだけの水準のお芝居(ミュージカル)はそうそう見られませんが、
陽性のオーラが際立つ、元気を貰える映画です。
上映が続く限り、通うことになりそうです。

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2018年2月24日 (土)

グレイテスト・ショーマン

平日にかぶりつきで観てまいりました。
簡単に印象等を置いていきます。
平日でも結構たくさんの人が来ていました(嬉)。

のっけから、ブロードウェイショーだーー!!
・・・の予感どっさりで、
ヒューの歌とダンス、
それにアンサンブルの素晴らしさにがっつり心を掴まれました。
どのナンバーも高水準でしたが、
考えてみると、
「舞台から映画化」されていないミュージカル映画というものに
あまり馴染みがないことに(今更)気が付きました。
これまで見てきたものとなにげに印象が違うのは
そのためかも、とあとになって思いました。
自分は「映画」を観たのか、
このうえなくゴージャスな「ショー」を観たのか、
しばらく印象がまとまらなかったのですが、
時間がたってみて、
いろいろ「受け入れられて」きた気がします。
またこれから感じることも変わってくるかもしれませんが・・・。
(この週末に二回目を観てきます♪)

映画の予約をする際に、
速やかにパンフとCDを購入しておいたので、
映画を観たあとに早速ヘビロテしておりますが、
やっぱりヒューの声は好きです。
歌い方がほかの作品とは違うような感じがしましたが、
舞台風なのかなあと・・・。
きっと凄い声量に違いないです。
ほかの方の歌もどれも粒ぞろいなのがよくわかります。
ミシェル・ウィリアムスの歌も楽しみにしていたのですが、
パワフルで素晴らしい!なのに、優しい声です。
どのシーンのダンスも歌も極上!で、
場面の一つ一つの精度、キレっぷりがもう
本っ当に素晴らしいのですが、
いわゆる「物語の感動」をメインとする映画とは一線を画する
新しい映画のジャンルなのかもしれないなとも思いました。
ドロドロと(^^;)人間ドラマを展開する時間がないというか、
どんな役でも人間性が滲み出るヒューの特性が
端々に出ているという気もしました;;。
(ほかの方々もみんなとってもいい人。)
巷で言われているように、
舞台で演じられるのがより相応しい作品かもしれませんが、
いきなり映画で公開してヒットするというのは、
本当に凄いことかもしれません。
私など、映画館で見られること自体が幸福です。
この映画の構想の噂を聞いてかなりの年月が経っていますが、
こうして無事に制作されて、観ることができて、本当に良かった。
先にレミゼが大ヒットしたのも良かったのかも。

以下、観ながらちらちらと自分突っ込みしていたことをいくつか。
・ 歌いながらシーンが切り替わっていく演出が
  綺麗だなあと思っていたのですが、
  いきなり二名が大人になるシーンでちょっと固まりました。
  きっと20代くらいなのかな~と。(すみません;;)
  ヒューは30代からしか知りませんが(写真は見たことがありますが)
  ミシェルさんはめっちゃ可愛かったよなあ、
  落ち着いた大人の女性になったなあと、しみじみ。
・ 事務所のシーンが『プロデューサーズ』さながらで
  語りまくる演出も一瞬かぶって見えました。
  そのまま踊ってほしかった(違)。
  (ちなみにこの作品を観て以来、私は「多様性」にかなり抵抗がなくなりました。)
・ 酒場でフィリップを「口説く」シーン。
  四季でおなじみの『クレージーフォーユー』の酒場シーンを彷彿。
  ・・・したのは最初の一瞬、素晴らしい演出でした。
  このシーンは隅から隅まで好きです!
・ 歌姫との巡業。まさかと思っていたら、
  あ、やっぱりヒューだわ、と、
  リアルとは無関係なのを承知で思いました、すみませんm(_ _)m。
  (ヒント:愛妻家)
・ ラストのシーン。やはりリアルが重なりました;;。
  (ヒント:家庭第一、子煩悩)
  映画賞の式典に出席する友人の子供の
  子守をしていたエピソードが頭にちらつきました(^^;)。
そして、ヒューの笑顔はいつまでも変わらないなあと、つくづく。

