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2007年4月15日 (日)

不都合な真実

近くの映画館にやっと来てくれたので朝一で見に行きました。
すると、なんと『プレステージ』の巨大立体広告があるじゃないですか!
ここでも上映があるのなら通えるぞ~と嬉しくなり、
いそいそとチラシを手に取り裏面を確認すると、
・・・うーん、そういうことだったのかと。
間に合わなかったのか、どうしても「VS」が使いたかったのか。
とにかく、結構拡大公開のようなので少し安心しました(^^;)。
『夕凪の街 桜の国』のポスターもあったので、
映画館の会員登録もしてきました。
これで土日でも割引料金で見られるので安心安心。

さて、『不都合な真実』ですが、
噂に聞いた印象ほど急進的でも鬼気迫るものでもありませんでした。
なんというか、長い時間聞いていても退屈せず、
聞きやすく工夫されていてかつ興味深く
実際に自分の足とネットワークで集めた実データに基づく
説得力に富むプレゼンテーション、でした。
アラスカのパイプラインが地層下のツンドラの融解により沈み
道路も同じく使えない状態になる日がとても増えたとか、
キリマンジャロの雪(氷河かな)が劇的に減ったとか、
知識としては聞いたことがあるようなないようなことも
目の前で整理してデータと一緒にきちんと見せられると
おお、と思わず言ってしまう説得力があります。
氷の融けた北極海で溺死(!)したホッキョクグマの話は初耳で
たいへん衝撃的でした。

時間はいつだってありそうで、
でもほんとうは少しだってないんだ、今日こそ
・・・という台詞をふと思い出しましたが
(萩尾さんの初期作品の中だったと思います。
恋人にプロポーズをする青年の台詞でした)、
本当はいつだって
環境問題のみならず全ての事案において、
後まわしにしたり見てみぬふりをする時間はないのだと思います。
明日、そのために割く時間があることを確約されている人間は
一人もいないのですから。
いきなり湯に入れられたカエルはあわててそこから飛び出すけれど、
水から少しずつ暖められるとカエルは気付かず飛び出すことをしない。
というエピソードが映画の中で語られましたが
(ちなみに実験でカエルは助けられました)、
本当は皆、どんな時でも
このカエルと変わらない状態にいるのでしょう。

ゴア氏のエライところは、
永年取り組んできた(取り組み方も徹底していて素晴らしいというか羨ましい)
この課題を伝えなければと確信してすぐに
一人で世界を行脚して地道なスライド講義を黙々と続けていることと、
何より伝え人を動かし行動を起こすことに決して絶望をしないこと、
そしてきわめて冷静かつ誠実に語る術を持っていて
聞く人々を脅迫するでもなく笑いを取りながら
絶望する代わりに自ずから希望と行動を見出させる力があること。
これはすごい。
彼の講義を聞いた映画の製作者は
彼一人では一度に100人程度しか話をすることができないので
もっと多くの人に早急に事実を知らせなければという
思いにかられたとのことです。
政治家が有権者を誤魔化して経済界の顔色を伺ったり
兵器産業を振興させている間に
肝心の住むところがなくなってしまったらどうしようもないのではないかと。
先延ばしをしている時間は確かになさそうです。

語りは比較的平易でキレイだったのですが
やはりついていけず途中でばてました。
(無駄だとわかっていてもつい習慣で;;。)
リスニングの教材としてもいいかもしれません。
途中挿入される引用も的確で面白かったのですが、
チャーチルの言葉(確か)は
画面に出てくる単語を見ても
それ自体がほとんどわかりませんでした(爆)。
も少し真面目に英語をやろうかな~とちょっとだけ思いました;;。

なんであれ絶望している時間があったらまず動け、と
背中を押された気がしました。
気負わず、あせらず、諦めず。
耳を閉ざし心を眠らせたまま歩いていたこの頃なので
ここらでぱっちり目を覚ましたいものですが、
しつこい弱り目をまずなんとかしなくては(_ _;)。←人の目を直視するのもつらい;。

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