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2012年7月29日 (日)

ダークナイト ライジング

いろいろと毎日しんどいことばかりで
ここ一週間の暑さたるやさらに状態に拍車をかけられる有様でしたけど、
度肝を抜かれました、ずっとずっといい意味で(特にラスト)。
見終わったあとしばらく放心状態で
捕まらない言葉を探して物語の余韻を漂っていました。
なんというものを見られたのだろうと。
これまで映画を見てきてよかったと思いました。
こういうラストが想定されていたんですね。
とても幸せでした。

(直接的にはなるべく書きませんが、
気持ちがすっかり入っていますので、
ネタばれを避けたい方は以下スルーしていただいた方が無難です。)
一つだけ言えるのは、
是非にでも先の二作を観てから観ることをおすすめしたいです。
でないとあまりにも勿体ないと思います。

ブルース・ウェインの物語がこうして語られました。
彼の伝説は「壮絶に」、完全な環を閉じるがごとく収束され、
バットマンという存在とはこういうものであったのかと、
タイトルにつながったように(個人的に)思いました。
(それとも彼が墜ちたところから「這い上がった」という意味なのでしょうか。
うーん、よくわかりません;;。)
こういう結末にこんなに「明るさ」を感じたのが不思議でした。
希望は失われないのだと。
全てのパーツが、登場人物たちが、確実に彼らの道を行き、
あるべきところに収まって未来へ繋いでいく。
そんな気持ちで物語の収束と終焉を見送ることができました。
そしてもちろん泣きました、例によって(^^;)。
鋭利なナイフのように切れ味が抜群で、
完璧そのもののストーリー展開、登場人物の配置に動き、もちろん音楽も。
エンタテインメントとしても一級品で
時に胸がすくシーンさえあり、
終盤にかかる怒涛の展開ぶりは
さすがノーラン監督の面目躍如でしたが、
この人がこの三部作で描きたかった(と思われる)ことに
多分一番「やられて」しまいました。
唯一ひっかかったのは
「問題の」ものが皮膚感覚的に軽すぎる扱いであったことですが、
これは仕方ないことなのでしょうね。

正直なところ、今の自分にこの映画を楽しむ気力があるだろうかと
少々心配だったのですが、
有難いことに全くの杞憂に終わりました。
第二作の「ダークナイト」のジョーカーが
あまりに精神的な攻撃の連続であったため
観るのにとてもエネルギーが必要だったのに比べて、
ライジングが破壊と混沌、偽善に嘘にと暴力をこれでもかと描きながらも
見ていてとても楽だったのは
今回の「敵」がきわめて知的かつ肉体派だったからではないかという気がします。
(逆にどれだけジョーカーが
特異ですさまじいものだったかがよくわかります。)
裏切りとラストに至る怒涛のどんでん返しの顛末にも
ずっと人間的なものが感じられて、
ブルース坊っちゃんだって坊ちゃん育ちだけど
両親の気持ちを受け継いで頑張っているんだぞ~と
妙に胸を張りたくなったりもしました(^^;)。
(暴力シーンに対して、
かなり神経が麻痺しているのかもしれないんですけどね;;。)

登場人物についても色々思うところがありましたが、
全ての人たちがあるべきところにあり、
なんと生き生きと完璧に彼らの生を生き、
その役割を果たしていることかと。
(例えどんなに短い登場の時であっても。)
相変わらず完璧なノーラン組でありました。
なのでどの人も素晴らしかったですが、
特に目立つのがアン・ハサウェイでした。
もうとっくにブレイクしているのでしょうが、
このあと公開が控えているレミゼといい、
大当たりしてくれるのではという期待が膨らんでいます。
新米刑事のジョゼフ・ゴードン=レヴィットといい、
いやいややはり、くどいですが本当にどの方も素晴らしかったです。
強いて付け加えるなら、
アルフレッドのエピソードに泣かされ、
ゴードン警部とのラストの会話にも泣かされました。
(ほんとに泣きすぎ。)

ほんとうに幸せでありました。
この夏はまだまだ通います(^^)!

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