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2015年7月

2015年7月26日 (日)

「戦後」70年の夏映画。

そして、また映画の世界?へ戻ってまいりました。
すごーく久しぶりだなあと思いつつ映画館に入ったら
とんでもない人の波に
なにがおこったのかとしばし呆然といたしました。
なんでこんなに混んでいるんだろうと(失礼な)。
復帰(?)一作目は『靴職人と魔法のミシン』。
アダム・サンドラーのコメディ映画だったのですが、
タイトルの「魔法」の文字はなんなんだろうと思っていたら、
まさかの本当の「魔法」っぷりで、
ラストはえええ、本当に「ファンタジー」だったんですね、と。
すみませんでした~・・・となぜか謝りたくなりました(何に)。
しがない靴職人のちょっとしたいたずらや冒険は
指の間から画面を見たくなるはらはらぶりでしたが、
いや、参りました。すみませんでした(なぜ謝るんだろう自分;;)。

そして、今週から『野火』が公開になりましたので、
行ってまいりました。
この監督さんの映画は初見だったのですが、
圧巻、でした。
等身大の「戦争」を可視化してくれた。
どんな想像力のない人間にでも見えるように。

他の人がどう感じるかは全くわかりませんが、
私にはそう思えました。
そのことにとてつもない価値があると。
大変いまさらですが、映像の力は凄いです。
言葉や語りだけでは伝えきれないものを伝えられる。
たった何十年しか生きられないヒトが、
世代間にあっというまに失われてしまう記憶を
同じ身の丈、同じ目線、同じ感覚で伝えてくれる。
生き地獄にたたき込まれるのは市井の普通の人間で、
「戦後」も途切れることなくずっと、今この瞬間にも、
世界のどこかで膨大な数の人たちが「棄てられ」続けている。
どこかの誰かがつくった理由によって
沢山の命が誰かのために棄てられ、蹂躙され続けていて、
始めた本人たちは決して地獄には行かない。
たった75年前の歴史の中に答えはあります。
その時代を懐かしみ、戻そうとしている
自分は決して地獄に行かない誰かへの怒りがより鮮明になったのが
今の私の「見方」でした。
この頃は街中で立っているときに
同じ地面の上で70年前に起こったことを思います。
この下には理由なく一瞬で殺された誰かが今もいるのだと。
スクリーンに広がる圧倒的に美しい大地の上で、
兵士たちに沢山の現地の罪なき人たちが殺され、
兵士たちもある者は機銃に吹き飛ばされて肉塊になり、
多くが食料の供給もなく次々に斃れ、
圧倒多数が餓死させられました。
映画のコピーは「なぜ大地を血で汚すのか」。
どうしてその時代に戻れるでしょう。
なんの「誇り」があるでしょう。
それは恥と呼ぶほかはないものではないですか。

観る人によって感じ方は違うと思います。
是非一度、誰にも観ていただきたいと思う作品です。
(心構えは若干必要と思います。
いろいろ飛び散ってはきますので・・・m(_ _)m。)

8月にかけて、戦後70年に合わせた映画が沢山上映されますが、
できるだけ観たいと思っています。
新作では
『日本のいちばん長い日』
『この国の空』
旧作では
『ヒロシマ・モナムール 二十四時間の情事』
『原爆の子』
『ひろしま』
・・・と続きますが、
なにしろ上映期間が短いので忙しくなりそうです。
この期間にイラン映画週間も重なるので、
もうどうすればいいんだろうという状態;;。

そのほかに、
8月半ばには『チャイルド44』が公開になりますし、
ヴィゴの
『涙するまで、生きる』『約束の地』も公開に。
うーん、本当にどうしよう・・・。
ミア・ワシコウスカ主演の『奇跡の2000マイル』も観ておきたいし、
『しあわせはどこにある』も観たかったなあ(←ほぼ諦めています)。

とりあえず、
体調を整えつつあとは運任せということで
頑張ってみたいと思っております(^^;)。

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福岡レミゼに行ってまいりました。

というわけで、博多にて、列に入ってまいりました!
おりしも博多は山笠のど真ん中で、
残念ながら動く「やま」を観ることはできなかったですが、
街中のあちこちに飾られている飾り「やま」は沢山見られましたし、
沢山訪れている観光客の方や地元の人たちの熱が感じられて
楽しい滞在になりました。
そして博多座もまた、熱かったです!