もう一つ、突っ込みではないですが、
ブランコのシーンは本当に凄かったです。
このとんでもない演出で歌も完璧、
こんな「映画」が可能なんだと驚くしかありませんでした。
ザック・エフロンも良かったですが、
ゼンデイヤの魅力的だったこと。
二人とも素晴らしい歌声でした。


だらだらと並べてしまいましたが、
また音楽と映像の魔法に会いに行ってきます(^^)。

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2018年2月18日 (日)

はじめてのおもてなし

引き続き、映画絡みのつぶやきです。

年末年始頃?から、映画館に行くたびに
予告編のトップが
「グレイテスト・ショーマン」になり、
いつでも映画館でヒューに会える幸せの日々でした。
こちらでも上映が始まりましたが、
時間の都合でまだ観ておりません。
来週から見に行きます(何回観るつもりなのか自分;;)。

ということで、
今日は一週間限定公開の
「はじめてのおもてなし」を観てまいりました。
ドイツ人の一家が
難民のナイジェリア青年を受け入れるお話だったのですが、
大量の難民を受け入れる国の事情もあり
「希望のかなた」を思いつつ見たのですが、
青年を取り巻く人々の個性や事情が半端なく、
ユーモア満載!!
どんどん「事件」が勃発していって、
息つく暇のない面白さでした。
こんな「賑やかな」お話とは全く思っていませんでした。
一番「静かな」キャラクターが青年自身だというのが凄かった・・・。
野性味あふれる猫ちゃんもいい感じでした(可愛い・・・)。

観て良かったなあと心から思える映画でした。

http://www.cetera.co.jp/welcome/








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2016年12月 5日 (月)

この世界の片隅に(観賞中)

いつも感想というよりも
印象を書くだけのわたくしですが、
今回はとても言葉にできないという状態でした。
それでいて、
何を書いてもほぼ絶賛になってしまうなあと思っていたら
世間の反応も似たようなものらしいので、安堵しております(^^;)。
まだ、いいものが評価される世界であるらしいとわかって、また安堵。


結局、
・原作を読む(キンドル)→気が付くと毎日読んでいる。
・呉での原作展にでかける→なんと全原画展示の大盤振る舞いだった!!
                                         がっつり見て(読んで)ふらふらになり、
                   美術館周辺のほか、バスでぐるりと市内も周ってみる。
                                          (呉を訪れるのはこれが2回目です。)
 (※全原画は収蔵されているらしいので、、いずれまた展示があるかも??)
・とりあえず初日に映画館へ。→観終わって、友人にメール送りまくり。
                                            自分用の記録に珍しくつぶやきも残す。
・・・というありさまとなっております(^^;;)。


見終わった瞬間、今年の私的ベストに決定したのですが
私にしてはものすごーく珍しいことでした。
全方向から見て文句のつけようがない。
原作を読んでいたので、つい思い浮かべながら見てしまったのですが、
ここをこうしたんだ、わーこうしてるんだ、
なんてわかりやすいんだ!
なんて的確な補足なんだろう、という
手の付けられない絶賛状態でした。
凝りようがもう半端ない。
絵もセリフも何もかも、正確を期し、凝っている。
そして、最後にもう一つ物語を付け加えてくださったことに感謝。
一番見たかった、原作で読むことのかなわなかった
みんながこれからも生きていく、幸せになっていこうとするお話の片鱗。
一か所だけ、ん?という違和感があったけど
それを除いても、あらゆる点において完璧。
史料としても一級品になりうるもので、誰が見てもよし、
本当にすべての方に見てほしい。
若い人はもちろん、子供にも、若者でなくなった人たち、
それから戦争体験者の方にも。
歴史の記録としても、もちろん物語としても。
あまり語られないまま時間の経過とともにまもなく失われるはずだった事実を
淡々とみられる有難さ。幸福感。
それも笑いとともに。もう天才的!!
人は記憶の器、という言葉は
ここ数年、痛切に感じていることの言語化をみる思いでした。
何を言っても言葉足らずになるのですが、
「頭で勉強してきたことが感覚で理解できるとはこのことか」
という感じ、でした。


