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2007年10月26日 (金)

クイーン・シャーロットの海。

今朝は雨のせいか最低気温があまり下がらず
暖かく穏やかな一日のはじまりになりました。
仕事はまあ穏やかでは済みませんでしたが;、
山並みの黒がくっきりとして雲がかかるのを見て、
一瞬、春先のマウントクックにトリップして
つんと冷たい空気感など思い起こしておりました。
(←一応真面目に働いております;;。)
やっと週末です~(嬉)。

家に帰って一段落してからふとTVをつけたところ、
すでに番組は途中まで進んでいたのですが、そのまま最後まで見てしまいました。

『人類誕生の謎を追え!幻のトーテムポールを求めて 時任三郎が挑む大冒険』

カナダの西海岸の島々の中の、
クイーン・シャーロット諸島をカヤックで行くという企画で、
時任三郎さん、池内博之さんが
プロのカヤッカー村田泰裕さんのサポートを受けてカヤックで島をめぐり、
一方、笹岡莉紗さんが陸路で
ハイダ族の伝統や文化などを見て歩くというものでした。
クイーン・シャーロットというと、
森に覆われ、
かつてハイダ族の作った古いトーテムポールが残る島で、
見られるものなら見てみたい憧れの場所の一つです。
星野道夫さんが長いこと憧れていて訪れた島、という文章と写真を
以前読んだことがありまして、そのまま私の憧れの地になりました。
(苔にどっしりと豪勢に覆われた南東アラスカの森の写真がとても好きで、
しばらく職場に飾っていました。)

海組の「冒険」はなかなか大変で時に難航を極めていましたが、
それでも鏡のように透明で凪いだ海や空、
しっとりと豪勢に苔に覆われた森の緑の豊潤さが
ただただ眼福でした。
(荒れた海でのシーカヤックは
遊園地のバイキング船もかくやという揺れっぷりでした、オソロシイ。)
陸組のお嬢さんは
遡上してきたサケの漁に参加したり、
伝統のトーテムポールやカヌーの製作を見たり、
完成することなく森の中に残されたカヌーなどに案内されます。
サケ漁の場に現れた黒クマにサケを与えたり、
獲ったサケを海に放って鳥に分け与えたりするのですが、
それはたとえばクマが森に持ち込んでサケを食べ、
食べ残しが森に置かれ、
その栄養分が還元、循環されて土や水、樹々をつくり育てるからで、
動物はサイクルの一部として共に生きているもの。
人々もまた自然から必要な分(量)しか獲らないのだそうです。

先祖からの教えとして自然の一部として生きることを知り、
大事な文化であるトーテムポールそのものも
保存はせず朽ちるにまかせ、また新しいものを作ればよい。
そのために次の世代に技術を伝えていく。
世界遺産だから保存して残すべき、という世間の意見から
なんと離れていることか。(是非はともかくとして。)
彼らの生き方や考え方、
また文字を持たないこと、白人により言葉も取り上げられたことなど
とりまく環境の厳しさは
日本のアイヌの人々のそれに驚くほど似ていると感じます。
(伝統的な衣装のデザインも似ているような気がします。)
また、星野さんの書かれた
「サケが森を作る」という現地のことわざや、
繰り返し書かれた「誕生、死、再生のサイクル」の言葉が
ハイダ族の人たちの言葉に自然に重なって感じられ、
なんだかしっとりと納得してしまいました。


だからどうだ、ということでもないのですが、
ただ海や森を見ていると心が落ち着きました。
納得できる言葉を聞くとさらに落ち着くもののようです(^^)。
番組のタイトルはちょっと奇をてらいすぎ?のように思いますが、
(最初にそういう振りがあったのでしょうか←見ていないもので
思ったより丁寧に作られた印象の番組でした。
ゴールの島にあった<朽ちつつあるトーテムポール>を
その場で見ることができたら
いろいろな思いがこみ上げてきそうです。


取り急ぎ本棚から『イニュイック』を引っ張り出してきたのですが、
ほかのものも読みたくなってきました(^^;)。
ああ写真もいいなあ。


Photo


(↑番組HPから。他にもいろいろ壁紙があります。)

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コメント

見たのはウニ丼、蟹丼のところからでした。なので、あっという間に終わってしまった(*×*) でも、穏やかな海はいつか見たあの海。懐かしいな~。また、見にいけたらいいですね。

投稿: てんてん | 2007年10月28日 (日) 20時33分

私も番組の途中からしか見られなかったのでちょっと残念でした。
アラート・ベイには行けたので良かったんですけど、クイーン・シャーロットはさすがに遠くて無理でした。いつかまた行きたいですね。

投稿: may | 2007年10月28日 (日) 23時14分

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