今回は成り行きで二回観てしまいました(も、でした・・・)。
吉原さんとヤン・ジュンモさんのバルジャンを目当てに決めた日程でしたが、
一幕が終わって口をついた感想が
「ジャベールいいじゃん!!」でした・・・(^^;)。
この日は岸さんだったのですが、
なんというか、堂々たる歌いっぷりで、
劇場全体に朗々と響き渡る美声のスターズで、
この方の演じるジャベールの正義そのもの、という感じがしました。
最初に観たのが吉原バルジャンだったのですが
やはり力強かった(物理的にも)。
いくら鉄壁に正しくて(彼の中では)強くても、
腕力ではかなわないジャベール(TT)。
なので、最後に堕ちていく姿も
昨年観た記憶の中のジャベールよりも
私の中では納得できるものを感じました。
そして、ガブローシュが抜群に良かったです。
上手い。溌剌としていて、カッコいい!
誰一人としてはずさない、
完成度の高いレミゼの舞台ですが、
突出して見えたのがこのお二方でした。
そして、吉原さんはまた二人の子役を抱えてしまう力持ちぶりでした♪。
相変わらず安定した歌いっぷりでした。
私としては、なんというか、一貫していて、
安心できる直情型バルジャン、という印象があるのでした。

そして二日目の新生ジュンモさんのバルジャンですが、
物凄く歌える人なんだ、とまず思ったのですが、
ストレートに朗々と歌い上げるのではなく、
むしろ映画版に近いような感じを受けました。
岸ジャベールとは大変対照的で、
二幕の「彼を帰して」がとても楽しみだったのですが、
いや、すごかったです。
ここでも歌い上げるというよりは、
抜くべきは抜き、あくまで柔らかいのに
どんどん心に迫ってくる。
溜めも多く、声の美しさが高音で引き立ち
思わず鳥肌がたちました。
コルムさんのようなきっぱりとした響きとも違うもので、
彼のお芝居をずっとみていて感じた暖かさ、
優しさのようなものが
歌い方にもずっと繋がっているように思いました。
柔らかですきとおった美しい声は
天の高みへととけていくようでした。
子供の扱いが各バルジャンで違うのが
面白くもあり興味深くもあるのですが、
この人は子供好きなんだろうなあと思えるような
コゼットに対しての接し方で、
もう一度見たら絶対にはまるだろうなあと思いました。
昨年のキムさんとも全然違うタイプでした。
(あくまで私が感じたことですm(_ _)m。)
腕力はあるけどさして乱暴でもないバルジャンに
「負けた」ジャベールは
太陽に敗北した北風のようにも見えまして、
さらに納得のいく自殺シーンでありました。
いつも不憫だ、と思ってしまうジャベールの扱いなのですが、
彼については中途半端な同情など
ちゃんちゃらおかしく、失礼であるように思いました。
瀕死のマリウスをみた瞬間に、
きっぱりと道をあけて指示を出さんばかりでしたし、
自分の生きてきた道を自らはっきりと否定して
まさに信念に「殉じた」、
最期までいっそ見事な歌いっぷりでした。

二日続けて観て、観終わって、
これから観られる人はいいなあ~~としみじみと思いました(^^;)。
今回初めて一階席で観ることができて感じたことは、
客席が皆濃い・・・ということでした。
初見の人が果たしているのか、と思ってしまうくらい、
舞台好きの方が集まっているように感じました。
私なんて本当にまだまだ駆け出しだなあと・・・。

