« 『ノーカントリー』一口感想。 | トップページ | ノーランさん新作の噂。 »

2009年2月11日 (水)

ものすごく今さらですが。

きちんと読みこむ時間がなかったのもあって
日記に書くに至らなかったのですが、
「ターミネーター4」の撮影時の「暴言」報道について
思うところの覚えを置いておこうかなと思います。
(本当に今さらですみません・・・。)

とうに撮影が終了し、あとは公開を待つだけの
「ターミネーター4」について、
撮影時にクリスチャンが暴言を連発した、との記事は
撮影当時に一瞬話題になり
すぐに消えたような記憶があるのですが(確か;;)、
ここにきて、なぜ今さら??と思えるタイミングで
ネットに「暴言」部分の音声だけが流出しました。
一連の動きについて、
もっとも詳しくかつ良心的にまとめられているのは
こちらのサイトさん(「CIA☆こちら映画中央情報局です」)
・・・だと思いますので
(以前もリンクさせていただいたことがありますm(_ _)m)
こちらをお読みいただけるとよいかと思います。
もしこの「騒動」に興味がおありでしたら、
是非、ご覧ください。

前言のとおり、
見ることのできる全ての記事を私が読んでいないもので、
目に入った記事をもとに話すことができるだけであることを
お断りさせていただくところなのですが、
このあまりにも今さらな、妙なタイミング。
スタッフに浴びせたという激しく聞こえる台詞の部分だけを切り取った
(その時点の状況を具体的に把握できない状態で)、
しかも音声のみを一方的にネットで流すという行為。
そもそもなぜこんな音声がまだ残っていたのかというと、
シネマトゥデイの記事によれば
「クリスチャンがこの問題をきっかけに降板した場合のことを考え、
保険会社に提出することを想定し、
万が一のため録音されたもの」とありますが
(もちろん彼は降板などしていません)、
これがいま流出するというのは一体どういうわけ?
監督はじめ映画スタッフは何をしているんだろう
・・・と、怒りも感じましたが、謎の方が先行してしまいました。
ゴシップ誌がただ話題をとるだけのために行う
ねつ造に等しい行為と全く同じ手法なので
何をかいわんやと思っていたのですが、
この音声が世界中で大ヒット(と言っていいのか・・・)する
異常事態となり、
クリスチャン自身がラジオ番組に電話をし、
謝罪するということとなりました。
上記サイトさまのリンク記事を読むにつけ、
彼がいかにプロフェッショナルな俳優で
人としても誠実であることがしみじみと伝わってきます。
ここまで自分を卑下しなくてもいいのに・・・
基本的に不器用なのかなと思えるけれど誠実な人なんだなあと(TT)。
子役時代からなにかと苦労人で
以前こちらでも少しお伝えさせていただきましたが
「ダークナイト」の公開時にも
(このときもとんでもないタイミングで!)
とんでもない騒ぎを起こされながらも沈黙を守ったことを思うと、
切なくなってきます。

彼が演じていたのはジョン・コナーであり
(フツーの人ではなくある種の狂気を持つ人間として
役作りをしていたそうです)、
事が録音されていたのは撮影時であったのです。
さらに、撮影スタッフが
撮影時(つまり真剣な仕事中)にやってはならないことをしたとしたなら
どれだけ怒りが爆発するか、
役に入っていればいるほどに激しくなることは予想できます。
本当にこの人は「職人」なんだなあ・・・と
私はむしろ改めて納得してしまった次第でした。
もう一つ同じくシネマトゥデイの記事から
助監督のブルース・フランクリンのコメントを引きますと、

 撮影中のクリスチャンは「完ぺきなまでのプロフェッショナル」だったと語る。
 「あのとき撮影をしていたのは映画の中で一番感情的なシーンで、
 その最中に中断させられてしまったんだ」と言い、
 クリスチャンが役柄に入り込むタイプであり、
 緊迫したシーンの撮影中に気をそらされたら誰でも怒ると説明。
 ただクリスチャンが激怒していたのは、ごくわずかな時間だったいう。
 「一日中あんな感じでいたわけじゃない。
 あの後、怒りはすぐに静まったよ」と言っている。

