本の話

2017年3月 5日 (日)

はや三月・・・。

春のように日差しが暖かくなってきました。
とはいえ、まだまだぴりっと空気が冷たくて、
暖かくなってなおしっかり防寒しないと体調を崩します、という
外国の方のお話を思い出すこの頃。
伊達の薄着より明日の健康。
トシをとってきたようでもあり、
考え方が柔らかくなってきたようなところもあるような。

しばらく書かないままでしたが、
一向に明るい兆しが見えてこなかったのと
単純に体力と時間の問題があったからでした。
気持ちの充電は時々しておりましたので、
少しだけ置いていきます。

・・・ああ映画のことすら書いていませんでした。

昨年末から「この世界の片隅に」に通い始めて、
コトリンゴさんのクリスマスライブにも行きました。
なんてピアノの上手い人!!
それどころか、全身から音楽がほとばしってきて
リアルのだめというのはこういう人を指すのではなかろうかとか
(キャラは全然違いますが)。
小走りで舞台に上がったと思うと、
一気に次々と何曲もぶっ続けに弾きまくり、
やっと音が止まったと思ったら、
おっとりとした、緊張気味な声で少しお話をして、
また音の饗宴がはじまるというやたらと贅沢な時間で、
気が付くとあっという間に過ぎ去ってしまったという風情でした。
話をするお声やしぐさはおっとりといてふんわりとした妖精のようなのに、
あのふんわりとした歌声のほかに
凄いパワーの声も出るのに圧倒されてしまいました。
なんと豪華な時間だったことか。
すでに映画のCDは持っていましたが、
もう一枚ライブで演奏された(と思われる^^;)ものを買って
サインしていただいて一言お礼を言う時間をいただきました。
今年もまたライブに行きます。

年が明けて、
毎日のように不安にさいなまれる出来事が続いていますが
(主にはいずれ自由に話すことがはばかられるようになり、
かつ戦に巻き込まれかねないことです)、
ふと思い立って
某動物のお医者さん大人買い!(キンドルですが)をしたのをきっかけに、
もうすっかり読まなくなっていた
成田さんの作品を読み始めました(これももちろん大人買い)。
私が最後に読み切ったのはサイファまででしたので、
そのあとの「アレキサンドライト」と「ナチュラル」に手を出しているのですが、
読んでみて、なんだかほっとしました。
人間らしいってこういうことだったなあ、と思い出しました。
この頃から私はマンガから離れはじめたのですが、
それまでは、それこそ穴があくまで(いや開きませんが)
セリフも構図も暗記するまで「読んで」いました。
ことさらに、成田さんの描くものは大好きでした。
デビューしたころの作品を見たときのショックは
今だに記憶の奥にありました(←久しぶりに掘り出しました;;)
当時は最初の単行本はほぼ肌身離さず持ち歩き、
何度読み返したことかわかりません。
「指輪」といい、
思えばそれが「自分」なんだなあと思います。
(指輪は丸四年間、文字通り文庫本をずっと持ち歩いていました・・・;;。)

成田さんというと、
そもそも好きになったのは実はまさあき君のシリーズで、
そのあとの「あいつ」も大好きでした。
「ナチュラル」はその学生ノリを思い出すところもあり、
自由であること、自分自身であることを
あたりまえに大事に描かれていて
ああいいなあと、
今になって、または今だからからか、
しみじみと、埋没して読みふけってしまいました。
自分は日本人だという意識の強いハーフの少年JRに向けて
アリーシャが言い放つ
「あんたは日本人じゃないわ、あんたはJRよ!」
という台詞がいいです。
ずいぶん前に書かれた作品ですが、
今読んでみて、
なんだか正気に返らせていただいたような思いがしています。
今が多様性を考えなければならない時なのです。
まったく遅すぎるくらいなのですが。


二月、三月は私にとって、
身近な人の誕生日の多い月です。

学校を卒業して以来会っていませんが、
今日は親しかった友人の誕生日で
毎年のように、律儀に思い出しています。
きっと夢をかなえたであろう、
自由な翼を持った彼女が
どこかで幸せな一日を過ごしていますようにと祈ります。