どうぞ舞台の幸福がまだまだ続きますように。
皆さんが最後まで元気で走り続けられますように
片隅よりそっと祈っております。

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ご無沙汰いたしましたm(_ _)m。

随分ご無沙汰してしまいました。
今回はほぼ独り言です、と前置きさせていただきますm(_ _)m。

今月に入って前半はお芝居を堪能し、
後半から再び映画の予定を入れはじめております。
行けるデモには行き
(最近の若い方のデモはオサレですね。コールも楽しい!)、
行けないときには柱の陰からエールを送り(嘘)、
あちこちうろうろしたり、意外な人に会う機会があったりしましたが、
一方で体力のなさ気力の消耗にへろへろになる日々でした。
殊に気力の消耗が激しく、体もあちこちが不調で、
先日、ふとすすめられた更○期用漢方を服用したところ、
以前試した時とは違い、あれ、まさか・・・という効果を感じました(^^;)。
まだはじめたばかりなので何ともいえませんが、
精神的にきつい時には症状がひどくなっている可能性もありそうなので、
しばらく試してみようかなあと思っております。
それでもなんでも今は踏ん張り時。
ほんとに、ほかでもない、
私たちの愛している、自由にモノを言え
やりたいことの出来た「戦後日本」の危機だと感じていますので。
ほとんど生存権に通じる人権を我がこととして
こんなに真剣に考えたことは
思えば人生の中でもはじめてのことです。
全く皮肉なことですが、
「事」が起きなければ、
人は守られていることの有り難さに気がつかないもののようです。
好きなことをやれてきた我が世代としては
今、せめて若い人たちの頑張りを応援する「数」でありたいです。
憲法違反の反知性出鱈目衆院審議&決議にも呆れ果てましたが、
嘘や詐欺に誤魔化されて無理やりにでも通してしまうことになれば
いかに民意を反映しない選挙とはいえ選挙民も同罪になります。
終わりの見えない米国の侵略戦争に加担するのは絶対にご免です。
他国を二度と侵略しないと約束することで
かつてこの国は免罪され、
先人の凄まじい努力によって、世界からの信頼を取り戻したのですから、
もう一度誤りを犯せばもう二度目のチャンスはなく、
後世の人たちに国を壊した愚か者と
非難を浴びせられる情けない時代となるでしょう。 

それ以前に列島の海岸線には大量の無防備な原○があるわけで、
元々自衛用の規模しかない自衛隊が海外に行ってしまえば
本土は丸腰でやられたい放題状態になるわけで、
しかも世界から恨みを買う事態になっていればなにが起こるか。
そもそも少子高齢化で、軍国化に最も適さない状態なのに
軍事費はウナギ登りの使いたい放題。
電気は余っていて、国民の9割以上が反対していてもそれを発表せず、
老朽化した旧式の原○再使用を内輪だけで決める。
守りたい「国」というのはどうみても国土でも民でもないですね・・・。
国民のためになる政策は一つも上がってませんしね。
そもそも事故収束のできない原発放置だけで
危機としては充分すぎます。
突っ込みどころがありすぎて覚えているのが難しいくらいです;;。


怒り続けてはや二年ですが、
不断の努力を笑って続ける方法を見つけたいものです(まず体調を・・・TT)。
それでなくても緊急の問題が山積した国難の時代だというのに、
毎日毎週のように繰り出されてくる悪政の数々。
国土も民も滅ぼそうとしているように見える、と以前も書きましたが
不幸なことにますます確信が深まるばかりのこの頃です。
たとえ最高の幸運に恵まれたとして、
すっかり「片づけ」が出来るようになったとしても
「時間も労力もずいぶんかかる」ことでしょう。
でも「まだ諦めたくねえのです」。
随分前から気分はナウシカの時代に入っておりますが、
宮崎さんにはよく見えていたんだなあとつくづく思います。

幸いにして(?)今月前半はあまり観たい映画がなかったので
お芝居に集中できました。
まずそのお話を簡単に。
成り行きで思いがけない長い滞在になりましたが、
いいお休みになりました(^^)。
少し続きます。

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2015年7月 7日 (火)

