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2015年8月 9日 (日)

8月に観た映画 その一。

今朝、なにげなくつけていたブランチで
いきなりアップのヒュー=黒ひげが登場してびっくり。
まもなくコミコンのレポートがはじまって
おお今年もやってるのか~と思って見ていたら
PANの絡みで(多分)ヒューのスピーチが入って
思わぬ幸運に嬉しくなりました。
公開は10月31日。これもなんとなく嬉しい。
いろいろしんどいこの頃ですが、
ひととき幸せな気持ちでありました。
(※加筆している今はすでにプレミアに入っているはず(多分)。
全く情報がとれていませんが、劇場予告だけは見ました^^。)


まずヒロシマモナムールをお初で観てまいりました。
記録映画として観たところもあり、
あまりに前衛的で
多分私は理解できていないな~と思いつつ
(のっけからの会話がそもそも私には難解で;;)
いろんなメタファーのようなものが沢山あるのだろうと
思いつつ見ました;;。
自分が生まれる前に作られた映画なので、
記憶の中の戦後広島よりも少し前の様子が興味深くもあり、
懐かしさも覚えました。
「カサブランカ」というお店はかつてあったの・・・でしょうね
(さすがに存じ上げず;;)。
少し趣の似たモロッコのレストランの様子をふと思い浮かべました。
カサブランカで『カサブランカ』の映画を流していたお店に
連れて行ってもらったことも。
(もう随分前のことです。)
いろいろ気持ちが横道にそれましたが、
まあ主演の女優さんが美しいです
来日されておられたなあという記憶が遠くない過去にあります

続いて原爆の子、これも初見 。
いままで観ようとしていなかったので今回ようやっとトライ(^^;)。
これも街のアーカイブ感あり(地元ですので)。
被爆する瞬間までにあった普通の生活の「普通」度、
生命に満ち溢れている感の描写が物凄く、
その後との対比が凄まじい。凄すぎる。
淡々と描かれている現実がこれでもか、と観ているものに語りかける。
たたみかけてくる。
スクリーンに映るこの人たちだけではない、
この後ろに沢山の住んでいる人たち、
かつて住んでいた(消されてしまった)人たちがいる。
見えない痛みが無数にあるのだと。
戦争が終わっても
放射能の後遺症で次々に命を奪われていく恐怖の中で
必死に生きていくしかない。
映画の中の人の所作が端正で美しく、
子供たちもまた礼儀正しく逞しい。
それが胸に痛い。
戦争で日本中が皆ぼろぼろに傷ついていた時代。
ヒロシマが声をあげるのは
自分の痛みを訴えるためではなく、
いまや世界中に増殖してしまった核を使えばどうなるか、
たった一発の爆弾で一瞬のうちに
膨大な人が尋常でない高温の熱で焼き殺され
目に見えない放射能で被爆させられ
子子孫孫に至るまで心身ともに苦しめられることを伝えるため。
8月6日周辺のNHKの原爆特集も
今年は的確に伝えてくださるものがありました。
私自身、あれは
戦争終結前に駆け込み実験をしたものと思っていますが
(ABCCが被爆者の治療をしなかったのは地元では周知のことです)、
敗戦70年、まともに総括されないままきてしまいました。

毎年夏に地元小学生は徹底的に平和学習を叩きこまれましたが
(今の事情はわかりません)、
今のような時代が来たときのためだったのかと思うこの頃です。
核戦争が起こりうる世界で戦争を起こせば
ジ・エンドだと。
もっとも、戦争は悪、と大雑把に教わってきたのは
ごまかしだったと認識したのは割合に最近でした;;。
現在の戦争は国同士の戦争という形態ではなくなっています。
(戦前思考のままの政府は
その時代遅れの考えを必死にアピールしていますが)
どの国かにかかわらず
戦争に加担、巻き込まれる大半の人間にとって、
どの国かにかかわらず
戦争を起こして利を得る一部の人間が悪。
歴史をひもとけばいつもそうだったのだとわかります。
知性を否定し、貧困な精神論を煽る層こそが敵です。
ほんの100年もさかのぼらないこの国がそうだったように。

さすがに二本続けてみたところで消耗してしまい、
もう一本をと
ヴィゴの『涙するまで、生きる』を観ました。
これもまたアルジェリア戦争のお話でしたが(TT)、
国境を越えて生きるヴィゴらしいお話でした。
大戦後の独立戦争にアラブの血の掟。
命が軽く扱われ、簡単に失われていく厳しい世界。
ヴィゴは逮捕されたアラブ人を
なりゆきで護送させられることになる
フランス語教師の役どころでしたが、
集団のどちらにも属しどちらにも属さず、自分の足で立ち、
一貫して生き抜くことを体を張って訴えかける彼は
やはりヴィゴ本人を思わせるところがありました。
ロードムービー的な要素があり、
ちょっと映画アラゴルンを思わせる気配もありました。
大分違いますが、
乗手から身を隠すシーンも(これはホビットたちか;;)。
実は凄腕少佐(元)という設定で
立ちまわりも様になっておられました。さすが!

そして、少し明るいものが観たいよあ~と思い、
その後ラブ&ピースを観てきました。
凄かった!いや、濃いし、
隠しテーマががっつりありそうだし、
イントロから、なんだこれは!というところで
出ている面子に唸り
これは妄想なのか?(いやありえないし)と疑いつつも
えええ~~と思っているうちに
なぜか物語はファンタジーに突入し
(はじめからそうだったのかもしれないけど)
最後はなんと怪獣映画!?
お話の勢いも内容も撮影技術もてんこもりの
お腹一杯で幸せ、でも胸の痛みがほろ苦い。
観てよかった~とあとでしみじみ思いました。
(↑ネタばれしないようにと書いてみたらなんのことかわからなくなりました;;。)
観たあともタイトルを聞いただけで
あの音楽が止まらなくなって困りました。
壊れたステレオよろしくいつまでも頭の中でリフレインするのですが、
でも誰にも話せないもどかしさあり(TT)。
結局パンフレットも買ってしまいました(^^;)。
しかし、この映画もまた戦争を考える?月間に
ものすごくふさわしいところのある作品でした。
展開が凄すぎてそんなことは忘れ去ってしまいそうでしたが。
最後まで亀愛、でした・・・。

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