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2009年2月 1日 (日)

チェ/28歳の革命

無事パート1(28歳の革命)を見ることができましたが、
パート2(39歳/別れの手紙)の上映もすでにはじまった関係で、
一日一回の上映になっていました。
そのせいか結構人が入っていたのですが、
意外なくらい「普通の」観客層が目について
(割合に特に映画好きの観客が多い映画館なので・・・)
なんだか不思議な感じでした。
先週のランキングでも上位に入っていたようですし、
不思議に思うことではないのかもしれませんけれど。

さて、ベネチオ・デル・トロはやはり別人でした。
・・・ではなくて、
やはり役者さんですね~。チェ・ゲバラに見えます!
(最初に本人の写真が出ましたが、ハンサムな方でした。)
カッコよかったですし、印象的でありました。
(一番最近見た作品が『シン・シティ』でしたから
比較する対象を完全に間違っております(爆)。)
物語は
国連でのゲバラの演説や立ち回りなどを時折交えながら、
彼がゲリラ戦に身を投じ
キューバの独裁政権を打倒するまでの史実を描いてありまして、
ゲリラ戦なるものがいかに地道で体力を要し(当然命を失うこともあり)、
心身ともにつらく時間のかかるものであるか、
農民や市民のおかれた状態、
当時の政権がどういうものであったか、
その中でアルゼンチン人のゲバラが
どのような考えを持ちどんな行動を取っていったかが
淡々とドキュメンタリーのように語られていきます。
お医者さまであるということも関係しているかもと思いましたが
ゲバラは実に穏やかで理性的な人で、
冷戦時代のさなかにキューバが
血の通った社会主義とでもいいますか
独自路線を走り抜くことができたのは、
盟友カストロの柔軟な精神と卓越した戦略家としての能力や
ゲバラの誠実かつ真摯な人柄と統率能力、
それに肝の据わった仲間たちがいて、
権力闘争ではなく独立という明確な目的を持ち続けて
可能となったのかな~という「答え」が
おぼろにではありますが、
言葉や事実の積み重ねの中で
じんわりと浮かび上がってくるように思いました。
兵士になりたいならまず読み書きを覚えろ、
武器をふりまわすだけでは勝てない、
読み書きができなければ騙されてしまう、と
兵士に志願する農民たちをさとし、
考えなしの責任転嫁や
権力を利用しての横暴は決して許さないゲバラ。
国連会議で各国からのさまざまな批判誹謗を受けたのち
(↑聞くからに嘘ばかりだったりするわけですが)
それらに対する彼の的確な答弁や指摘は
胸のすくようなものでした。
「祖国か死か」と言い、
「愛をもって」革命に身を投じた彼は
続くパート2の予告編によれば
キューバを離れ、家族の元にも帰らず、
中南米のほかの土地に革命を拡大しに出かけたようでした。
キューバの人々への愛からはじまったものから、
やがて革命そのものに魅入られてしまったのかなと思いました。

観終わったあとに、お嬢さん数人組の会話が耳に入ったのですが、
チェ・ゲバラについてのもっと知識があったほうがよかった、
もしくはもっと生い立ちなどが映画で描かれていれば・・・などと
話されていまして、
『モーター・サイクル・ダイアリーズ』を見るといいですよ~と
心の中でつぶやいていました。(←私も未見ですけど^^;;。)
そもそも彼らのような若者たちが
観に来ていた理由がよくわからず;;、
キューバ危機とかもう知らない年代ではないのかなと
思ったりしましたが、
こういう映画を見て考える機会があるのはいいなと思いました。

私自身ゲバラについて詳しいわけでもなく、
名前のほかには
アルゼンチン出身の革命家でインテリで
中南米を旅してまわったと聞いたことがあるくらいでした。
以前アルゼンチンとチリの一部に出かけたあとに
メルセデス・ソーサの歌にはまり、
ビオレータ・パラに飛び火して
チリやアルゼンチンの軍事政権について知り
いろいろ読んだりしていた折に
名前を見かけて記憶に残っていたくらいだったのですが、
ふと『チェ』のサントラを見ると、
メルセデスの名前が出ていまして、固まりました。
・・・全然気がつかなかったんですけど。
というか、まるでドキュメンタリーのような
とても大人しい感じの音楽だったので
あまりサントラを気にせず見ていたのでした。
全く意識していなかったからなんでしょうけど
なんだかかなりショックかも;;。
実はパート2に登場しているのだったらいいんですけど。

オリジナル・サウンドトラック チェ Music オリジナル・サウンドトラック チェ

アーティスト:サントラ,メルセデス・ソーサ,シルビオ・ロドリゲス
販売元:Geneon =music=
発売日:2009/01/10
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ついでに最初に購入したメルセデスのCDを一枚。
当時は専門誌を探したり専門店に行ったりしましたが、
今でもあまり一般的に流通してはいないのでしょうか。
アフェリになっていないものでもあまりアマゾンに出ていません;;。
ちなみに私の覚えているスペイン語の単語は
これに付いていた歌詞の一部どまりです(^^;)。
月並みですが、
グラシアス・ア・ラ・ビーダ(人生よありがとう)はすごい曲だと思います。


Music
アミーゴス・ミオス
アーティスト メルセデス・ソーサ
販売元 マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
定価(税込) ¥ 3,066
発売日 1990/04/25

ちなみにこの映画館では
『モーターサイクル・・・』も少し前に上映しておりまして、
ほかにも
『ハイスクール・ミュージカル』の公開時に
『ヘアスプレー』のリバイバルがかかる予定で、
キネ旬ベスト10アンコールで
『ノーカントリー』や『イースタン・プロミス』も
短期間かつ夜の上映ですがかかるとのことでした。
(おそらく大作だからだと思うのですが、
『ダークナイト』だけが上映も再映もないのが
なんだか悲しい(TT)。)

結局ここでは『ファウンテン』はかけてもらえませんでしたが
(↑ちょっと根に持ってます;;)、
『オーストラリア』は大々的に上映してもらえるようなので、
ひと月後には気合を入れて通わせていただくつもりです(^^)。

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