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2007年3月12日 (月)

夢から醒めた夢

福岡での昼公演に行ってまいりました。
多分号泣するだろうと思っていましたが、
ええもう、泣きました。
かつてないくらいにボロボロでした。
冒頭から程ないあたりから早々に何かが切れ、
どうでもいいあたりでも、涙腺が切れるわ切れるわ、
最後には酸欠になるかと思いました(_ _;;)。
なので、終わった頃には心底精魂尽き果てていました。
と、最初にお断りしておきます;;。
一般的にはそこまで泣く人はあまりいないのではないかと思います、念のため。

噂には聞いていましたが、
劇場の入り口から
所狭しと方々でパフォーマンスが華やかに繰り広げられており、
そこらじゅうが大道芸とそれに群がる観客のお祭り状態でした。
高校生や幼稚園児??くらいの団体様も混じっていましたが、
目の前で芸を見せられると人はそれに呑まれてしまうんですね。
むやみに騒ぐでなくただ楽しく、
ただただ不思議な興奮に皆が包まれているようでした。
遊園地というよりは、ヴェネツィアのカーニバル、
シルク・ド・ソレイユをなんとなく連想しました。
綺麗だけど奇妙、華やかだけど影を感じる演出。
夢と現の狭間に連れ込まれ、浮き足立ったまま、
観客はどこともいえない中空の芝居の中に連れ出されて行きます。

(以下、一部白文字にしています。)

夢の配達人に不思議な世界に行ける夢を貰ったのは少女ピコ。
配達人に現実世界に戻る可能性を貰ったのは少女マコ。
ピコが見たのは夢だけど夢じゃない、大冒険の旅でした。
事故で命を失い、
一日だけ母に会って慰める時間が欲しかった幽霊のマコに
ピコは自分の現実の一日を霊界での一日と交換することを承諾します。
それはよく考えてみると結構大変なことなのですが、
こともなげに受け入れてしまうピコの心の強さが物語の最大の鍵となります。
マコの白いパスポートを預かったピコは霊界空港へ行き、
光の国と地獄とに行き先を分けて死者を案内する役人たちや、
光の国に旅立つのを待っている子供たちや老人、
生前犯した罪や過ちのため恩赦を受けるのを待っている
グレーのパスポートを持った人たちに出会います。
見ていると皆いい奴で、芯からの悪党はいないんです。
ある人のちょっとした出来心で
ピコは大変な事態に巻き込まれてしまうのですが、
こんなところまで来ても出来心が起きてしまうのかと思う一方
(恩赦を待ってる身でしかもそこに地獄が見えているのに
ここで罪を増やしてどうすると突っ込みたくなり)、

他人を許容し理解する力、優しさを持つことがどれほど難しいか、
それがどんなに大切で素晴らしい力なのかを
端的に、見事に語りかけてきます。
判り易さから子供向けのようにも見えますが(実際そうだと思いますが)
大人になってからの方が応えるところがあるのかもしれないと思います。
マコのお母さんの気持ち、
ピコのお母さんが感じることになったかもしれない気持ちの方が
むしろ身近に感じられるようになったこの頃ですので・・・。
純真さとおそらくは若さから身代わりのままでいることを申し出るピコを
心の中でつい止めていました。
そのあと冷静に説得するマコの方にはるかに老成を感じたのでした;;。
もう一つ、どうでもいいことではあるのですが、
本人確認もできず1回使ったらそれまでのパスポートって何?
拾って使ってもOKなら、パスポートというより、チケットでは?
・・・と本当にどうでもいいことで突っ込んでおりました。
すみません・・・m(_ _;)m。

元気と勇気の溢れるピコは吉沢梨絵さん、
透き通るような容姿と歌声のマコは花田えりかさんでした。
メソが飯村さんでエンジェルは有賀さん。
デビルは野中万寿夫さんでとてもよかったのですが、
ゲイリー・ビーチのくねくねぶりを見慣れてしまうと、
このくらいのオカマ具合は普通に見えてしまうみたいで、
物足りん、と思った自分が少し怖かった;;。
夢の配達人の下村さんは冒頭、座席近くに登場され、
間近で見られてラッキーでしたが、いや~素敵でした。
終始粋でお茶目でダンディで、
狂言回しの彼がある意味影の主役でもあるのかも。

へとへとになったため、しばらくムーミンカフェでへたっていました(軟弱)。
座席に座ってくつろぐムーミンたちや
ニョロニョロのフォークが添えられた苺タルトに励まされ、
やや傾いた柔らかい日差しで充電してから、
ふらふら旅に出かけました。

お出かけの項に移動して、まだ続きます。

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