どうか人がひと(他人)を当たり前に大事に思う世の中でありますように。










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2015年10月 2日 (金)

光陰矢のごとしの日々。

10月に突入し、雨風のおかげでまた一段と涼しくなってまいりました。
(晴れると日差しはまだまだ強烈ですが。)
ぼちぼちと映画感想は残していたのですが、
どうしても怒りが表に出てしまって;;
とてもこれは出せないなあ、と思っているうちに、
あれよあれよと日が過ぎてしまいましたm(_ _)m。
時間もなければ体力もないというないないづくしなので
もうあっという間に時間だけが過ぎる日々ですが、
少しさかのぼって、映画メモだけでも覚えとして、
改めてアップしておこうと思っております。

先日は遅い遅い夏休みで関西に足を伸ばしてきました。
もう夏は過ぎて秋だよ~と毒づいていましたら、
初日は思いっきり夏の日差しで、
すみません・・・と天に向かって謝る心持でした(何故;;)。
旅の話も置いていくつもりですが、
今日は旅の終わりにゲットした本から
一言いただいていきたいと思います。
我が意を得たり、というか、
ずっと心の底で思っていたところを
言葉で見せていただいた、という感じでありました。
(具体的に発したところ、意図するところが
全く同じではないとは存じておりますが。)
京都の地元では、「京都」と呼ばれる範囲が
存外狭いものと聞いてはいましたが、
いろいろあるんだなあと・・・。
この本が書店の(多分)ベスト1になっているところも
また奥深い、スバラシイと思いました。
旅に出たら地元の本屋さんめぐりははずせません。
毎回荷物が重くなって困っているのも事実ですが・・・(^^;)。

ということで、こちらの本。
『京都ぎらい』井上章一著 朝日新聞出版 (朝日新書)

この方の本を読むのは始めてでしたが、
どこを向いて斜めになっているのかわかるようでわからない
(すみません悪意はないです、多分褒めてます;;)
飄々とした奥深さがなんとも素晴らしいものでした。
本編も楽しませていただきましたが、
思いがけなくおお、と思ったのは最後のあたり。
この辺りがお話のメインではない気がします、念のため。

 明治政府ができる前の象徴には値打ちがない。
 そう言わんばかりのかまえをみせる現政権に、私は鼻白む。
 もちろん、京都の文化からも、国民へ強制する要素をえらべと
 言いたいわけではない。
 嵯峨の文化項目を、私が国家的な象徴にしたがっていると、
 誤解をされるのはこまる。
 私は故郷の嵯峨を、こよなく愛している。
 そして、愛する嵯峨の何かが人々におしつけられ、
 怨嗟の的になるのは、たえられない。
 (中略)
 けっきょく、現政権の歴史展望は、
 明治より前にとどかないのかと、がっかりする。
 
 

 (ほかの箇所にもいちいち膝をうっておりましたが、略m(_ _)m)

みやこびととは程遠い、地方の片隅に生まれ育った私でも
(きっぱり地方なので、都会に特に憧れも引け目もない幸せな人間です^^;)、
ずっと違和感をもっているのはこのあたりなのでした。
この国の歴史はたった100年と何十年かそこらなのか!!と。
あげくは、戦後の歴史はなかったことのように無視の一手、
明治バンザイ、戦前をやりなおしたいという意思(としか思えない)
冗談ではない。
この国の文化も営みもそもそも言葉さえ、
中国や韓国から渡ってきたものなくして今の日本はなかった。
日本の心のふるさとといわれる
(そういうキャッチフレーズを見かけました;;)
奈良や京都の文化など、
どれも渡来人や渡来文化を受入れ、
混じり合って出来上がっていったもの。
本気でクニの全てが潰されかねない。
本当に、本気で、愛する故郷が近い将来に消えかねない。
一刻もはやく踏みとどまらなければ!と
真剣に憂い、心を痛めている方は多いと思います。

ああ、また怒りが増幅してきそうで、申し訳ありませんm(_ _)m。
では、今日はこの辺で。

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2014年8月23日 (土)