美女と野獣 地元公演千秋楽。

地元での美女と野獣公演がいよいよ千秋楽を迎え、
私も千秋楽ウィークに見おさめに行って参りました!
お陰さまで少々生き返りましたので、
一言置いてまいります。

本の世界に浸る野獣のように
私を「どこかに連れて行ってくれる」
素晴らしい公演でした。
一体どれだけリピーターがいるんだろうか;;と思ったのは、
拍手や手拍子のタイミングのみならず、
なぜここで、と思うところで拍手が起き、
ルミエールがありがとうございます、と
会場に向かって言ったところでした。
確かにここは彼の独壇場のいいシーン。
凄いじゃないか地元、と思わず見なおしてしまった瞬間でした。
実は遠征組が大半なのかも・・・(ありそうなだけに;;)。

会場の熱気のレベルアップと呼応しているのか
舞台の熱の入りようも凄いもので、
役者さん一人一人の熱もがんがん伝わってきまして、
コメディ色にもさらに磨きがかかり、
元々のエンタメ満載の舞台が実に見ごたえたっぷり、
本当に素晴らしかったです。
今回は細部まで観たい!と思い、
幸いかなり前列の正面の席を取ることができたので、
細かい演技だの演出だのを本当に堪能させていただきました。
お城の人たちの駆け引きがもう大好きなので、
本当に幸せな時間でした。
笑って泣いて、また泣いて、
なんでここで泣くのか自分と思うところで涙して、
一番こたえるのは「人間に戻りたい」の最後なのですが、
ラストシーンあたりまでくるときっぱり涙腺が壊れていました。
この壊れようは、
心がやはり疲れていたんだな~、と自分で納得いたしました。
舞台を観て歌を聞いて
練り上げられたエッセンスのような台詞を聞いているうちに、
世の中の歪みや雑音が心身に溜まって
見えるものも見えなくなっていた状態だったのが
すっきりと整理されてクリアになるような感覚を味わいました。
心がお掃除されて、涙になったのかもしれません。
ああ、お芝居って素晴らしい。
このお芝居は殊に
人の生きるヨロコビをストレートに伝えてくれるなあと
改めて思った次第でした。
「また人間に戻れるなら、あの輝く朝の光大事にしてゆくぞ」
ええもう本当にそう思うのです。
漫然と当たり前のように生きていると、
人はよく忘れてしまいますから。

前回べた褒めに至らなかった
主人公カップルですが(すみませんm(_ _)m)、
今回は随分、いえ、とても良かったです。
実際、どの役者さんもとても良かったです。
キャラとしては個人的にとても好意を持てないガストンなのですが、
(以下自粛により白文字・・・
自己愛アホっぷりといい
持ちあげてくれる仲間に囲まれて悦に入っている愚かさぶりといい
逆らわれると逆切れしたあげくに
何の関係もないデマをでっちあげるあたりどこかの誰かにソックリ。
それにしても実に的確な台詞による見事な扇動っぷり。
この点はとてもガストンには敵うまい。)

役者さんはとても良かったです。
野獣とガストンの分かれ道は周囲の人たちの違いだと
常々?思っていましたが、
それだけではないような気もしてきました。
(でも幼少時の躾は大事。愛を注がれて育てられることも。)
ポット夫人の歌が一番好きですが、
もちろんルミエールとコッグスワースの漫才が好きでないわけがなく。
毎回きちんとがっつり笑わせていただきました。
そういえばエマちゃん、ルーク・エヴァンスさん出演の
映画版の話題はどうなっているのかな・・・。

千秋楽ウィークの特別カーテンコールは、
人間に戻った皆さまが人間の姿でワルツを歌い踊る一幕で、
熱気さめやらぬ会場がまたまた熱くなりました。
そして最終日でもないというのに(しかも昼公演)、
カーテンコールが続く続く、
途中で何回幕が開いたのかわからなくなりました!
本当に楽しかったし、幸せでした。

前回の公演から7年も経っていたのが信じられませんが、
またいつか(できれば近いうちに)来てください~~。
楽しみにお待ちしています。

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