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2014年9月19日 (金)

ミス・サイゴン 大阪千秋楽。

ようやく遅い夏休みとなりまして、
心身と目を休めようと完全に情報遮断をしておりました。
そのおしまいに、
大阪のミス・サイゴン千秋楽を観てまいりました。
最初は博多で観ようかと考えていたのですが、
滅多にないことに地元での舞台と重なってしまいまして、
今回は縁がなかったと諦めようかと思っていたところに
大阪のホールからのお知らせメールが届きまして、
えいやっとなし崩しに決めてしまいました(^^;)。

私は今回が初見でありまして、
お話のあらすじを聞いたことがあるくらいの知識で観ましたので、
お話の理解度はかなり怪しいものですが、
いろいろ込み入ったものがあるなあと感じました。
やはり舞台、お話の展開が早いわ、
たたみかけられるようにド迫力の歌がこれでもかと続き、
お話半ばあたりから繰り広げられるダンスの迫力は
お話の内容も相まって
畏怖の念を感じるくらいにすさまじいものでした
(四季ファンとしましてはアイーダと異国の丘を連想しましたが、
昭和三部作のうち他二作品を見ておりませんのでこういう結果に;;)。
そもそも戦争は「究極の人権侵害」ですが、
それぞれの立場で皆が巻き込まれて
散々な目に遭わされている中で、
(自国を滅茶苦茶にされるベトナムの人たちはもちろん、
無意味な戦いを強いられて精神を病むアメリカ兵や
その家族でさえもそうで
・・・そう思うとクリスのへたれっぷりも理解できるかも・・・?)
それらの最底辺で複合的に虐げられているのが
キムたちベトナムの女性であり母である人たちで、
息子を守る母であるゆえに最も強く、
そのために彼女自身の死という過酷な道を選ぶくだりは
わかっていても観ていてやりきれない怒りを感じてしまいました。
願わくば一人一人がクニなどのお題目に騙されないでほしい。
(独立を勝ち取った側の国でさえ、
結局自国の人間を踏みつける側に回ってしまう理不尽。)
仕方のないことだと流されて人殺しに加担しないでほしい。
かつてベトナム戦争で私たちはそれを学んだはずです。
そんなことを思いながら観ていました。
今を生きる人たちはそんなことを知っているのでしょうか。
人の人生の短さもまた思いました。
怠けずに、次の世代に伝えるとはなんと難しいことであることか。
今現在、イラクでもシリアでも、そのほかにもあちこちの国で
人の命が、心が、生きる権利が踏みつけにされています。
お芝居やいろいろな文化芸術娯楽を愛する人たちに
どうか流されることの恐しさを分かっていてほしいとも思いました。
時代の渦に巻き込まれていない時にのみ
私たちはこれらを楽しむことができるのですから。
それにつけても子役の子が可愛いのなんの。
アメリカに渡ってもこの子の人生は大変かもしれない。
誰よりもこの子を愛した母の記憶は
この子に残るんだろうかとふと思いました(TT)。

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さて、キャストですが、
市村さん降板後に登場した筧さんがエンジニア、
キム役に昆さん、クリス役は原田さん、
ジョン役は上原さん、そしてエレン役に花代さんでした。
よっしゃあ!と観劇前にテンションが上がりましたよ~。
いや、素晴らしかったです。
筧さんはミュージカル俳優という印象が私にはなかったのですが、
舞台に一人で立ち、所狭しと駆け回るアメリカン・ドリームは圧巻でありました。
最後のご挨拶はもちろん筧さんで、
饒舌でおどけたお話ぶりはさすが舞台役者さんだなあと思いました。
一瞬で観客の耳目を惹きつけるこのしゃべりっぷりは、
所謂ミュージカル俳優さんではそうおられないような気が・・・。
キム役が昆さんでよかったー、とまず思いましたが、
いや凄かった、本当によかったです。
こちらの胸が「裂け」てしまいそうな歌でした。
上原さんはレミゼ舞台以来ですが、また聴けてとても嬉しかったです。
そして本当に久しぶりの花代さんの歌は貫録さえ感じました。
もうベテランさんなんですよね・・・。

そんなわけで、少し足を伸ばしてきました。
そのお話はまた改めて。

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