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2007年5月 5日 (土)

狐笛のかなた

GWに見に行きたい映画として
『バベル』
『ラストキング・オブ・スコットランド』
『善き人のためのソナタ』
が残っていたのですが
(全部アカデミーがらみです;;)、
先日から立て続けに重いものばかりを見ているので
ちょっとお馬鹿なものの方がいいな・・・と思うも
どうも該当がない。
(一瞬『大帝の剣』を考えましたが、却下^^;。)
また折々に見ることにして、
今日は本屋さんへ行きました。

「守り人」シリーズのアニメ放送が4月からはじまっていますが、
私は原作未読のままでした。
理由は「ハードカバーのシリーズは敷居が高い」という
ふざけたもので申し訳ないのですが、
本当に置き場所がないもので(TT)。
文庫になったと噂を聞いていたので、まずそれを探してみました。
アニメ化バンザイ!
目当ての『精霊の守り人』(新潮文庫)のほか、
同じく上橋菜穂子さんの『狐笛のかなた』と、
目に付いたたつみや章さんの『ぼくの・稲荷山戦記』(講談社文庫)を
ゲットして参りました。
(あとで狐つながりに気がつきました。)
一気に読むのは惜しいので、
取り急ぎ『狐笛のかなた』を読み始めました。
〈聞き耳〉を持つ少女と、呪者に使い魔にされた霊狐、
国の争いのため幽閉されて育った少年が子供の頃に出会い、
成長したのちにそれぞれの立場で争いごとにまきこまれていくのですが、
思い切りが良く豪胆な少女のキャラがいいです。
(宮崎アニメの少女を彷彿とさせないでもないです。)
夕闇の野を渡る風、暗く恐しい昔の日本の夜の闇、
呪者、使い魔、(半)天狗、〈あわい〉〈闇ノ戸〉・・・。
冒頭の子狐と少女、少年の出会いの章で
すっぽりと物語の中に引き込まれてしまうんですが、
ところどころにリアリティを感じるのは
作者の方の筆力はもちろん、
学者さん(文化人類学)としての素養も生きているのかと
思いました。
鉄が〈あわい〉にはじかれるというところでは
鉄を受け付けない“向こう側の世界”(ケルト神話など?)を連想しましたし、
産婆さんの仕事については
アイヌの産婆さんの技を連想したりしました。
単純に物語としても一気に読める面白さがありますが、
しっかり根っこのあるファンタジーは本当にいいです(^^)。
(トールキンも学者(言語学、古文学)ですが
ル=グィンのご両親もまた文化人類学者でした。)
最後のシーンはちょっと意外で、心にしみました。

「守り人」シリーズはこれからゆっくり読みたいと思いますが、
文庫化のスピードが気になるところです(^^;)。

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コメント

守り人シリーズは、だいたいの図書館には入ってると思いますよ。今、シリーズ3作目まで読みました。実は1作目は喰い足りないな、と思ったのですが、シリーズ進むほどに面白くなってきました。やはりファンタジー系は世界に馴染む必要があるようです。

投稿: てんてん | 2007年5月10日 (木) 07時51分

無精者につき図書館で借りなくなって久しいのです;;。今はアニメ化の影響で読者層が拡がって借りる人も増えているのではないかなと思いますが、どうなのでしょうか。
最初の二冊と最後の三部作が評価が高い、もしくは評価が人によって分かれず高いとも聞いています。軽装版も見かけますが、なるべくさくさく文庫が出てくれることを期待しております(^^;)。

投稿: may | 2007年5月10日 (木) 22時11分

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