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2007年5月13日 (日)

太陽の帝国

先日買った『太陽の帝国』をようやく見ました(^^)。
覚え違い満載といいますか、
わずかに覚えているところすらどこかで記憶がすりかわっておりまして
20年も前に劇場で一回見ただけなのでこんなものですか(違)。
さすがに零戦敬礼シーンと
最後の零戦が飛び立てずパイロットの青年が泣くシーン、
おしまいにジムが両親と再会するシーンは覚えていました。
(うーんそれだけか。;;)

(古い作品なので、
特にネタばれ系の配慮はしておりませんm(_ _)m。)

全編子役クリスチャンがまさに主役!じゃないですか。(いやわかってるんですけどね。)
周りの大人(特にベイシー)がいい演技をしていて
かつ名前が通っているのは当然大人俳優なんですが、
甘やかされた悪ガキ(失礼)から
両親とはぐれ、沢山の人が死んでいく収容所の中で
自分が生きのびる術とともに様々な知恵や知識を身に着けて
一気に大人になってしまうので
最初、中盤、最後でそれぞれ別人のようになってしまう難しい役を
・・・こなしてます、こなしていると思います。
今見るとつい贔屓目で見ているのかもしれませんが、
初見当時も違和感なく世界に引き込まれた記憶があります。
棒読み調子の妙に丁寧な響きの日本語とか、
当時のニホン軍人の描写についてなどは
ほんとなのかこれ??と思ってしまったり、
こんな無茶をしていてよくこの子は生き残れたよなとか、
飛行機乗りが無邪気に
グライダーを持って走り回ることがあるのだろうかとか(あるのか?)
そういう違和感はありましたが;;。
クリスチャンは、可愛いですね~。ほんとに。
ある意味今の方が可愛く思えるところはありますが(爆)、
子供として、大変可愛いです。特に目元が。
(口元は今も変わりませんね。^^)
「成長」というのは目元に出るんですね。目で表現しているといいますか。
劇中の最後の目がアップになりますが、
ずっと開いていた目が最後にやっとゆっくり閉じます。
ほかの子供たちはみな子供の瞳のままなのに、
彼一人が大人になってしまっていました(TT)。
最初に両親とはぐれて泣き叫んでいた彼はもうどこにもいません。
あんなややこしい価値観の中で
ジムのように頭がよく機転がきいてよく考える力のある子供は
成長するほかはないでしょうか。
実際ややこしくて大人でも混乱しそうです。
中国に来て中国人を使う生活をしている租界のイギリス人であるジムは、
育ちも中国でイギリスを知らず、日本の零戦に憧れている少年だったりします。
そこに侵略してきて在中外国人を捕虜にした日本軍が絡み、
それを平らげ?に連合国アメリカ軍がやってくる。
収容所の中もイギリスエリアとアメリカエリアがあり
そこもまた中国の土地で、しかもみんな食べ物がなくて困っている。
収容所と隣接する滑走路や航空機が米軍に爆撃され、
捕虜は徒歩で移動を迫られまた次々と斃れていき、
・・・もうなにがなんだか。
終盤あたりで世話をしてくれた(またはジムが世話をした)
隣のおばさん?が亡くなるところで
ジムが空に壮大な光を見て、
彼女の魂が昇っていくのだと思うのですが、
実は彼は長崎の原爆を目撃していたのでした。
・・・みんな自分の土地で地道に暮らそうよ。
彼女にはもはや移動する体力が残っておらず
周りの人が移動してしまう中、ジムだけは彼女を思いやってそこに残ります。
「おばさん、死んだふりをして。」と小声でつぶやいて、
自分も死んだふりをして。
薄く笑って、一緒に地面に倒れこんだ彼女は
そのまま息を引き取ってしまうのですが
少なくとも一人で逝ってしまうさみしさはなかったでしょう。
そのあと一人でさまよう破目になったジムに
空から食料が山とパラシュートで降ってくるのは
神様の贈り物のようでした。
本当によく生き残れたものです。
最後にはベイシーとも別れ、本当に大人のようでした。

作品全体としては、スピルバーグらしいなあという毒のなさで、
少年に焦点が当たっているので
題材の重苦しさがそこまでないというか
ぼやけた感じは受けました。
あまりにも今更ですが、
子役演技派クリスチャンの映画としては必見かと思いました(眼福)。

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