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2009年2月 9日 (月)

『ノーカントリー』一口感想。

先日からラジカセがついに動かなくなり、
一念発起して電気店に抱えていったのですが、
修理デスクで動かしてみると
・・・なぜか動きました。
大いに疑問に思いつつ家で動かしてみると
ちゃーんと普通にCDが聴けました。
廃棄されたらたまらんと思ったラジカセが頑張ったのか、
単に接触が悪かったのか。
そんなわけで大荷物を抱えて
『ノーカントリー』を見てきました。
観終わって予想通りではありましたが、
印象がまとまらずにしばらく途方にくれました;;。

原題が”No country for old men”。
金と銃が絶対の価値となり、
他人を尊ぶ気持ち(言葉に現れるものも)を失ってしまった世界に、
もはや老人のいられる場所はない
・・・ということかしらと思いつつも、
老保安官たちのいう「昔」とて、
差別や偏見による一方的な暴力がなかったわけではなく、
ベトナムに行った兵隊が英雄視される一方
そこで体得してきたのは人殺しと兵器の扱い方であったりする矛盾が見える。
そもそも危ないとわかっているカネを持ち逃げして
かつて戦場で身につけた戦闘能力でもって
殺人マシンのような追跡者から逃れようとしている
主人公らしい男モス(前半においてはおそらくそうかと)にしても、
殺人マシンシガーと比べると普通に見えるけれど
およそとんでもない人物に思える。
周囲の「普通の人々」もカネである程度のことは請負い、
銃で武装していて、
最後に登場した少年たちは
人助けだから金は受け取れないと言っていたのに
無理にでも受け取らされたあとには
カネの魔力に小競り合いを始めている始末。
指輪を目にしてあっというまに友人を手に掛けたゴクリのようというと
あまりにそのまんまですが。
(それを言うなら、
モスも多額の現金を見て誘惑に負けてしまったわけですから
遠回しではあるけれどやはりアクマはシガーかも?)
程度の差はあれ、
人間社会の救いのない部分を
すくい上げて見せられたような気がいたしました。

同時期に公開されていた
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の印象に被るところもありましたが、
シガーは徹頭徹尾追跡者の役割を果たしていただけでしたので
(充分に変人で不気味でしたが)、
ダニエルほど複雑怪奇な印象は残りませんでした。
ただ、道でこんな雰囲気の人間に出くわしたら
口をきかずにそーっと距離を置きたいと思ったのは確かです;;。
一方的に自分勝手なルールを作ってはいかんよ・・・と
シガーのみならず、
あの人にもこの人にも言いたくなってしまいましたが、
今の世の中に通じるものがあるわけで
空恐ろしい気持ちにさせられてしまった映画でした。
後味のよい作品では全くありませんでしたが、
おしまいまで目を離すことなく見せられてしまいました。

・・・しばらく睡魔に襲われて意識が飛んでおりました;;。
改めてまた思うところがあったら
追記訂正したいと思いますm(_ _)m。

では、お休みなさいませ~。

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