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2009年2月15日 (日)

チェ 39歳別れの手紙

今日もまた春のような暖かさの中を
(春の日、というと、スプリングタイムフォー~・・・と
やや不謹慎なフレーズがどうしても頭をよぎっていけません;;)
「チェ 39歳別れの手紙」を見に行ってまいりました。
いつもは必ずエンドロールが終わるまで
じーっと(やや呆然と)して画面を見つめているんですが、
今日はどうしても時間の都合があり
最後5分を残して席を離れました。
ですが、最後の最後に、音楽の前奏が流れ始めて
ここで来るか!・・・と思い、
音楽だけは最後まで聴いてそっと退出しました。
メルセデスの声でした。ここで来るんですか、そうですか・・・。
この曲は知らない曲でしたが、
気持ちと体の奥までずんと届く独特の声は
間違えようがありません。ちょっとほっとしました(^^;)。
多くの中南米の人々の苦しみを歌い続けている彼女ですので、
チェに対する追悼か
もしくは中南米の現実に対する思いの歌であるのかなと思いましたが、
残念ながら字幕が出ませんでした。
帰ってネットで調べてみると
タイトルのみ「バルデラーマ(Balderrama)」であるとわかりました。
・・・うーん、気になる・・・。

ラストの曲のおかげでしばらく頭の中を
サンバがくるくる回る羽目になりましたが、
肝心の映画について。
キューバを離れ、ボリビアに入って
圧政と貧困にあえぐ人々のための闘争を始めるチェでしたが、
何もかもキューバのそれとは違っていました。
観る前から結末はわかっていましたので
ある種の心構えが出来ているのもあったのですが
時間軸に従って素直に淡々と物語が語られているのみで
無駄に盛り上げたり美化したりというところはなく、
比較的穏やかな気持ちで見ることができました。
その手法が結果的には
チェの清廉潔白にして理性的、
農民を尊敬し、弱いものに徹底して思いやりがあること、
北風ならぬ太陽のような人であったことなどが
浮かび上がってきまして、
じわじわと迫ってくるところがありました。
人はみななんであれ神を信じている。
私が信じているのは人間だ。
・・・などと静かに語るだけで
見張りの兵士を懐柔しそうになる真実の持ち主。
帝国主義や独裁政治の建前(目くらまし?)に使われた
イデオロギー論など彼には全く無縁のものであるのに、
最後に処刑されるシーンでは
ユダに密告され死を受容するジーザスのようでした。
キューバのケースとは何が違ったのかな、と思いつつ
見ていたのですが、
ボリビアにはカストロがいなかったんですね。
自分の国を良くしようと必死で動く気概のある
充分な戦闘能力と統率能力とカリスマ性のある人物が。
キューバ革命のあとで
政府軍がアメリカの資金と兵力を大いに後ろ盾にできたことや、
貧しい民衆がゲリラ戦の考え方自体についてこれず
(どうかするとゲリラ軍に参加していた兵士さえ)
主体性を持ちえなかったこと、
またはそんな余裕がなかったこと。
そして、やはり知識を持つことは力なのでした。
前後編の形を取ってはいますが、
本来はこちらの「39歳」の方が本編で、
いろいろ長くなってしまったので・・・というパーツが
前編にあたるように思われますので、
見る順序としては逆でもよかったかなあという気がしました。

タイトルの「手紙」は
冒頭でカストロが読み上げる手紙のことかもしれませんが、
家族にあてての手紙というのがあるのかと思っていたので
あとで「??」という思いが残りました。
(チラシなどにはあったもので。)
もしかしたらエンドロールのあとにでもあったのでしょうか・・・(それはないか?)。

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