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2008年3月23日 (日)

エリザベス:ゴールデンエイジ

公開が終わる直前に飛び込みで見てきました。
予告編(アイム・ノット・ゼアでした)の途中にすべりこんで
一息ついたら本編が始まっていましたが、
この無口な黒いおじさんはスペイン王?と考えつつ
お話に入り込んでいきました。

見終わってみて、この作品には
歴史絵巻、という形容がちょうどいいかなと思いました。
普通の歴史ものと違い、本当に「絵巻」です。
歴史のダイナミズムは確かに描かれてはいるのですが、
なんというか豪華で正確な背景として、にとどまっていて、
ドラマとしての説明は最小限に押さえられているように思いました。
焦点は、さまざまな豪華な衣装をまとって政治手腕を発揮し、
時に鎧を身に着けて軍を鼓舞し、
大航海時代を勝ち抜いて黄金期を勝ち取ったエリザベスその人の
血の通った姿を描くことに絞られていたようでした。
なので、
お付きの侍女ベスとローリー卿との恋と確執、
年老いてなお政治の裏表で女王に「尽くす」ウォルシンガム卿、
カトリックの復権を旗頭にしてうごめく陰謀などなど
周囲を華やかに、時に凄惨に彩る「背景」を楽しみながら
ひたすらケイト様の演技を堪能すればよかったという
ファンとしてはおいしい映画でした。
個人的には長い髪をなびかせた(これもカツラなんですが)
甲冑姿が大変カッコよくてよかったです。
(気持ちアラゴルンの演説を思い出したのは言うまでもなく(^^)。)

最初のあたりでのエリザベスの台詞が印象に残っていたのですが
(具体的にはすっかり忘れてしまいました・・・;;)、
今に通じる言葉だな~と思ったのでした。
宗教を口にしてさまざまな人間たちが思惑を持ち
(つまり自分たちの利益のために)、
陰謀が図られるわけなのですが、
結局のところ
人民のために、というシンプルな目的で動くエリザベスが
一番まっとうで信頼できるよな、と思えるような台詞でした。
目的を隠したお題目を唱えて
流されなくていい血が大量に流されるという愚行は
今も昔も哀しいかな変わっていません。
そのあたりのメッセージ性もあるのかなとも思いました。

説明が少なかったのはあまり気にはなりませんでしたが。
時代背景に詳しいわけではないので、
あれはなんだったんだろう、という疑問はいくつか残りました。
この時代についての私の知識は
『七つの海七つの空』や『エル・アルコン-鷹-』などの
青池さんのマンガからきているものがほとんどですので(^^;)。
海戦シーンが物足りない、という方もおられるかと思いますが、
私はアルマダ(無敵艦隊)の絵を見るだけで
結構満足していました。
やはり期待値を高くしていなかったのが良かったようです;。

それにしてもクライヴ・オーウェンは
こういう薄汚れた海賊の役が実によく似合っていました。
(キングアーサーを最初に見たのが間違いだったような気が(爆)。)
ドレイクがちょっとだけ出てきましたけど、
顔をしっかり見るにも至らない影の薄さでした。
やはり徹頭徹尾、エリザベスを描いた映画でした。
最後にベスの息子をエリザベスが抱くシーンが写りましたが、
さすがに二児の母、ぴたりと泣き止むところがすごい。
(←観点ずれてます。)
現在妊娠中のケイト様ですが、
三人目のお子様はいつ頃生まれるのでしょうか。

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