この夏は・・・。

朝からつくつく法師の声が聞こえてきています。涼しい朝でした。
昼前くらいから、上空からヘリの音がしていました。
同じ広島市ではありますが、
今回被災したエリアから離れている我が家には
幸い被害はありませんでした。
先日の夜間の雨は、皆さんのおっしゃるとおり、
「生まれてこの方経験のないすさまじいもの」でした。
暗くなってから降りだした雨が
バケツをひっくり返したような状態になり、
絶え間ない稲光、
立て続けに近隣に落雷して
家が揺れるような地響きがやむことがない。
この状態が何時間も続き、
夜中の三時くらいに不安で寝ていられなくなりました。
天災慣れしていない身では
轟音の正体が雨だか雷だかわからず、
避難するべき状況であったとしても、この雨、この雷、
とても自分では判断が出来なかったと思います。
やっと夜が明けてみて、
ただ運が良かっただけかもしれないと思いました。
夜を徹して、二次災害の恐れのある被災地で、
必死で作業しておられる警察、消防、自衛隊の方々、
作業に参加しておられる皆さまには頭が下がります。
亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、
どうかこれ以上犠牲が出ませんように、
一刻も早く行方不明の方が見つかりますように。
こんな身近で起こったことがどこかで信じられず、
胸が苦しいです。
避難されている方の人数も大変なこととなっていますし
(震災のことを思うと比べ物になりませんが)、
一日も早く、
普通の生活を取り戻していただきたいと切に願います。
各方面からの支援の動きも活発になっているようです。
とりあえず街中のあちこちで出来る募金に気持ちを入れてきました。
これから先、できるだけ早い復旧を目指して、
できることをやっていかなければと思います。

それにしても、
各地でおこっている気象異常による天災(人災?)は
尋常ではないなと思います。
いずれにしても他人事ではありません。
どうか皆さまもくれぐれもお気をつけくださいませ。

毎年東日本大震災の慰霊をしてくれていたガザの子供たちの虐殺、
ウクライナやイラクやシリア(だけではないです・・・)、
先だって政府が武器輸出の原則を勝手に変更し、
イスラエルの兵器に
日本企業の部品が使われていたという噂も聞きました。
国民の税金で子どもを殺すとは一体どういうことか!
海外に目を向けただけでもまことに枚挙にいとまなく、
胸の痛むことの多い夏です(TT)。

話が変わりますが、
8月ということで地元の本屋さんではいろいろフェアが組まれておりまして、
ふと手に取ったこちらの本に胸が熱くなりました。
(ちなみに募金もこちらで落としてきました。)

『8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心』 美甘 章子著
講談社エディトリアル (2014/7/8)

http://www.amazon.co.jp/8%E6%99%8215%E5%88%86-%E7%BE%8E%E7%94%98%E7%AB%A0%E5%AD%90/dp/4907514085/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1408763873&sr=1-1&keywords=8%E6%99%82%EF%BC%91%EF%BC%95%E5%88%86

被爆二世の心理学博士の方が書かれた
お父様の被爆体験とその後の人生のお話なのですが、
全身大やけどを負いながら生き延びたお父様と、
そのまたお父様のユーモア溢れる人間性、聡明さ、生きる力が素晴らしい。
軍国主義の愚かさ、情報操作によりコントロールされる恐ろしさ、
そんなものにいったんのまれてしまえばどうなるのか、
「核兵器の恐ろしさ」だけではなく、
はっきりとそうした道筋を示してくれる卓越した一冊です。
買ったあとで、
先日ネットで読んだかもと気がついたのですが;;
買って損なし、と言い切れる本でした。
ハリウッドでの映画化が決まったと帯にありまして、
そういえばそういう話を耳にしたかなあと・・(ああ記憶力が(TT))
しばらくしてから、
ゴジラにも時計のエピソードがあったなと思い当たりました(^^;)。

そんなわけで、
個人的には情報操作がいかに恐ろしい第一歩になるかを
リアルに思い出させてくださった一冊でした。
今の日本には日常忘れて見ないふりをしている沢山の問題
(そんな暇がないのが実情ですが、
よーく考えるとそれがおかしいのではと思えるこの頃)、
確実に子供たちの明日にとって
深刻に障害になる切迫した問題が山積しています。

