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2009年4月13日 (月)

ホルテンさんのはじめての冒険

土曜日に映画を見た帰り道に、
名残の桜を眺めに平和公園界隈を歩いたところ、
観光客の方がたくさんみえられてまして、
可愛らしい外国のお嬢さんたちに元気に日本語で道を聞かれて
私も楽しい気分になってしまいました。(←ちょっとおばちゃんモードかも;;。)
常日頃桜は咲き始めがいい、と思っているのですが、
名残の桜もまたよいものだなと思えたのは
見た映画に重ねたのかもしれません。
年齢を重ね、皺を刻んだ人たちの笑顔がとても素敵で、
しみじみと気持ちの底が暖かくなるように思いました。

チラシを見て、これはきっといい映画に違いない、と
根拠のない確信をもって見に行った「ホルテンさん」でしたが、
ホルテンさんが運転士生活40年を
まもなく終えるところからお話ははじまり、
これは鉄道ファンには堪らないかも、
と思えるシーンが長々と続き、
いつになったら台詞が出てくるんだろう、と思いました。
その後、
この鉄道会社のノリは何?(マニ○集団・・・;;)
皆での賞賛のパフォーマンスは一体;;、と固まり、
えええ、あなたのせいじゃないよ~といった思わぬアクシデントに
次々と見舞われるホルテンさんが
意外というと意外な行動に静かに出ていく展開に
一体どこにお話が連れて行かれるんだろうと訝しみ、
路上で寝ていた(雪が積もってるんですけど;;)「外交官」と知り合い、
あっと驚く展開が展開を呼び
(いえあくまで静かに~なんですが)、
クライマックス?では思わず
大丈夫なのか~~~!?
・・・と心配してしまいました。
(こういう書き方をしているのは、
内容を書いてしまうと見る楽しみ(意外性)がなくなってしまうからですm(_ _)m。
以下、一部つぶやきを白文字にしています。)
ほんとにどこまでも静か、なんですが、
そこはかとなく明るく前向きで、
無口で真面目一筋だというのに
(でも実は結構あれこれと楽しみを持っています)、
本当に最後の最後の仕事を務めあげられなかったホルテンさんは
「人生なんて手遅れだらけ」だけど
「逆になんだって遅いってことはない」ことを
静かにやってのけてしまうのでした。
(このまま会社から逃げ出したまんまでなくて良かった・・・。)
人間は案外、心の中の引っかかりをえいやっと取ってしまえば、
人生の質?を変えられるものなのかもしれません。
それでも「これ」はとてもとても出来ませんが。
バンジージャンプの比じゃないですよ・・・。
最後にやっと着たきり?の制服から
柔らかな色合いの私服に着替えてくれて
ほっとしました。
ラストの穏やかな、幸せそうな笑顔がとても素敵でした。

もうくどいくらいに(くどいのは私ですか)静か~な映画なんですが、
有無を言わせない
(普通しないでしょう、というような行動などで)
ユーモアがそこここに散りばめられていて、
思わずぷっと笑わせていただきました。
生も死も人生のコインの裏表というニュアンスが
自然に感じられるのですが、
でも年をとっても、たとえこれから何があっても、
今から何でもどこからでも始められるんだよと言われているようで、
最後には気持ちが暖かくなるのを感じられました。
「外交官」氏のように生きられたらいいなあ・・・。路上に寝たくはないですが。
ところでボートは結局手放したのかしら・・・??

前知識がほとんどないままに観たので、
ノルウェイの映画なんだ~、とまず思い、
坂道と海のある町並みを見てベルゲンかな~と思っていたところ、
あとであの列車はベルゲン急行だったとわかりました。
ホルテンさんがオスロからベルゲンへ乗務したあとは
定宿にしていると思しきホテルで一泊するようで、
このホテルが(女主人も)とてもあったかな感じで、
こんな素敵な宿があるなら泊まってみたいなあと思いました。

ということで、
のんびりとしたペースで元気をもらえる映画だと思います。
ブロックバスター映画やドラマティックな映画もよいですが、
たまに一息つきたいときにはよい作品ではないかと思います。
「かもめ食堂」がお好きな向きにはよいかという気もしますが、
登場人物は年配者ばかりで(しかもおじさん;;)
さらに食べ物はほぼ全く出てきませんので
ただの印象です;;。
個人的には、ああ、今見てよかったなあと思える、
よい映画でした。

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