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2015年12月19日 (土)

12月に観た映画。

続いて12月です。
『黄金のアデーレ』と『母と暮らせば』を観ました。
蓋を開けてみると、どちらも戦後のお話でした。
戦後70年ですから、いい締めになったと思います。
そういう映画ばかり頑張ってかけてくださった映画館に感謝。

しかしそれらの半分は見逃した気がします(TT)。

 

『黄金のアデーレ』は、

ヘレン・ミレン様主演で、
かつてナチスに奪われたクリムトの絵を
戦後にオーストリアから取り返した実在の女性のお話。
共演はライアン・レイノルズ。

皆さん熱演で見ごたえがありました。
そして思いのほか、戦争映画としての色が強かったです。
理不尽な被害に遭わされて生き残った人たちが
個人として自分に関わるものを取り戻すことがなんと難しいことか。
戦争を生きた(または亡くなった)人と歴史がしっかりと描かれ、

その後の絵をめぐる人間像も
関わった人たちの描き方もきっちりとしていて良かった。

人間ドラマとしても、観るべき歴史を描いた映画としても
満足した一本でした。

 

『母と暮らせば』
なんといっても小百合さまの映画ですし、
なんといっても山田洋次監督ですので
これは観ておこうと思って選びました。

舞台は長崎。

ちょうど秋に行ったばかりで、
地元ガイドさんにがっつり案内していただいたので
怖いくらいに臨場感は抜群でした。
原爆投下、敗戦から三年が経ち、
骨すら返ってこない息子のことを諦めると決めた母のもとに
当の死んだ息子が訪れるというファンタジー。
戦争に巻き込まれた結果、国民の大多数が死傷し

虐殺された記憶が薄れていきつつある中で
人々がどれだけ戦争が終わったことを歓迎していたか、
戦争が終わったあともどれだけ過酷な生活を強いられたか、
どれほど戦争が普通の人たちの命を踏みにじっていったのか。

「戦中戦後を生きた人たちが語る言葉」を伝えていただける
映画というメディアの有り難さをひしひしと感じ、
今公開してくださってありがとう、と心でつぶやきました。
そして、やはり観ていてつらかった。
生き残った人は亡くした人を思うことをやめられず、
生き残った人もまた
戦後の食糧不足や生活環境の悪化などであっさりと命を落としていきました。

一見、母と息子の二人劇のように見えますが、
実は母が見ているのは母の想像なのだ、というコメントを
どこかで見たように思います。
私には母が心配で仕方ない息子が
母を迎えにきたように見えました。
家族皆を亡くし、最後に一人残った彼女の台詞は「嬉しい」でした。
カトリック教会で送られ、天に昇っていく母は
幸せそうに見えました。
・・・最後は息をするのも苦しかったです(TT)。
戦後日本が平和国家になるという誓いは

戦争で亡くなっていった人たちへの約束であり、

戦中に犯した他国に対する戦争犯罪への免罪符でもあるのだと

私は思っていますし、教わってきました。
それを嘘ごまかしであっさりと壊してしまおうとする動きに
どうしてこんなに一般の人たちが無関心なのだろうかと
考えずにはいられませんでした。
やはり「見えない、気がつかない」からなのでしょうか・・・?

二本しか観られなかったのは残念でしたが、
観てよかった、と思える映画でした。
できれば、来年以降もぜひ、
こういう映画をどんどんかけてほしいと思います。


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