話が少しずれますが、
先日オープンした
原爆ドームそばの「おりづるタワー」という建物がありまして、
先日思い立って、展望台(有料)に上ってみました。
(1階のおみやげエリアに映画グッズやリンク商品が置いてあります。)
果たして、わが街ながら、こんなに美しいと思ったのは初めてでした。
この年にして・・・;;。
やわらかい秋の光、川の水面の反射、紅葉した木々がちらほら、
山も空もかこまれた中州も、遠くに見える海や島も。
公園の緑や紅葉のエリアには
かつてたくさんの人の住む街並みがありました。
映画ではそのさまが一目でわかる俯瞰で描かれています。
一瞬で焼かれ、
現在残っているのはドームと現レストハウスの一角だけなのですが、
上からと見ると、その「すさまじさ」がはっきりとわかりました。
当時は道も川もあらゆるところが生き物の死体で埋まり、
その上をたくさんの人が助けを求めて必死に歩いた場所。
背中に太陽の温かさを感じながら、様々なことを考えていました。
タワーの案内の方に伺ったことですが、
全国のあちこちから来られた人たちに説明をする一方で、
逆に実際に被爆体験をした人からお話を聞くこともあるとのことでした。
当時の記憶がつらすぎてどうしても来たくなかったけど
もう年だからとえいやっと来られた方が、
ずっと涙しておられたとか、
呉から見たキノコ雲がピンクのようなオレンジのような色で
キレイだねえと言い合っていたとか、
いろいろなお話を聞くきっかけにもなっているとのことでした。
いい場所にいいものを建てていただいたと思います。
マツダさんありがとう・・・。


映画公開初日と、次の週の週中に出かけてみて
あまり込み合っていなかったので心配で、
結局毎週観に行って、すっかりはまってしまっておりますが、
少なくとも三週目からの週末はずっと満席になっているようで、
ああよかった。
地元(広島・呉)の人にもどんどん見て欲しいです。
これは自分たちの記録でもありますから。
そして、あの時代の日本の市井の人たちの記録です。
どの世代の方にも見ていただきたい。
できる限りずっとロングランになってほしいです。


映画の中でほぼ唯一、何度見ても違和感があるのは、
飛び去って行くのが正義ではなく「うちらのこれまで」、
「体がよその国からの食べ物でできているから」の箇所でした。
そこに向かう伏線として付け加えた場面(セリフ)かもしれないものに
「ヤミ市での台湾米」
「なんでもあるもので生活していくのがうちらの戦い」
というのがあるのはあるのですが、
そんとな暴力に屈するもんかね、というセリフを受ける先としては
・・・私には何度聞いても違和感をぬぐえませんでした。
できれば変えないでほしかったです。
改変の理由は読みましたが、
そういう風には変えないでほしかった。
(↑のセリフは記憶で書いていますのでやや怪しいです、すみません。)
 
 
いろいろカットされている場面もありましたが、
前後の場面で関連する絵はカットされていませんでした。
大ヒットして、コンプリート版を作っていただきたいと切望します。
制作前のクラウドファンディングは全く知りませんでしたが、
もしSEE?を作るのに・・・というものがあれば
喜んで参加したいです。
たぶんそんな方はたくさんおられる?と思いますので、
是非!!
(そして↑の場面だけはセリフを元に戻してください、お願いします。)
それにしても、       
全国公開が決まって本当に良かったです。
最初に、このCG全盛の時代になぜアニメ化なんだろう、と思った私はバカでした。
このアニメーションで本当に、本当に良かった。
徹底したリサーチをはじめ、すみずみまで心血を注がれた
まことに「贅をつくした」素晴らしい職人技の集大成のような作品でした。
3度めを観たあとでサントラも購入しましたが、
こんな方(コトリンゴさん)がいたことを教えてもらったことに感謝しつつ
毎日聴いています。