いい加減いろいろ問題が沢山あり過ぎて疲れますが、
まずは締め切りが明日24日のこちらを。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060072401&Mode=0

出来る環境にある方に是非お願いしたい所存ですm(_ _)m。
参考までにこちらを置いていきます(↓)。
http://aikihon123.wix.com/students-against-spl

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2013年8月 4日 (日)

文庫化バンザイ。

ここしばらく強烈な目疲れが続く日々で、
PCは無理でも何か見ないと収まらない・・・ということで
何年振りかで本屋さん通いが再燃しております。

不勉強を解消しようと憲法系の本にも手を出しつつ、
(ちくま文庫の『憲法が変わっても戦争にならない?』は良かったです。
2006年に出た本に加筆したものだそうですが、
明解に今の情勢を看破しているところがオソロシイ。さすがはちくま。)
上橋さんの『流れ行く者』に続いて畠中さんの『若様組まいる』も文庫化に。
これは嬉しかったです(^^)。
いつも思うことですが、畠中さんのお話は面白いのですが、
どこか哀惜、といいますか、ノスタルジーというのでしょうか、
ある種の哀しさを感じてしまいます。
情緒という点では申し分ないと言えそうですが。
アクションやコメディの要素ががっつり入ってこれは凄いと思います。

もうひとつ、文庫コーナーで
どこでも山積みになっている『永遠の0』を遅まきながら、
やっと手に取りました。
映画が年末に公開されると聞いたので買ってみたのですが、
読み始めてみたところ、さすがの筆力で、
なんというか思いもかけない展開で
どんどん引き込まれて止まらなくなり一気に読み進んだところで、
道半ば?で本を閉じざるを得なくなりました。
外出先で買い求めてそのまま読んでいたのですが、
涙腺が壊れかけること数回、もう無理です~、という事態に至ったせいでした。
いや、自分で驚きました。
確かに私の涙腺は緩いですが、これはあんまりです(TT)。
実際に、当時そこにいた人たちがこの本を読んでどう感じるか
私には到底わかりませんが、
フィクションではありますが真実が書かれているならば、
これは大変な本だ、と思いました。
日中戦争の勃発から太平洋戦争の敗戦まで、
なかば強制的に(経済的な理由ほか、末期には強制)関わらされた兵士たちの
人生の真実が血をめぐらせ色を帯びて
世間で耳にするステレオタイプの空虚な言葉などとは程遠いものとして
ひとつひとつが迫ってくる思いでした。
当時の日本人はおそらく今の私たちよりはずっと精神的にも強く、
誠実で人にも優しかったのではないかと思えました。
(人間関係が濃かった分、それは間違いないように思います。)
また、特攻という言葉から受ける印象が
少々オーバーながら大きく変わったように思いました。
(作戦が極めて愚かなものであったという印象は変わりません。
変わったのは、学生さんたちがいかに苦しんでいたであろうか、という点です。
彼らは人として優れていたと思いますが、
洗脳されたなどということでは決してなく、
そちら側に立たなければ決して理解できない苦しみの淵に立たされた、
現代の私たちと同じ普通の人間であったということを。)
なによりも、当時の上層部が
国民(当時は臣民と呼ばれていましたが)を虫けらのように使い捨て、
無謀な作戦を取って失敗しようと
臆病風に吹かれて兵士の多くを死なせてしまっても
責任を取ることなく、
特攻の若者たちに自分も後で行くからとどんどん死を強制しておきながら
実際に腹を切ることもなくのうのうと生き延びていたこと、
それは戦争中のみならず、
ずっと現在に至るまで変わらずにきているわけで、
(都合のいいところで「英霊」を利用されているのではと)
自分のいいように振る舞い、この国を侵食し続けていることに怒りを覚えました。

戦前の日本を取り戻したいならば、
なによりも己がしでかしたことに対する責任をとるところから
はじめていただきたいものだと思いました。
そこからはじめてやっと日本は出発できたのではなかったか、と
私には思えてなりません。
この国の誇るべきは国民(で、政府では決してないの)だと、
先の大地震で感じたことを改めて感じた次第でした。

