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2010年11月 7日 (日)

マザーウォーター

昨日は素晴らしい秋晴れで、とても気持ちのいい一日でした(^^)。
お墓参りをしてから色々用事を片づけて、映画館に行ってきました。
私の地元では最近になって
街中の映画館が立て続けに二館閉館したのですが、
閉館した映画館の一つを改装して
今月下旬に新しい映画館ができることになり、
その応援チケット(カード式前売券)も購入してきました。
工事費全額借金という冗談のような発車のようですので、
せいぜい通わせていただきたいな~と思っております。
新館のオープン一週間は
リクエストの多かった作品を低料金でということで、
オペラ座のほか、オーケストラ、ローマの休日などが上映され、
週末にはフィルムマラソンもあるそうです。
(指輪をやってくれたら無理してでも行くんですけど
もう無理でしょうか(TT)。)
京都撮影所から譲っていただいたという
ふすま絵や行灯も置かれるそうで、
一体どんな映画館が出来上がっているのか、
今から楽しみです。
一方、同じく街中に残っている別の映画館からは
会員カード廃止のお知らせが来ていまして、なんとなく心配に。
頑張ってほしいなあと思っているのですが・・・。

そんなわけで、
この日は「マザーウォーター」を見てきました。
いつもの小林聡美さん、もたいまさこさん、市川実日子さん、
加瀬亮君たちのメンバーに加えて、
今回は小泉今日子さんも登場。

チラシによると、舞台はキレイな水の流れる京都。
徐々に桜の季節に変わっていくので
季節が春先だとわかります。
一人はお豆腐屋さんで、
一人はコーヒー店を営み(コーヒーの他にメニューがあるのか?)、
一人はウィスキーだけを出すバーをやっています。
皆さんシンプルすぎるメニューを
丁寧に丁寧に作って、扱って、出しています。
説明が少ないので今一つ人間関係がつかめなかったのですが;;、
もたいさん演じる謎の人物マコトは
相変わらず美しい所作で丁寧にご飯を作って食べたり、
まわりにふるまったりしつつ、
お風呂屋さんにいる1歳半のポプラの世話をしていたりします。
そのお風呂屋さんには
人生を踏み出せない感のただよう若者が働いていて、
お風呂屋さんの御主人(ポプラの父?)はいつも穏やか。
ポプラも誰にでも世話をされてにこにこしている赤ちゃん。
皆穏やか~に、かつ思うように生きています。
(悩みを抱える「青少年」的な人たちを除いて。)
これまでのシリーズ同様に
相変わらず日常を淡々と描くだけの展開で、
刹那的楽観主義の人々であるからか、
それぞれの人生?に対する姿勢は垣間見えるものの
個人情報の開示は最小限、またはそれ以下。
おそらくは人生の半ば程かそれ以上をすでに生きてきた人たちの
背景はほとんど語られず、
ただ少しずつ交流が起こり、人生が重なっていく。
普通におしゃべりしているのですが
余計なことは言わず、踏み込むこともしない。
どこかからやってきて
ふらりと住みついた感のある人たちをつないでいるのは
彼らが住んでいるこの町。
「この町だからかな~。」でとりあえず通じてしまうよう。
それがどういう理由なのかははっきりと語られず、
そのあたりをもどかしいと思うか、
それをふ~んと受け入れてしまうかで、
映画の評価がわかれてしまうであろうことも
これまでのシリーズと同じかと思います。
風の音、水の音。小鳥の声。
食器の音。コツコツ響く靴音などが
そこにあるように伝わってきて、
画面から春先のひんやりした空気、
川面を渡ってくる風の感触が思い出されてきました。
目立ったことはなんにも起こらないけど
実は水面下(心の中)ではなにかが動いていて、
それが起こるのを(時が満ちるのを)
待っているひとときを描いた映画なのではなかろうか、と
私は思いましたが、
どんな風に感じるかは人それぞれかと思います。
水は流れてゆくけれど、
時にとどまる時間があってもいい。
それがこんな風に気持ちのいい時間なら、
なおさらにそのひとときをしっかり楽しみたい。
少し背中を押された台詞もありまして、
ほっと力が抜けて、
私には心地いい映画でありました。

これまで暮らしてみたいと思った町もありましたが、
今はどこに住むかというよりも、
まず日常の当たり前の日々を
きちんと楽しんで暮らしたいと思うようになりました。
それが、しんから暮らしたいと思うような
心地よい場所であれば、
もう何も言うことはないのですけれど。

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