本日4回目の鑑賞にして、一番涙腺が壊れてしまいました。
つい昔の風景をまじまじと観ていたはずが、なぜだろう・・・。
お墓の灯篭が白かったのが今日は目につきました
(みな初盆ということ?(TT))。
指輪映画といい、
情報量の多い物語、
職人芸が徹底的に光るお仕事に
私は弱いのかもしれないと思い当たりました;;。
これからもまだまだ観ます。めざせSEE(違)!
(ほかに観たい映画があるときははしごかな;;。)
ああ、こんなことは本当に、指輪映画以来だなあ・・・。


(本日ツイを見ていたら
「興業収入10億行ったら「完全版」を制作する」との記事がありました。
真偽はとにかく、私もまだまだ観ます(^^)。)

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2015年12月19日 (土)

12月に観た映画。

続いて12月です。
『黄金のアデーレ』と『母と暮らせば』を観ました。
蓋を開けてみると、どちらも戦後のお話でした。
戦後70年ですから、いい締めになったと思います。
そういう映画ばかり頑張ってかけてくださった映画館に感謝。

しかしそれらの半分は見逃した気がします(TT)。

 

『黄金のアデーレ』は、

ヘレン・ミレン様主演で、
かつてナチスに奪われたクリムトの絵を
戦後にオーストリアから取り返した実在の女性のお話。
共演はライアン・レイノルズ。

皆さん熱演で見ごたえがありました。
そして思いのほか、戦争映画としての色が強かったです。
理不尽な被害に遭わされて生き残った人たちが
個人として自分に関わるものを取り戻すことがなんと難しいことか。
戦争を生きた(または亡くなった)人と歴史がしっかりと描かれ、

その後の絵をめぐる人間像も
関わった人たちの描き方もきっちりとしていて良かった。

人間ドラマとしても、観るべき歴史を描いた映画としても
満足した一本でした。

 

『母と暮らせば』
なんといっても小百合さまの映画ですし、
なんといっても山田洋次監督ですので
これは観ておこうと思って選びました。

舞台は長崎。

ちょうど秋に行ったばかりで、
地元ガイドさんにがっつり案内していただいたので
怖いくらいに臨場感は抜群でした。
原爆投下、敗戦から三年が経ち、
骨すら返ってこない息子のことを諦めると決めた母のもとに
当の死んだ息子が訪れるというファンタジー。
戦争に巻き込まれた結果、国民の大多数が死傷し

虐殺された記憶が薄れていきつつある中で
人々がどれだけ戦争が終わったことを歓迎していたか、
戦争が終わったあともどれだけ過酷な生活を強いられたか、
どれほど戦争が普通の人たちの命を踏みにじっていったのか。

「戦中戦後を生きた人たちが語る言葉」を伝えていただける
映画というメディアの有り難さをひしひしと感じ、
今公開してくださってありがとう、と心でつぶやきました。
そして、やはり観ていてつらかった。
生き残った人は亡くした人を思うことをやめられず、
生き残った人もまた
戦後の食糧不足や生活環境の悪化などであっさりと命を落としていきました。

一見、母と息子の二人劇のように見えますが、
実は母が見ているのは母の想像なのだ、というコメントを
どこかで見たように思います。
私には母が心配で仕方ない息子が
母を迎えにきたように見えました。
家族皆を亡くし、最後に一人残った彼女の台詞は「嬉しい」でした。
カトリック教会で送られ、天に昇っていく母は
幸せそうに見えました。
・・・最後は息をするのも苦しかったです(TT)。
戦後日本が平和国家になるという誓いは

戦争で亡くなっていった人たちへの約束であり、

戦中に犯した他国に対する戦争犯罪への免罪符でもあるのだと

私は思っていますし、教わってきました。
それを嘘ごまかしであっさりと壊してしまおうとする動きに
どうしてこんなに一般の人たちが無関心なのだろうかと
考えずにはいられませんでした。
やはり「見えない、気がつかない」からなのでしょうか・・・?