我が家は本が溢れかえっている方ですが、
私が子供の頃にはあまり本がなく、
もっぱら図書館にお世話になっていたのですが、
『大空のサムライ』は本棚に収まっておりました。
私の父は経済的理由(それにおそらく地域の圧力)から予科練に入った口で、
年齢的に順番が来る前に飛ぶ飛行機がなくなり、
終戦を迎えた一人でした。
お陰で原爆投下時には遠く離れた地にいたのですが、
散々空襲には遭っているし、
原爆投下後まもなく帰宅しているはずなので
実質的に入市被曝もしているはずです。
運がいいのかなんだかわからない人ですが、
思えば私が今、ここにいるのもそのお陰です。
いつか機会を作って、感想を聞いてみたい気がします。


【追記】
先日のことですが、
宮崎監督が上記の映画化について酷評したと聞き、
http://biz-journal.jp/2013/09/post_2979.html
「0」作者ご本人の発言を調べてみたところ
・・・なんだか思い切り騙されたような気持ちになりました。
そのあとにNHK経営委員の某○相お友達人事の話題を見て
さらに吐き気が。
TVでの発言も軽い方だなあと思ってはいましたが(以下自粛)。
小説そのものの価値は変わらないかもしれないけれど、
心の底の思いからではなく
ストーリーテラーのテクニックで読まされたのかと
己が情けなくなってしまいました。
(もちろん、このあたりの判断は各自で違うと思います。)
なので、私は映画は観ません。
図書館戦争の岡田くんがとても良かったので残念ですが・・・。
現実に源田隊長のような人がいればなあと
詮無いことを思います。

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2012年8月12日 (日)

文庫新刊ラッシュ!

暑さにあえぐ日が続いていましたが、
この週末は嘘のように涼しくなりました。
(昔の夏ってこんなだったよなあ~という感じですが。)
土曜の明け方から土砂降りになり、
そのあとも比較的雲が多かったので、
お墓まいりも家の片づけも快適に済んで
思いもよらず気持ちよく過ごすことができました。
いずれまた暑さが戻ってくるのでしょうが、
ひと時幸せに過ごせてよかったです(^^)。

さて、先日ふと魔がさしまして(否違うか;;)
モバイルPCをゲットしてしまいました。
ずっと前から欲しいな~とは思っていたんですが、
なぜ今タブレットではなくてPCなのか、と
一人突っ込みをしながら(_ _;)、
世の中が目まぐるしく変わっていることを認識しつつ
楽しくいろいろ揃えてしまいました。
最初にネット環境を整えたのが10年前で
ほぼそのままの状態を維持していたので、
化石状態だったのがよくわかりました(^^;)。
その隙間を縫いながら
先週はダークナイトライジングの二回目を観に行き、
見落としていたあれこれを確認できて満足し、
今週末は待ちかねていた新刊本に埋まっていました。
というわけで、
楽しく読んだ本の話題です。

私の読書域は極めて狭くなっていますので、
以前読んだシリーズの続刊(しかも文庫;;)のご紹介にすぎませんがm(_ _)m、
いやあ、幸せでした。
ある意味対照的な二シリーズです。

RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた

面白かったんですが、なにしろ事が進まず(爆)、
謎が謎を呼ぶというよりはあれこれがあまりに判然としない。
ので、悩んだ末に
ええいっとハードカバーで4,5巻も買ってしまいました;;。
4巻どまりでなくてよかったと思いましたが(とにかく学園祭が終わった!)、
やはりこの方のお話は
少女マンガに通じるものがあるのかな~と
改めて感じた次第でした。
あっと驚く落ちできっちりと
シリーズを締めていただけることを期待しています。

もう一つは獣の奏者シリーズの3、4巻です。

獣の奏者3 探求編
獣の奏者4 完結編

もうずっと出る気配がなかったので
あまり期待もしていなかったんですが、
文庫になるときはまとめて出てくれるんだと
ありがたく思いました。
この方の作品も「相変わらず」素晴らしいものでしたが、
前の二巻がかなり重かったのに対し、
それをさらに突き詰め切ってありました。
(もう息苦しくなるくらいに。)
とても易しい語り口であるというのに、相変わらず凄い筆力です。
人の設定、エピソードなどもろもろが緻密に積み上げられており、
物語の芯に貫かれているのはまぎれもない人の愛情。
そこまで書き切ってしまうのかと思っても
これしかないのだろうなと納得させられてしまうほかありませんでした。
先が気になって読み急いでしまいましたので、
もういちど、いえたぶん何度かは
じっくりと読み返すことだろうと思います。

