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2014年4月

2014年4月 7日 (月)

花会式見学。

昨年薬師寺で写経をして以来、
いろいろお便りをいただくようになっていたのですが、
3月25日から花会式(修二会)なる行事が行われるということで
覗きに行ってまいりました。
奈良では春を告げる行事とされているとか。
仏さまたちがキレイにお身拭いされ、
造花のほか沢山のお花で飾られるそうです。
31日の鬼追式までの期間中は様々な催しがあります。
お休みの都合で、初日の半日だけ出かけてまいりました。
いつかは鬼追いもみてみたいものです。
春になると奈良の至る所で沢山の行事がありますので、
体が自由になる時がきましたら是非行ってみたいものだなと思います。

さて、その前日の道すがら、久しぶりに法隆寺に行ってみました。
思えば初めて訪れてから20数年が経ちますが、
本当にこの周辺のたたずまいは変わりません。
(リニューアルした大阪駅周辺を歩いてきたあとだけに愕然とするものが。)
人の寿命なんて本当に短いのだなと実感として思い知らされるこの頃です。
長い時を変わることなく存在している仏像や建物、遺跡などから見ると、
エルフが人を見るかのごとく人間などまことにはかないものにすぎないのでしょう。
30年ほどの時間が一瞬のことに感じられました。
そう感じるくらいに、
かつて若いころに出会ったものたちに再会した旅でもありました。

法隆寺では、入口近くでいつものように美しさにうっとり。
(さすがに感度は下がっていますが・・・;;。)
こちらでもお会式なるものがある模様です。
そのせいか、参道付近はいつになくテキ屋さんが多かったです。
消防署の出張テントも出動。
とはいえ、そこそこ静かな、いつもの法隆寺。
聖霊院が少し華やかかつ中の様子が違っていましたが、
そのくらいでしたでしょうか。
(大宝蔵殿の特別展示はありました。)
今は立派なガラスケースの向こうにおわす百済観音像に手を合わせ、
これが出来たのは平成10年のことだったんだなあ
ついこの間のことのようだなあ・・・と
年寄りの繰りごとのごとくつぶやいておりました(いや、そのものか;;)。

今回ふと思い立ちまして、ご朱印をいただいてみることにしました。
帳面をこちらで求めたのですが、
最初のページに十七条の憲法の始めの部分が書かれていて、
そのあとにいただいたご朱印は和を以て尊しと為す、の文字でした。
ちょうど大宝蔵院で展示を見ておお、と思ったあとだったので
とても嬉しくなりました。

Photo
お会式in聖霊院。ご朱印もこちらでいただきました。

さて、薬師寺の花会式です。
古来からのアミューズメントパークだなあ、というのが第一印象でした(^^;)。
もともと華やかなお寺ですが、
いつもにまして参拝客の方々が多く、楽しげな雰囲気に満ちていました。
900年の昔から伝わる造花で飾られたお寺にて、
この日から長渕悦子(志穂美悦子)さんのフラワーアレンジメントが展示され、
玄奘三蔵院でも沢山の椿が飾られていました。
それに桜があちこちで咲き始めていまして、
入口では早桜吹雪(梅だったかも?)に迎えていただきました。
桜はまだ先だろうなあと思っていましたのでこれは嬉しかった。
咲き始めの花とはちきれそうにふくらんだ蕾がとても可愛らしかったです。

今回も写経をしてから(←結構楽しくなってきました)
東院堂のアレンジメント会場へ。外からは撮影可。
仏さまとお花はこんなに似合うのかとしばし言葉を失いました。
本当にキレイなお顔。
金堂のお姿も輝くばかりに美しく、
光背に舞う天女たちにも今さらながらに見とれてしまいました。
(このへんが個人的に「アミューズメントパーク」と思う所以かも。)
30分講話も開かれていまして、
あっけらかんとオープンな感じがいかにもこのお寺らしい雰囲気でした。
もともとお話の楽しいお寺であり、
昔の仏教の学び舎としてのお寺の役割に近いものを感じるところなのでした。
こういう雰囲気は決して嫌いではありません(^^)。

Photo_3
花吹雪にお出迎えしていただきました。

Photo_2
東院堂での花展。お堂のすみずみまでお花でいっぱい。

Photo_4
いつもに増して華やかでした(^^)。

ひとつ気になっていたのが、
参拝券のほかについてきていた昼食券で、
今回は特設食堂であるとのこと。
どんなものかと覗いていただいてきましたが、
開けてみると妙に納得がいきました。
一見可愛らしい日の丸弁当ですが、
もち米とうるち米のミックスで、梅に奈良漬、ゴマ塩付き。
お腹の持ちもいいし、理にかなっているなあと。
ちなみに500円(確か)でおうどんもいただけます。
「食堂」の読み方も気になっていたのですが、
どうも「じきどう」と読むようで、
こちらも謎がひとつ解けました。
会場には樹齢がお寺と同じくらいの巨大な建築資材が
横たえられていました。
ちなみに触るのは自由、とアナウンスをされたお坊さんの言。

そして、今回は入れた玄奘三蔵院で久しぶりに平山さんの壁画とご対面。
どれも何度も見た絵でありますが、
思えば平山さんご自身ももう行ってしまわれました。
いろいろ考えつつ見入ってしまいました。
高昌故城もヒマラヤの峰も懐かしいばかり。
風や空気、手に触れたはずの遺跡の壁の感触を覚えているだろうかと
しばし記憶を手繰っておりました。

最後にお隣の唐招提寺へ。
こちらは打って変わっていつもどおりの静けさでした。
木々を風が渡る音、鳥の声が聴こえてきて、
この静けさが落ち着いて嬉しい。
心なしかいつもよりも明るく感じられ、
仏さまのお姿もよく見えるような気がしました。
そしてこちらのお寺もまたいつものとおりの美しさでした。

