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2015年5月

2015年5月10日 (日)

今更サウンド・オブ・ミュージック(感涙)。

といいつつ、一週間限定公開の日本語吹き替え版、
『サウンド・オブ・ミュージック』を観てまいりました。
TVで何度か観ているはずなのですが、スクリーンで観るのは始めて。
冒頭の俯瞰から惹きつけられ、インターミッションもはいる長丁場の間、
ずーっとくぎ付け状態になっていました。
(指輪映画に慣れているのでこのくらいは実は軽いです;;。)
なあんて美しい映像だったのか・・・と入りからすでに感動していました。
映画というよりは極上の舞台、
映画ならではの良さももちろんあり、
こんなに素敵な台本だったのか~と終始目を(耳を)見張り続け、
心身共に満ち足りました。幸せでした。
お話のテンポがゆったりとしていて、
歌も感情もユーモアもどれもが豊かで、
素晴らしい院長先生といい、修道女さんたちの存在がもう最高で!
何といっても描かれているまっすぐな愛情。
これと思ったら言うことも行動も辞さない意思。
ミュージカル映画史上不動の人気を誇る理由が
いまさらにして分かった気がしました。
まさか涙腺が壊れるとは思いもしていなかったラストシーン。
(とてもよく知っているはずのお話なのに!)
お話の力なのか歌の力なのか、
ユーモア、サスペンス、家族愛、それに歴史。
全てが心地よく融合していました。
何度でも劇場で見る価値のある、まさに不動不朽の映画でした。
今回映画館で観られて本当に良かったです。
終わってすぐにまた観たくなり、
一言コメントを置いていこうと思いましたが
あいにくロビーにアンケート用紙が見つからず。
またネットででも、
感謝の気持ちとリクエストをお伝えしたいなあと思っております。
そうそう、日本語吹替えの歌は素晴らしかったです
(元はこれが観た動機でした;;)。
本当に舞台を観て満ち足りた、あの感覚を覚えました。
若かりし頃のクリストファー・プラマーをスクリーンで観たのは初めてでしたが、
まー、ハンサムな方ですね!(←これは死語?)
今の渋さはここから始まったのか~と・・・
(これもあまりにも今さらですみませんm(_ _)m)。
是非また上映していただきたいし、
「映画館で」未見の方には是非!ともお勧めしたいです。

さて、冷静になって先に観た映画について少しだけ。
(本当に少しになってしまった・・・。)
『イミテーション・ゲーム』と『はじまりのうた』ですが、
まず驚いたのがお客さんの多さ!でした。
何が起こったのかと思うくらいに
どちらもいつになく人があふれていました。
これはベネさん人気の影響なのでしょうか。
この二作のどちらにも出ているのがキーラ・ナイトレイなのですが、
彼女の評判もあったのか?としばらく考えていましたが、
評判どおり、まことによかったです。
『イミテーション・ゲーム』の方は文句なく映画としてはよかったし、
ベネさんの演技に圧倒され続けましたが、
個人的には素直に撮られた(と思われる)
『はじまりのうた』がとても良かったです。
等身大に感じられる彼女の「前に進んでいく姿」がとても良かった。
観る人の背中をそっと押してくれるような
力のある映画だったように私は感じました。
どちらも心に残るもののある映画でした。

そして四季の美女と野獣、地方公演。
連休中にやっと行ってきました。
新生ベルはどうかな~と思っていたのですが、
とても、よかったです(^^)。
野獣もいいお声でしたが、あまり印象に残らず(すみません)。
あとで思うに、実は野獣よりもガストンの方が
役柄としては重いのかなという気がしてまいりました。
(ベテランの技が光っていました。もううっとうしいくらいに←褒めてます。)
・・・映画版のベル、ガストン、コッグスワースのキャストは聞いたのですが、
   野獣は決まったんでしたっけ、そういえば(薄情な)。
さすがは四季だけに、
誰が演じても同系の声に聞こえるという技?全開でしたが(本当か?)、
これまで聴いたベテランさんのベルと比べても
今回の鳥原ベルはむしろずっといいかもしれない、と私は思いました。
以前聴いたときとくらべると、
少々演出が変わっているなあと思うところはありまして、
ややテンポがいい、
もしくは軽めでポップになっている感じがしましたが、
若いベルと野獣が脇をがっちりとベテランの技に固められて
相変わらず鉄壁のアンサンブルが盛り上げていく舞台でした。
終幕まで見ごたえは充分で、お客さんも大喜び。
気持ちよくスタンディングして帰りました。
以前はガストンの不遜ぶりがブッシュ氏に重なって見えていましたが、
今は我が事に感じられて仕方なかったのが大きな違いでありました(TT)。
(あんなに「実力」はなく、どこまでもこそこそしていますけど。)