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2012年6月12日 (火)

レイ・ブラッドベリ氏 91歳で死去。

先ほど帰宅して新聞のコラム欄をのぞくと、
「これからオフ・シーズンに入りそうね」というくだりが目に入り、
一瞬で懐かしさに包まれたのですが、
同時にああ行かれたか・・・と思いました。
一番好きな作品で
何回読み返したかわからない(私のいつものパターンです;;)
「火星年代記」のくだりで訃報を聞くとはと
なんともいえない気持ちになりました。
90歳を過ぎてもなお現役作家だった氏。
私の中では永遠の少年にして、幻想の中に住む方でした。
霧と黄昏の中に旅立たれたのか、
それとも火星に向かわれたのか、などど
たわいのないことを考えてしまいました。
一番心の柔らかかった時期に
沢山のものをいただいた作家さんでした。
心からの感謝とともに、ご冥福をお祈りします。

少々検索してみたところ、
2010年のコミコンで
萩尾さんがブラッドベリ氏と対面されたとの記事がありました。
リンクがありましたので参考までに貼ってみます(→こちら)。
言葉を介せずともお二人の気持ちがよく通じ合われていたとのことで、
なんだか嬉しく、胸が熱くなりました(TT)。

ところで「火星年代記」の年代ですが、
当初の99年から2030年に設定し直されていたということを
先の新聞記事で初めて知りました。
私の文庫版は昭和55年のものなので(作品が発表されたのは1950年)、
記憶がそこで止まっていることに驚くべきなのか(いや普通か?)、
物語の年代をきっぱり書き換えてしまう作家がいることに驚くべきなのか、
なんというか、やはりスゴイ方だったのでしょう。
旧版と新版では若干作品が差し替えられているようですが、
そのほかの内容にはあまり変化がないとのことでした。
本屋さんで新版も覗いてみようかなと思いました。

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2012年6月10日 (日)

久しぶりにマンガ。

近況の続きをもう少しだけ。
昨日王様のブランチを久しぶりに見まして、
あろうことか萩尾望都さんのインタビューが出ました\(^o^)/。
全く存じ上げなかったのですが、
この度紫綬褒章を受章されたとのことでした。
なんといっても日本の宝のような方(と私は思っております)ですから
驚くというよりは、ああ、そうなんだ、
良かったなあ~~と単純に納得してしまいました。
インタビューの先生のお話は
独特な表現がユーモラスで親しみがありながら
きっちり真摯なものが伝わってきて、
10分少々のコーナーでしたが
画面にくぎ付けになってしまいました(嬉)。
長年のファンだという谷原さんのコメントが
とても印象的でした。

というわけで、ではないですが、
ここのところ珍しくマンガにはまっておりました。
今更と言われそうですが
気になってはいましたが未読のままだったのを
友人に貸してもらう機会がありまして、
久しぶりにカウンターパンチを喰らってしまいました。
何を読んだかといいますと
蝉時雨のやむ頃」から始まる海街diaryのシリーズ4巻で、
気づくと止まらなくなって一気読みしてしまいました。
まず一作目の表題作で
吉田秋生さんにやはりはずれなしだ、と唸り、
こてんぱんにやられてしまいました。
その場の音や空気まで的確に伝わってくる筆力、
なにより人を描く力が凄すぎて、
映像と音声で迫ってくる勢いで
直接感覚にがんがんと響いてきました。
ああそうだった、この方はそういう人だった
(いやパワーアップしているような)と、
本当に今更なんですが、しばし世界に浸ってしまいました。
気になっていたのですが
ようやく読む機会が出来て感謝感謝でありました。

ここのところ本から離れていましたが、
少し回帰してみるのも悪くないなと思った次第でした。

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2012年1月 2日 (月)