Photo_5
唐招提寺講堂。柱の一つについうっとり。

花会式では能や狂言、文楽がある日もありまして、
初日の夜からはずっと法要も行われるのだそうです。
信仰の面を問われるとあまりに怪しい私ですが、
今度はもう少しゆっくりと滞在してみたいなと思った次第でした。

(追記)
帰宅してまもなく、もう一通お知らせが届きました。
玄奘三蔵入寂1350年の大祭が5月の連休にあるということで。
今度は伎楽があるということで、
それよりなにより、私は玄奘三蔵さんのミーハーファン・・・。
さすがに行けないかと思いつつも、心が揺れております(_ _;)。
しかし、本当に
どんどん趣味が抹香臭くなってきているなあ自分・・・(TT)。

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2014年4月 6日 (日)

春の嵐!

暖かくなったと思ったら、また急激に冬に逆戻りしたかのような寒さで、
三寒四温にもほどがないか・・・とぼやきたくなるこの春です。
こちらでも桜が満開だったのですが、
週末を待たずにこの荒天&気温の低下で、
お花見らしいことはしないままに終わりそうです。
先日奈良に行ったおりに見た咲き初めの桜が
私には今年の記憶として残ることになりそうです。

その奈良のお話を書いたものをアップしないままになっておりますが、
順序は逆になりますが、観た映画が溜まってきましたので、
一言ずつ感想を置いていきます。
ホビットの二回目を観た後に、
ウォルト・ディズニーの約束、
それでも夜は明ける、
アナと雪の女王(字幕)を観てまいりました(^^)。

一本目はメリー(メアリー)・ポピンズの映画化にまつわるお話。
実は映画よりも原作の方が身近な私にとっても
あの素直に楽しいばかりとはいえない独特な雰囲気がしょっぱなから全開で、
わくわくという形容はあたりませんが(^^;)、
うなずきつつ世界にお邪魔しまして、
最後には物語の底に流れる「影」は
実はこんなことだったのか~と、どっと胸に迫ってきました。
エマ・トンプソンさんがとにかく良かったのですが、
ディズニーを演じるトム・ハンクス氏がこれまた良かったです。
過去パートと並行した進行も素晴らしかった。
予告では影もかたちも出なかった(ような気が;;)コリン・ファレルが
まさかの大役!で、
これまで観たどの役よりも良かったですし、素晴らしかった!
運転手氏との交流に涙したあたりから、そのまま涙腺が決壊いたしました。
もう、ラストまでしみじみと。
そして、映画メリー・ポピンズのラストシーンの印象が大きく変わりました。
私は映画に出会うのが遅く
人並みにチムチムチェリーの歌は聞き知っている程度でした。
なので、ミュージカル版のCDを聴きこんでおいてよかったなあと思いました。
正直、予告編を観たところではこういう展開とは全く思わず、
いい意味で期待を大きく裏切られました
(予告としてはどうなんだろうという疑問も;;)。
人生の切なさと素晴らしさ、
さまざまなものが心をよぎっていく映画です。

・・・一言では済みませんでしたので、以下はシンプルに(できるだけ)。

二本目、話題のアメリカの影の部分の実話をベースにした物語。
思いのほか淡々とした展開で、
それだけに恐しさが肌感覚で伝わるところがありました。
豪華キャストの演技は多分前評判の通りで、
ベネさんの善人ながらの小心ぶりも、
底の知れない不気味さのあるファスベンダーさんも良かったです。
どうにもならない絶望の環境で生きることを強いられた奴隷たちを
見ていて思ったことですが、
暴力と脅迫でがんじがらめにされ
あれこれの理不尽なことを見て見ぬふりをしながら
とにかく生き抜こうとする彼らの姿が、
脅されているわけでも強制されているわけでもないのに
無意識に周りに合わせてやりすごそうとする
自分のない今のこの国の人に似てみえて仕方がありませんでした。
長い苦難の歴史の中で、
アメリカの黒人たちは少しずつ自分たちの手で
彼らの人権=自由を勝ち取っていくわけですから
そんなことを連想してしまうのは
あまりにおこがましい過ぎると思いましたが、
つい思考がそういう方向に流れていくのを感じながら観てしまいました。
最後に家族に再会できた主人公が
ひたすらに家族にすまなかったと謝る姿が
歪んだ社会の縮図に思えてなりませんでした。

ラストは評判のよさを聞いて出かけてみました。
つかみの男声合唱から好印象でした。ミュージカルだあ!!
ストーリーは雪の女王から着想を得たもので、
思えば原作のお話が私はとても好きでした。
そこからするとえらく違うお話にされていましたが、
このまま舞台になりそうなしっかりしたテーマで貫かれたお話でした。
(割とすぐに舞台化されるような気もします。)
毎度のことですが、
二度目を観るときっとはまるだろうな~という気がいたしました(鈍)。
吹替版がとても評判がよいようで、
字幕は一日一回しかないにも関わらずそこまで混んではいませんでした。
少々複雑な気が・・・。

もう一度ホビットを観たかったのですが、
もう夕方一回になってしまっていて、ほぼ無理そうなのが残念でした(TT)。
映画館には5月30日公開のX-MEN フューチャー&パストの広告が出ていて、
短い予告編も繰り返し流れていました。
(そしてノアの予告編も・・・。)
5月はブルージャスミンも公開になりますし楽しみな限りです。
その前にワールズ・エンドを観なくては。
ホット・ファズで懲りたはずなのに、いえ今度こそ・・・(^^;)。

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