二本しか観られなかったのは残念でしたが、
観てよかった、と思える映画でした。
できれば、来年以降もぜひ、
こういう映画をどんどんかけてほしいと思います。


続きを読む "12月に観た映画。"

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2015年11月30日 (月)

11月に観た映画。

秋以降、いろいろ映画を観ましたが、
一つもアップできませんでしたm(_ _)mので

今頃(2016年年頭;;)ですが、遡ってアップさせていただきます。

この一年、私としては結構なペースで観たのですが、
12月に入って失速してしまいました。

観たいものが短期公開でかつ重なっていたのと、

最後は通い?の映画館がSW一色になったこと。

それに単純に忙しくなったこともありました。

さて、
11月は4本を観ました。
以下、簡単な感想です。

『PAN』は例によって観方がずれておりますが
(目的がやや不純につき;;)、
すみずみまできめ細かく行きとどいた
ゴージャスな遊園地のような映画でした。
ちょっと心配していたのですが、
ちゃんとヒューが悪役に見えました(オイ;;)。
ドロドロ感がないところがむしろファンタジーには合うのかも(爆)。
いきなりアイーダばりの大舞台での大合唱の中にソロで登場、
長台詞あり、立ち回りありで、
舞台の役のようでした。
ピーターのお母さんがアマンダということに気がつかなかった
間抜けな私でした;;。


『シャーリー&ヒンダ』は、まさかのドキュメンタリー
(←気がついていなかっただけですが^^;)。
年配のお二人のスローながら前向きな歩みっぷりに、
退屈することもなく、いろいろ考えさせられてしまいました。
信念に従って黙々とやり続ける姿に脱帽いたしました。
トシをとることは悪いことばかりではないようです。


そして、『顔のないヒトラーたち』。
震えがきました。見ごたえがあり、
最後まで食い入るように観てしまいました。凄かったです。
ドイツでアウシュビッツが一般に知られるようになったのは
戦後からずいぶん経ってからのことだったことを知りました。

普通に暮らしている人の多くが
実は加害者(またはその家族)としての痛みを持っていて、
戦争の記憶はその誰にとっても思い出したくないものであったところを、
若き主人公がこつこつと真実を探り当てていくのですが、
彼自身も実は痛みと無縁ではありませんでした。

後半の展開に涙しつつ、
自分のこととしても、

すなわち「責任をとらなかった」、
総括をしなかった国の国民として胸にこたえるものがありました。

ハンナ・アーレントで観た「悪の凡庸さ」は
今この国にもあります。

過去を記憶しておく責任を明確に持ち続けようと努めている
ドイツという国を
尊敬せずにはいられません。

『パリ3区の遺産相続人』

フランス映画かと少々かまえましたが、ほぼ英語でした。

ケヴィン・クラインとマギー・スミスの贅沢な顔ぶれ。
一筋縄ではいかないお話でした。
一見地味なようで、したたかで、愛に溢れ、
ああ、さすがフランスだ・・・と

またも置いていかれた私でした。
小さな世界で語られる舞台劇を思わせるお話でした。
しかし、住人付きのアパートという制度があるんですね。
売買する人にはえらいギャンブルですが。

さすがフランスでした(私的なオチはここ^^;)。

次回は、12月に観た映画につづきます。

続きを読む "11月に観た映画。"

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