RDG レッドデータガール

年末からはまってしまった本のお話です。
勾玉シリーズの荻原規子さんの
「RDG レッドデータガール」シリーズを
今頃読み始めました。
短い紹介文を見て個人的に合わないかなあと思い
(ゲームもののように見えたのと、
学園ものの上に「現代ファンタジーの最高傑作」などとつけられると
また眉唾物かと引くのは私だけ??)
食わず嫌いのままで来ていたのですが、
強く勧める友人に一冊目を借りたところ、
一気読みしてしまいました。
久しぶりの快感でした!
いや~~、面白いわ!
勾玉シリーズに今一つのめりこめなかった方(誰?)にも
こちらはお勧めできそうです。
この作品のように短い期間と世代を限定して(←今のところは)
しっかり掘り下げて描いたものの方が
ずっと面白いなあと思いました。
(勾玉は壮大な物語には短すぎるページ数だったのではと
個人的には思っています。)
文庫になった1~2巻を二日で読んでしまい
(注:1巻を借りた日にすぐに続きを請求して翌日続きを借りた)、
続きが気になって仕方がないので
ネットの感想を覗き見し、少し安心しました。
しかしこのままでは買ってしまうかもしれません;;。
いつまで耐えられるものやら自分でもわからず。

以上、紹介にもなんにもなっておりませんが(爆)、
お話の紹介をしてしまうのが勿体ないもので、
ぜひ自分の目で直に読んで
心ゆくまで楽しんでいただきたいお話です。
基本的にお話がゆっくりと進んでいきますが、
5巻あたりで一気に急展開になる模様です(多分)。
特にゲームっぽさはない(と言いきれるほどゲームについての知識はないですが)、
色々な伏線の行方が気になって仕方ないお話でありました。

参考までにアマゾンのリンクを置いていきます。
http://www.amazon.co.jp/%EF%BC%B2%EF%BC%A4%EF%BC%A7%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%81%8A%E4%BD%BF%E3%81%84-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%8D%BB%E5%8E%9F-%E8%A6%8F%E5%AD%90/dp/4043944403/ref=pd_cp_b_2

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2011年1月10日 (月)

勾玉三部作を読み始めました。

連休の中日に街中を少しうろうろとしてきました。
見たい映画もなかったので、
たまには美術館に行ってみようかと足を伸ばしたのですが、
地方にはありえない(ような;;)長蛇の列に驚いて
買いものを先に済ませてから
閉館一時間前に再度足を運んだのですが、
それでも館内にはまだ行列ができていました;;。
幸い少し前に買い求めた
読みかけの本の続きが気になって仕方がなかったので
これ幸いと夢中になって読み進めているうちに
いつのまにか順番が来てしまいました。
(本の続きの方が展覧会より気になっている自分は
一体何をしに来たんだろうかと一瞬思いましたが・・・(_ _;))
会場に入ってしまったあとは
時間の都合でとばしながら見ることも一応できましたが、
つい、ありえん・・・とつぶやいてしまいました。
人の頭でほとんど絵が見えない・・・(^^;)。
久しぶりに来たもので最近の傾向はわからないのですが、
ここまで一般人に大人気なのはなぜなんだろう、と
不埒にも考えてしまいました。
今回見たのは「ポーランドの至宝」展で、
普通にいいなあ~と思いながら眺めていたのですが、
黒を多用した作品がひたすら続いたあとに置かれた
19世紀終わり頃に描かれた
小品ながら綺麗な緑の衣の女性の絵がとても良くて、
しばしうっとりと眺めてから売店まで出たら
その作品のグッズがたくさん置いてありました。
展示作品の中では一番色遣いが華やかだったからかなあと
またもいらぬ邪推をした次第でした(_ _;;)。
結果的に一日歩き倒すことになり、
体がぽかぽかと暖かくなり
とても気持ちがよかったです。
つまるところ、やはり運動不足なんですね私は;;。
実は夢中で本を読みすすめる、ということも
私にとっては久しぶりで、
体の疲れも和らぎましたが、
心の方も久方ぶりにわき躍りました。
先月文庫になっているのを見つけて
こちら(↓)をゲットしたのですが

空色勾玉 (徳間文庫) Book 空色勾玉 (徳間文庫)