5月はこれから観たい映画が目白押しになってきました。
下旬の『チャッピー』は前売りゲット済みですが、
『百日紅』、『駈込み女 駆出し男』、
久しぶりにヴィゴ主演『ギリシャに消えた嘘』もはじまりますし、
『パレードへようこそ』ももうすぐ公開。
6月に入ってもまだまだお楽しみは続きます。
思ったことを迷うことなくに口に出せる、
映画も舞台も自由に楽しめる世の中でありますように。

先日からレミゼの博多公演も発売がはじまりました。
今年も行ってまいります!

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パリよ、永遠に

映画館にて『パリよ、永遠に』を観てまいりました。

第二次世界大戦終結前、
パリを占領していた独軍の司令官に対し、
中立国スウェーデンの外交官が
パリの破壊工作をやめさせようと言葉をもって渡り合う、
舞台のお芝居のような緊迫感のある、
言葉とは外交とはこういうものかと、改めて感服させられるお話でした。
(あとから検索したところ、実際舞台を元にしたものだそうです。)
言葉をさかしまに使われることが横行して
とがめられない昨今のおかしさを
戦時中のリアリズムの中で語られる人の言葉が
はっきりとその正体を知らしめて
ぼーっと寝ぼけているんじゃないよ、と言われたように思えた映画でした。
同じように戦時の事実をはっきりと見据えた映画を今、
日本で作って公開することができるでしょうか。
それができないのなら、明らかに今この社会はおかしくなっています。
映画の中では、
ハンナ・アーレントで描かれていた
ただ「命令を聞いただけ」で戦争犯罪者となった思考停止のナチスと、
そうでない独軍の将校、兵士が登場しています。
結局、問題になるのは「人」自身なのだなと思いました。
そして外交とは言葉を尽くし、信を尽くすことであり、
政治の役割は最大の人権侵害である戦争を起こさないために
努力奮闘することではなかったかと。
戦争する理由もないのに(できるかどうかはまた別の問題)
黒を白と言い抜け続けて
国の形を捻じ曲げてまで他国へ派兵できるように(派兵する準備を)している輩は
ナチスと全く変わらないものと思えますし、
目の前の利害にかまけて今だけ都合のよい判断をすることが
未来を見据えればどれほど問題であることか。
次々に繰り出される外交官氏の「言葉」と「知恵」という武器の小気味よさに
ため息をつきつつ見入っておりました。
言葉の軽さ、故意の誤用の日常化に時々絶望感を覚えるこの頃ですが、
穏やかで的確な言葉が綴られているものを読むと
オアシスを見つけたように心底ほっとします。
先日大阪に行ったおりに寄ったブックカフェで
読みたいものをどっさり見つけて、しばし幸せに浸りました。
この狭いスペースでこの品揃えは!!と
店員さんを激賞したくなりましたが、
すんでのところでぐっと我慢しました(なけなしの理性が)。

コルムさんのコンサートの前に(↑このときです)、
楽しみにしていた『イミテーション・ゲーム』と
気になっていた『はじまりのうた』を観てまいりました。
簡単な感想のようなものをまた置いていきたいと思います。
内容は簡単どころか、
ああ良かったなあ~と思える素晴らしいものでした。

さらにGWの間に美女と野獣を観てまいりました。
これも合わせて続きます。

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