実際、優れた俳優さんなら
入り込んだ役によっては言葉を荒げてしまうということは
あってもおかしくないのではないかな~と
素人としては思えます。
普段の振る舞いからして大問題の俳優さんも
多分おられると思いますけど;;、
そのあたりとは全く一線を画したレベルの話だと思います。

当該のスタッフとはすぐに和解し、
結果なんの問題もなかったと思えるので、
問題はこんな騒ぎがなぜ起きたのかということに
あると思うわけです。
ほかの映画監督からの擁護まで飛び出し、
当の監督からはなぜコメントが出ないのかと思っていましたら、
このあたりに出ていまして、
元記事を当たっていないからなんともいえませんが・・・。

 開催中のニューヨーク・コミコンのパネルディスカッションに
 出席した同(マックG)監督は、
 「映画の現場というのは激しい感情の行き交う場所だから、
 ああいうことは起こるもの」だと語り、
 「クリスチャンは俳優の仕事に対してとても真剣な人間だし、
 第一もともとシェーンとはいい仲間なんだ。
 そういうコンテクストから切り離してあの罵声だけを聞くから
 おかしなことになる」とベールを擁護した。
 しかしその一方で、
 ロサンゼルス在住のDJが手がけたベールの音声の
 ダンスリミックス「Bale Out」はなかなかいい出来だねとつけ加え、
 満場の観客の笑いを誘った。

クリスチャンは、自分のこの騒動のことで
「ターミネーター4」を見たくないとは思わないでくれと
わざわざ謝罪を入れたというのに、
監督はあまり作品の心配をしていないのかな~?
ここではきちんと擁護してくれているんだよね
(でも遅いよね)・・・と
少々冷やかな目で見てしまいました(_ _;)つい

ともあれ、
これで騒ぎが終息するとともに、
クリスチャンのプロ根性と誠実な人柄が
世間に伝わったところもあればいいな~と思うところです。
皮肉な見方をすれば
結局「ターミネーター4」の宣伝にもなったようにも思いますが、
「ダークナイト」が理不尽な事件を跳ね飛ばしたように
いい方向に向かってくれればいいなと思います。


今回クリスチャンを擁護してくれた一人の
ダーレン・アロノフスキーに
「T5」をお願いできないかとのCIA・・・さんのコメントには
思わず賛成してしまいました。
このシリーズのみならず、
彼がクリスチャンと組んだら
どういう作品ができるでしょうか。

|

« 『ノーカントリー』一口感想。 | トップページ | ノーランさん新作の噂。 »

映画情報・よもやま話」カテゴリの記事

コメント

この件は内容よりも、どうして今ごろ?というのが不思議ですよね。
最初に思ったのは映画の宣伝目的でわざと?でしたが。

CIA☆さんのブログで、ことのなりゆきを読みながら、mayさん、やきもきしていらっしゃるのでは・・・と思っていたのですが、本人からの謝罪で一段落したようでよかったです。

ただ、監督の発言がいまいち聞こえてこないのが、ちょっとすっきりしませんけど(苦笑)。

投稿: wata | 2009年2月11日 (水) 15時44分

wataさんコメントありがとうございます。心配ではあったのですが幸か不幸か情報を読み込む時間を作れず、どうやら解決の方向に向かったようでほっとしました。
やはり「宣伝目的」なのかと考えるしかないくらい奇っ怪な顛末でありました。それにしては方法がいささかネガティブすぎて、仮に作品の宣伝なら(多分違)俳優にストレスをかけないでいただきたいなあと思ってしまいました。前作に続いてこのありさまでは参ってしまいますよ~(TT)。
次回作も同じ監督さんが決まっているようですので、いろんな面でしっかりとやっていただきたいなあと思います。

投稿: may | 2009年2月11日 (水) 21時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『ノーカントリー』一口感想。 | トップページ | ノーランさん新作の噂。 »