著者:荻原 規子
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

児童書、または児童文学というよりも、
往年の宮崎アニメや少女マンガ(歴史SF系)を
ほうふつとさせました。
特にキャラ設定について、
むしろ若者向けと言ってもよさそうな感じがしました。
お話そのものはしっかりと作り込んであって、
少しも軽い感じはしないのですが。
最初は気になった文庫の厚みであったのに
あっというまに一気読み。
まず一作目を読んでから
続きを読むかどうか決めようと思っていたのですが、
昨日二作目の「白鳥異伝」を買ってみました。

白鳥異伝 上 (徳間文庫) Book 白鳥異伝 上 (徳間文庫)

著者:荻原 規子
販売元:徳間書店
発売日:2010/07/02
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白鳥異伝 下 (徳間文庫) Book 白鳥異伝 下 (徳間文庫)

著者:荻原 規子
販売元:徳間書店
発売日:2010/07/02
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喫茶店で開いたが最後、
先が気になって気になって仕方なくなり、
血沸き肉踊る体験をしたのは上記のとおりです(^^)。
本を読む快感って、まさにこれだよ!と
言いたくなるものでした。
展開の上手さ、キャラの皆が皆いいのです。
以前から作者のお名前は存じ上げていましたが、
古代史をベースに作り上げた物語と聞いていて
やや取っつきにくさを感じていまして、
ハードカバーでこの厚みはちょっと、と
二の足を踏んでいたのですが
いざ文庫になったものを読んでみると、
なんとも軽やかで
歴史や伝説は「材料」として
完全に消化されているように思いました。
ただただ物語がエンタテインメントとして
生き生きと描かれているのです。
そのあたりがつい宮崎アニメを
連想したところでもあるのですが。
(ことにまっすぐな少年少女が登場する点も。)
結局昨夜のうちに読み終わりました。
三作目はアマゾン頼みです♪

お正月疲れもそのあとの仕事疲れも
ひとまず抜けた気分です。
明日からまた頑張ります~。

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2010年8月30日 (月)

蒼路の旅人

蒼路の旅人 (新潮文庫) Book 蒼路の旅人 (新潮文庫)

著者:上橋 菜穂子
販売元:新潮社
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先日本屋さんで見つけてゲットしてまいりました。
このシリーズの文庫が出る都度に
ゆっくり読み進むのを楽しみにしていたのですが、
この巻はこれまでのものとは違いました。
といいますか、
私の反応がこれまでとは違いました。
これまでは大河小説をゆっくり読んでいくようなつもりで
のんびりと構えていたのですが、
今回は一気に読み終えて、
一度では飽き足らず何度も読み返し
(時間がないので切れ切れにですが)、
あげくが続きを待ち切れずに
軽装版で残り三冊をまとめて注文してしまいました!
これまでの巻は基本的に一巻完結だったのですが(二巻ものもあります)、
今回は主人公が一大決心ののち
一世一代の賭けに打って出たところで終わっているもので、
あと一年?も待つなんて到底無理、でした。
登場したときには子供であったチャグムが
青年から大人になる頃にさしかかってきたので
感情移入する度合いがずっと違ってきたのと、
自国のみならず世界全体が大きな嵐に巻き込まれていく中で
愛すべき(またはそうでもない)登場人物たちが
どう感じ、動き、活躍し、
一体どこに終着点を見出すのか、
もう気になって気になって。

勢いで購入した残り三冊の「天と地の守り人」は、
一気に読んでしまうのがもったいないほど
あっちにもこっちにもドラマが詰まっていて、
読みながら涙腺が壊れて仕方がないところがありました。
この物語に出会えて幸せでした。
その後「精霊の守り人」から改めて読み直していますが、
オリジナル世界の細かな描写が
いっそう生き生きとしたものに感じられて
以前よりずっと面白く読めるのが不思議です。
すぐれた書き手に作られた第二世界の物語は
やはり素晴らしいです。

同じように全巻揃えてしまった、という方も
案外多いのではと気がしてなりません;;。
私は待ちきれませんでしたが、
早く続きの文庫版が出てくれるといいなと思います

天と地の守り人〈第1部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

天と地の守り人〈第1部〉 (軽装版偕成社ポッシュ) 

天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

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