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2007年8月16日 (木)

念ずれば通じてほしい。

そろそろ雨が降ってくれないかな~と
本気で天に向かって念を送ってみるこの頃ですが、
暑さやそのほかのお陰で結構しおれております;;。
お盆ダイヤ最終日で、バス待ちの暑さしのぎに駅のコンビニに入り、
これはと思うものがあったら買おう、と
こじんまりした本棚を眺めていたら、
あら、ありました。
梨木香歩さんの新刊が。
念が通じたのかいや、コンビニの品揃えはたいしたものです(^^)。

タイトルは『ぐるりのこと』(新潮文庫)で、エッセイです。
我慢できずにざっと斜めに読みましたが、
『春になったら苺を摘みに』と同様に
一つ一つ噛みしめながら読みなおさないと
とても細かいところまで沁みこんできそうにありません。
薄い本だけど、簡単に飲み込んでしまえることはなく、
読むほどにやっと沁みてくる。
一つ一つのシーンを
体温を感じるほどに感覚的に引き寄せることができる。
なんて贅沢。
斜めに眺めながら思ったのは、
この人は言葉の選び方ももちろんそうですが、
一つ一つの事象をおろそかにせず、
世のスピードに流されることなく、
きちんと自分の目と心で判断し、
真摯に表現しようとしているということでした。
年ごとに世の話題の消費のスピード化、軽量化たるや、
立ち止まることをためらうくらいにすさまじくなり、
つい面倒だから、時間がないからと、
流されてすぐに忘れてしまっても当然、皆そんなもの、と
自分に言い訳をすることも忘れてしまう体たらくとなっていますが、
この人は違うようです。
詩人のように、自分の心を手放さず、
言葉を手繰り捜し昇華し続ける「仕事」は
決して楽なことではないと思います。

<物語を語りたい。
 そこに人が存在する、その大地の由来を。>

それらの物語がつむがれてゆくのを待っていたいと思います。


それにしても。
少しでいいから、そろそろ一雨がきてほしいものです(_ _;)。

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